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桔梗の匂いです
ほんのりぼかした地平線は
花のうねりが続いています
その上をすべる
乳白色 あおい月
輪郭はまだうすい


   夜はさらさら
   風はさやさや


月は花の ....
青いテレビ画面に 手を突っ込んで
すましたニュースキャスターを握りつぶした

気を紛らわせるために 野良犬を呼んで
お酒を飲まして 初めての夜を捧げた

 尻尾を振り乱し 飛び ....
詩を詠おうと鏡の前に立ち
増えた白髪の数を数えた

擦り抜けた散り散りの感傷が
部屋の片隅で溜息を零し
歯に噛んだ笑顔を向けてる

捧げたい言葉があるんだけど
きっと哂い無しでは生まれ ....
働くってことは
否応無く押し付けられた役柄を演じること

食品会社に勤めれば
賞味期限の記されたシールを貼りかえる日々
罪の意識など三日で消えてしまう

コールセンターに勤めれば
クレ ....
彼女は
他人のことを
一切話さない
でも言葉の壁
なんて何一つ
感じはしない

他の女性の話を
彼女の前で
したって
聴いていない
ふりをするだけで
毎夕 仕事帰りに
ドアを ....
天気図を六時五十二分に見て

今日を定めてる
諸天に感謝の目配せを
東向きの窓から

空を見上げたなら
一日は 地球の自転に同期している

沈香をくゆらせて
勤行・唱題が体を目覚め ....
1枚めには
あなたに会える喜びを
風に吹かれて待っている

2枚めには
悲しみが潜んでいる
私のことを忘れないでいて

3枚めには
胸いっぱいの愛を
あなただけにあげるの

そ ....
ジャガイモの皮を剥いたことある?

妻に尋ねられ
そういえば
記憶に残っていない

娘が小学校低学年のとき
いもの皮むき みんなでしたとき
血だらけになった男の子がいたらしいよ
娘が ....
そんなに 恋がしたいのなら

    媚薬を飲んで 人混みへ飛び込んじゃえ
我々は 自由の意志から
朝 六時半に目覚め
日常をこなす 事と決めた

契約書類に 判を押す
社会に向かって 己の力を放出する

高層ビルも サンダルも 今日の新聞も
そんな意志から  ....
聞こえるはずの有線や
隣りの席の喧騒は遠く
耳に響くのはただ
あなたが噛み砕く氷の音


薄暗い照明に
照らされる指先の卑猥さ
子どもらしい仕草はポーズ
いつだってあなたは


 ....
手でも叩こうよ
しあわせであっても
そうじゃなくても

しあわせなら
よりしあわせになるように

そうじゃないのなら
少しでもしあわせに近付けるように

できることなら
あなたの ....
彼岸花が倒されていたのは覚えている
あれはどこだっけ
あれはわたしだっけ

晩飯のおかずを考える
家には
年寄りが居るから

エプロンをして料理をする
パジャマを着て寝る
そんなこ ....
 愛していると言われた
 ホントかどうか疑った

 衣類を剥いて 手足を縛った
 跡が残るように きつく きつく


 愛していると言われた
 ホントかどうか疑った

 ....
こぼれる笑みを舌先で隠し
焦らしながら導いて 沈める

時折 突き上げられては 鳴き声をあげ
遮二無二躍る 私の姿は きっと醜い

美しく歪んだ顔に目を落とし
我を失い倒れ込む
 ....
  さっき呟いた「逢いたい」の意味は

        今すぐ会いに来て キスして抱いて
そこはいつも
清潔な湿度と
せつないじゅうりょくの
香りにみちている

身ごもったおんなたち
髪を横に束ね
しずかにもたれている
雑誌をうつくしく取りだし
うつくしくめくる
とろと ....
ゼリー状の七色のトポスが死んだ日。――
愛しいカルメラを焦がした甘い匂いまでが
いつか知らないうちに喪に服しちまったみたいで
それは廃れた漁師町の瓦礫の打ち寄せられた海辺にも似て
今宵も古びた ....
 自分を高く売るために 偽造した学生証

