私の秘密のお気に入り
それは もう3ヶ月も停滞しているあなた
待ってるよ
私の秘密のお気に入り
それは 昨日すてきな詩を書いたあな ....
歩みを止めて
立ち尽くし
しゃがんでしまった
立ち上がらなきゃ
そう思うけど
思えば思うほど
立ち上がれない
いいジャンプをするために
そうだ
いいジャンプす ....
君と初めてキスをした 瞬間の風の におい
君と初めて腕を組んだ ボクの足の 歩幅
君と初めてあんみつを食べた 時の 周りのカップルたち
べつに君以外の何かを思い出そうとしてるわけじゃない ....
紙の水面から沈んでいく
鋼鉄の季節、眼はあなた
乾いた舌で皮脂の
履歴が記された頁を朗読する
排水機場の細かい部品が
錆びて赤茶けていく
ざらざら、その過程
時間はあなた
そのちいさな身体には大きすぎる
僕のYシャツを着ている君
窓に浮かぶ思い出は
あの日ならんで歩いた砂浜
せまってくる白線をとびこえて
水しぶきをあげてはしゃいでいた
いま
....
私は死にました
私は死にました
私は死にました
何回も死にました
小さい頃、曾祖父の寝顔を見て
眠ることが死ぬことだと知りました
死んでもすべては無くならないことも知りました
死ぬと成長 ....
赤い空に埋め尽くされた僕の街を
一羽の鳥が見おろして
どこまでも どこまでも 飛んで行かない
落下した鳥たちを
踏みしめて歩くその頭上で
擦り切れたフィルムをなぞるように
その光景は繰 ....
曖昧な言葉
すれ違いの感情
高速のヘッドライト
僕の影を斬った
曖昧な毎日
掠れてく声
切り出しかけて
言葉を飲み込んでいた
もう出会う筈のない誰か
もう出逢わない" ....
高層ビルが突き刺さって痛い
あなたの胸のように
弱くて
みじめな自分
赤ん坊のころは
大切にされて
大人になるにつれて
自分を見失っていった
あの頃に戻りたいかい
....
悲しみを表す言葉を並べて
悲しみの詩が出来たら
その悲しみは意思をもって
そっと旅立っていく
そんな気がして
僕は少し嬉しくなる
喜びを表す言葉を並べて
....
たくさんの
小さな花
どれもみんな
上をむいて
咲いていて
私も
上をむいて
歩こ
上をむいて
歩いて
いこう
風を
くぐりぬけると
また新しく
風がある
ときにあばれて
ときに乱して
かろやかだったり
微かであったり
あらゆる表情を持ちつつも
ひとつにまぜた
名 ....
欲を引いてしまえば綺麗な感情
昨日のあなたの言葉を
私の前だけの顔を
特別な瞬間を
過去のあなたを
所有することはできない
嫌でも好ましいあなたでもどちらであっ ....
この感じを知っていると思った
痛いほど実感していたあのひかりを
間違えるだなんて
あれはエメラルドグリーン
あの人を待っている夜の照明
躑躅の葉に透けて
別れはたやすいものと
よ ....
髪が耳を隠すくらいに伸びて
長髪にするの?
と
妻から皮肉にも取れるクエスチョンを受けて
久しぶりの散髪
ザクザクと刈り取られ
半分になった髪は
散髪前とまるで印象が違うから
....
きれいな空があることを
忘れたくなかった
雨が降るのを
真下から見上げて
見上げた空がきれいであることを
確かめたかった
降りそそぐ雨が瞳からあふれても
それを ....
わたしは握りつぶしたあなたの手を
離れていかないうちにキスをして
目だけで愛しているのだと云うけれど
あなたの中で生きているのは耳だけ
本当は全身でわかろうとしていることを
知っているけれど ....
気がつくと見下ろす先にいいようのない雰囲気をまとった二人の男女がいた
彼は五円玉(みたいな形の銀貨)を手にとってそっと、
でも大胆にその{五円玉=銀貨}を抱きしめた
隣でその ....
すがすがしい
晴れの日に
散歩に出る。
花が咲いている
ひなげしの中にオレンジ
ツツジの中に赤
薔薇の中にピンク
キンギョソウの中に黄色を見る。
浮かれて庭木の前で
立ち止ま ....
向かい合わせで最後の言葉
吐息と共に涙もきっと
君の横をすり抜けてゆく
こんな日も今日だけ
同時に背中を合わせた二人に静かに風が吹いた
たとえ二人が振り向かなくても
今日も変わらず ....
隠しているの
それでも心のどこかで気づいてほしかった
自由の裏の孤独
叫んでも 空気と化して
誰にもとどかない
それでも
気づいてくれた
....
強く
優しく
滑らかに
側にいる
天使の伝令
鐘をならし
流れ
滞り、又流れ
守ってくれる
楯となり
保護してくれる
優遇される。
汗と若葉、土地の震え、生々しい野原
肢体を投げ出し翠緑に溶け合う
ねばりつく湿地、からまる草叢
瑞々しい野性の緊縛、ほのかな痛みの中で
焼ける空を肺に入れて
きらめく吐息、静かな放熱
....
生温かい涙が頬を伝う
これは諦めであり、決意でもある。
冴えた月のさきが
零れだす嗚咽をさめざめと照らし出し
あなたはこんな暗い森に置き去り。
ヘンゼルが、白い石を指差す時間
あな ....
夏がそこまで来ている季節
山の木々の新緑が
やけに眩しくて
道端の花の咲き乱れる様子が眩しくて
息づくすべてのものたちの
生命の躍動が
私にも頑張れと
そう言って ....
曇り空
あの雲を
踏むことができたなら
頭の上には
見慣れない景色があるんだろうな
太陽の光が
雲に反射して
綺麗なんだろうな
一面に広がる白と青
その世 ....
ウインドウショッピングの延長線上で窓の向こうの鏡に映る遠ざかる君の姿を
ただ見つめてる
まるでドラマのワンシーンみたいに距離感のうつろなスローモーションにスタッフロールがながれるのを
(キャ ....
目を閉じて
貴方の顔を触れる
貴方を感じる時
貴方の匂いがする
頭が良いと分かった時
楽しくて笑ってばかりいて
顔を見ているだけで面白い
自然を感じる時
貴方がボケる7秒前
....
生理を迎えたときのように
始まりを得たのに何かを失った気がするのは
まぼろしだったらよかったのに
{引用=
紺色のプリーツスカートを下ろす
布と肌が擦れる音がする
それでも無音 ....
好きなクスリ それはキス
リスクを背負っても
クスリをあのこに飲ませたい
咳の止まらないあの子に
その為には
口移しでクスリを
飲ませたい
えっ
キスしたいから
そう
....
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