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鳩尾から飛び立つ
フラミンゴの羽音を
君に
聞かせてあげたかったけれど

仙骨から這い上がる
虹色の蜘蛛を
君に
見せてあげたかったけれど

せり上がる甘酸っぱい海面で
何を ....
小さくなっていくこと
悲しいと思ったことはなくて
けれどいつか
君の小さな手で
拾ってもらえなくなるのだと思うと
それはとても悲しいことみたい

君はとても
ていねいな人で
きっちり ....
たとえば曇天の松戸
ゴミ焼却処理場の高層煙突
ピカリぴかりと位置を知らせる
ピカリぴかりと存在を知らせる
岩瀬無番地という住居表示
表示不要の権力装置
存在を表示しない

昔陸軍工兵学 ....
 1)

庇には樋がなかった
コールタールの屋根をはげしく打って 
雨は黒い路地に、まっすぐ流れおちた
ひくい窓を大きくあけて
わたしは雨の音を聴いたはずなのに
路地に敷きつめられたコー ....
少し前から
光合成をしなくなった

薄らいでいく光を
見過ごして
遠ざかっていく水を
遣り過ごして
余った二酸化炭素を
夢にすり替えることもできずに
ただ乾いていく

カサコ ....
三つの影の
ひとつには羽
見えぬものの傍ら
口笛を吹く


道は森となり
曇の花 泡の花
原めぐる川
降りつづく雨
はじまりの雨


風をくぐり
風をくぐり ....
  僕らがコンビニと呼んでいる
  長細い直方体には
  どんなものでも揃っている
  弁当もポテトチップスも
  洗剤や電池や、ティッシュまで
  だから僕がその日
  その、冬 ....
猫 呑気にたんすの上
バスケットの縁に首をのせ
顔だけ見せてご挨拶
声にならない鳴き声で

名前を呼ぶとニャンと鳴く
小さな口でニャンと鳴く
小さな声でニャンと鳴く

今日も呑気の ....
幾何学模様の視点から
感情の起伏の凸凹が取り込まれ
次第に次第に
抑圧され削り取られ直線

直線と曲線で囲まれた幾何学模様も様変わり
その視点で見ると美しいものも
グロテスクであったりす ....
呼吸のように
代謝のように
君と僕を
当り前につなぐもの

歯磨きのように
晩御飯のように
君と僕を
さりげなくつなぐもの

無理矢理つなごうとしても
呆気なく解けてしまうも ....
台詞が浸透する
蝶じゃなくて花なんだ
月じゃなくて太陽なんだ
生活に懐かしい呼吸が舞う

遠くから見守っていた蝶が
夜のとばりのつぼみにとまる
戯れながら休息を得たなら
朝日を浴び 光 ....
{画像=111110214109.jpg}



打ち寄せる砂浜に
文字を書いている

崩れ消えて行く文字達

流木を持ち
強く刻み付ける

水際に暗く強く ....
靖国通りの先に大きく聳える
東京スカイツリーの展望台から上部ユニット
メタル素材の三つの顔が浮かんでいます
陽光を反射するでもなく
ぎらりぎらぎら照り光っています。

ゆっく ....
電線のすき間に光る欠け月
本当の私は いつも煙草を手に思いを口にしてた
風のあたたかさや
寒さ
楽しさ切なさを
今朝の風はあの日に似ていたよ 悲しみの模倣のように
冷たく
日差しゆるく
 ....
思い出の数には限りがあって
両の手のひらからこぼれた思い出は
ひとひらの色あい

鮮やかに晩秋の野山を彩っては
やがて力尽き
道端の
ふきだまり
静かな眠りに何を夢見る



 ....
 
 
犬小屋を作る
犬がいないので
代わりに自分が中に入る
隣の家から拙いピアノが聞こえる
丸くなりうずくまっていると
昔からずっとこうしていた気がしてくる
前を通る人が
中を覗き ....
夕暮れは知らないうちにやって来る
ブラインド越しの窓の外
夜空が突然落ちてくる
ビルの谷間の一角の
ボーッと灯る明りの主は
どこから湧いたかおでんやの
屋台が見える路地裏に
勤め帰り ....
見つめられると目が泳ぐ 点

嘘をつくとき唇が溺れる 点

滅多に好きなんて言わない 点

温かすぎると慌てて逃げ出す フーテン

笑おうとすると頬が寒がる 点

お世辞を言う ....
綿毛の海で泳ぐ
後ろ姿を探す
秋の始まる午後に
あたたかさとつめたさの両側から
等しく守られていることを知った


星の人から届けられる
言葉によらない通信を
言葉に変 ....
 単純な方法に慣れて親しんでいたおれには、この街の未来がありありと見えていた。ありとあらゆる工場は廃墟と化す前に打ち壊されて、その代わりに実体のない紙幣に踊らされたモラリストたちが残飯を食ったりするレ .... 例えばあやつることしか知らない 悲しい涙に語りかける