 お客のニーズに合わせて 服も幾種か作った

 シャワーや石鹸じゃ落とせないのは分かってる

 若い女という武器を最大限に活かせる ....
無いものねだりをするよりはと
秋の白い雲流れる堤防で
ひとり
清貧ということばの意味に思いを馳せる

それはあまりにも懐かしいことば
仄かなランプの灯かりを頼りに
見果てぬ夢を追い続けら ....
プール前の花壇に
コスモスを見つけて喜んでいた そのくせ
君は、緑色のため池に沈んだ季節を
あまりに切なげに指す
わかってる 
君も、僕と同じ色が好きなんだろう
空のいろ、でもなく ....
窓を大きく開け放ち
男はそのままの姿勢で倒れこんだ
夜風にカーテンがゆれるだけの
ささやかな部屋
カーテンの色はミントブルーで
男の好きな色なのだった
思い出の中で静かにゆれている
今も ....
秋を肴に一編の詩
まずいな
無口な月が雲隠れ
うまい酒は
そうあるものではないからな

あのひとがいなくなった
突然 ぼくには
あのひとにはもう会えない
おそらく ぼくには
辛い肴 ....
くちびるから洩れた
やわらかな言霊は
鮮やかな弧を画いて
森の揺れる夏の午後
無垢な白い笑い声を背に
七色の橋を渡って
空を掴もうと伸ばした
ゆびのすきま
棚引く髪の小高い丘のうえ
 ....
君は僕の貸した小説
『楢山節考』
『田紳有楽・空気頭』
『北回帰線』を
一ページも読もうとはしなかったね

君は僕の貸した詩集と句集
『山之口貘詩集』
『夜のミッキー・マウス』
『西 ....
窓辺のロンリネス そこにいないで
翼ある者たちよ 飛び立て
あの青く澄んだ{ルビ高処=たかみ}へと今こそ

求めるものはあまりにも遠くて
追いかけてた夢にもはぐれてしまった
あきらめないで ....
中学二年のとき病室に住んでいた

学生寮を退寮になって

遠い親戚の病院に住まわせてもらっていた

頑丈なベッドしかない部屋だった

病室は2階にあった

塀をよじのぼって

 ....
むりしないでいい
背伸びしなくていい

つまづいたり
転んだなら
空を見上げて

蒼を焼き付けて
目を閉じる


風を肌に感じて
吸いこんでみれば

ささくれだらけの心が
 ....
桃色の夕方は

いっしゅんで

冬に向かう夜になっていた

目をはなすと

世界はいつも

そうやってゆき過ぎてゆく


またあした巡りあえる

それはわからない、と
 ....
 あのオンナに負けないように イイオンナになりたいのに

 追いつくどころか 引き離されていく

 どうすればいいの?

 嫉妬するしかないの?

 運命を呪うしかない 第二恋 ....
渡 ひろこさんの自由詩おすすめリスト(2684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月は花の海を漕ぎながら- 石瀬琳々自由詩25*07-10-16
野良女- 北大路京 ...自由詩7*07-10-15
ただ抱かれて眠りたい- 松本 卓 ...自由詩307-10-11
働くってことは- 恋月 ぴ ...自由詩28+*07-10-10
白痴のこと- りゅうの ...自由詩9*07-10-10
夢のブロガー- アハウ自由詩207-10-10
クローバー- 未有花自由詩11*07-10-10
じゃがいも- 乱太郎自由詩17*07-10-9
暇つぶし- 北大路京 ...自由詩9+*07-10-9
精神の自由- アハウ自由詩1*07-10-9
ジン・トニックにチェリー- 衿野果歩自由詩307-10-8
- 恋月 ぴ ...自由詩27*07-10-8
- 蒼木りん自由詩607-10-7
疑心- 北大路京 ...自由詩16*07-10-7
気乗- 北大路京 ...自由詩5*07-10-6
逢いたい- 北大路京 ...自由詩6*07-10-6
にんぷ専用車両- 佐野権太自由詩14*07-10-4
イタリアン・インテリジェンス- atsuchan69自由詩4+*07-10-4
偽造- 北大路京 ...自由詩4*07-10-3
銭の花- 恋月 ぴ ...自由詩34*07-10-3
クオリア- Rin K自由詩29*07-10-3
月とミントブルー- 石瀬琳々自由詩11*07-10-3
秋に- 乱太郎自由詩12*07-10-3
シャボン玉- 月下美人自由詩7*07-10-3
読書と恋愛- 楢山孝介自由詩6*07-10-3
翼〜鳥のように〜- 未有花自由詩12*07-10-3
二人- 吉岡ペペ ...自由詩207-10-2
深呼吸- 秋桜自由詩307-10-2
覚悟- 吉岡ペペ ...自由詩207-10-1
嫉妬- 北大路京 ...自由詩5*07-10-1

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