どうして?
あなたの 「もの」 ではないってわからないの?
本当とはそんなんじゃない
痛みから逃げてばかりで
次から次へと求めるよう ....
大きな雪原に小さな染みのような点
黒い点は次第に拡大し一匹の黒い犬に
大きな黒い犬は狼にメタフォルモーゼする。
孤独な雪原の染みはじっと前方を凝視した後
素早く雪原を横切り
エルクの群れを追 ....
顔を切るような寒風の中、薄目を開け足元を見れば舗装されているが、罅割れの多い凸凹道を
前のめりと言えばかっこ良いが、吹き飛ばされないよう歯を食いしばって風の吹く方向に足を踏み出して歩いている。

 ....
僕は異物だから
君の悲しみの中で
溶けてあげられない

僕は異物だから
君の喜びの中で
泡立ってあげられない

僕は異物だけど
とても脆いから
もたれた君の肩を支え切れない
 ....
空の一番青い所から
滑り降りてきた木枯らしが
寝惚けたネクタイを
強引にたなびかせ
腫れぼったい意識を
心地好くシュリンクする

秋晴れハレバレ
ハレバレハレルヤ

空の一番柔 ....
ネオン輝く夜の巷
路地裏の狭い石畳を入ると
淡いランプの明りに
浮かび上がるバーの扉



ここは[遠い昔のバー]で
スツールに腰掛け
おしぼりで手をふいて
まず一杯[今のリキュー ....
曇天俄に渦巻く暗雲
突然驟雨秋の雨
大粒の雨横殴り

気取ったスタイル
すぞ濡れる 悪意


心ひらひら風の中
涙ひたひた雨の中

多くの悲しみを含んだ雨が
幾度も幾度も降 ....
終末を知らないロマンチストたち
シンプルを形にして
世界を手のひらにのせたがる

枯れない花を得た途端に羽化してゆく
繊細な彼も
前衛的な彼も
シンプルに還ってゆく
 ....
すごい、すごいすごい
宇宙のように遠く高い空
遠近の狂う大きな雲
ああ、美しく真直ぐな世界
間違いない
今僕の正中線はここにある
遥かに見える松並木を超えて
空を行く為に。
生きてるだけでもうけもん
さんまちゃんは言う
そうだね

ときどき
2ちゃんねるをみる
実にうつくしくないことばの羅列
そうだ
ボクらは紙一重で
生きてる
生きてない

ここは ....
渡 ひろこさんの自由詩おすすめリスト(2684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
感動- nonya自由詩15*11-11-19
消しゴムの詩- 森未自由詩21*11-11-18
松渡- ……とあ ...自由詩1011-11-17
河口の地図_2011- たま自由詩28*11-11-16
枯葉- nonya自由詩20*11-11-14
夜めぐる水- 木立 悟自由詩411-11-14
堕胎- 草野春心自由詩14*11-11-14
猫と昼寝- ……とあ ...自由詩1211-11-13
視点- ……とあ ...自由詩411-11-12
えにし- nonya自由詩20*11-11-11
花蝶陽月- たちばな ...自由詩18*11-11-11
波に消される文字に_/_自分よ、心のままにあれ- beebee自由詩33*11-11-10
靖国通点描- ……とあ ...自由詩1611-11-9
欠け月- 凛々椿自由詩1811-11-9
寡黙のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*11-11-7
バイエル- たもつ自由詩2311-11-6
おでんや2- ……とあ ...自由詩9*11-11-6
点点- nonya自由詩19*11-11-5
エリタージュ- 橘あまね自由詩29*11-11-5
独白- ……とあ ...自由詩6*11-11-3
どうか今夜ははじめて交わした色を思い出して、手をつないで眠ろ ...- たちばな ...自由詩12*11-11-3
肉食- ……とあ ...自由詩12*11-10-31
道7- ……とあ ...自由詩6*11-10-30
異物- nonya自由詩22*11-10-29
ハレバレ- nonya自由詩20*11-10-26
バーカウンターのスツールに腰掛けて- ……とあ ...自由詩7*11-10-26
心ひらひらオノマトペ- ……とあ ...自由詩5*11-10-24
simple- たちばな ...自由詩14*11-10-23
旅_(未詩・独白)- プル式自由詩711-10-23
フライング・ソーサー- umineko自由詩18*11-10-21

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