イプシロン、シロンの岸辺に
登録された腕輪。
水仙ではなく、雨の裏側から
一束の蓴菜。
飛び出したまま、ジャングルのパターンを
繰り返す。
落水、フレスコは激しく燃焼する
岩壁。
電動 ....
私はカフェオレが飲みたかった
いつもなら簡単に飲めるのに
なぜこうも少し事情が変化するだけで
シンプルではなくなるだろう

ある時突然、目覚めるかのように
人の思惑が人の数だけ違ってる事に ....
月明かりの眩しい夜
少年は天使に出会った
天使は白いワンピースを着た少女で
淡い空色の瞳に純白の翼が生えていた

少年は天使に尋ねる
「どうして翼が生えているの。」
「神様のお使いをする ....
通り雨が上がったら
買い物に出かけよう

少し錆びたギターの弦と
磨り減って持ちにくいピックを
新しく買い替えに行こう

心にいつも引かれている
五線に音符を並べながら
誰にも聞かれ ....
あぁ人生は苦労続きだぜ
悩みはいつも尽きないぜ
涙は我慢しなくてもいいか?
誰かの役にたたなくてもいいか?
思い道理に生きたくてもよ
思いの道は見えないぜ

誰か誰か誰か 生 ....
あたしが とんでもない壁にブチ当たって。
どうにもこうにも この世の終わりのような 顔をしているといつも。

あなたはまるでさぞ おバカさんだとでも言うように
ケラケラと笑って

「そんな ....
はちがつようかのその下には
あのひとの死体がうまってる

わたしの夏が赤いのは
夏があのひとをうばっていったから
わたしの夏が暑いのは
夏があのひとのねつをうばっていったから

はちが ....
引き金は鼓動と鼓動のはざまで引かれる
愛される直前に
ためらわず
冷静に
光と影を縫う弾道が
私の頭部を撃ちぬく 
しとやかに
手にさげたバスケットに
お花を摘んで夢を見る
おおかみに憧れる
あかずきん

弱った人間に
優しくすると
ロクナコトがないよと
言ったのに
それでも近づくおおかみに
あたしはただ頷 ....
競うように加速してゆく
コットンキャンディーの群れ
夜の芝のうえを 不穏に

湖につづく川面をすべって
あなたの髪のさきに ぼんやりと灯る光を貫いて走る
モンスターのうしろ姿

扁平の ....
少し空の色が変わった

青を縫うように散った雲から
柔らかな雫が降りていて
やがて窓から見える景色を
雨が包んでいくのを知った

そういえばずっと前に
君に話した事があったよね

 ....
今日 あなたが死んでも
明日 私は泣かないだろう

一瞬の悲しみは
空しい夜に飲まれてゆく


今日 私が死んでも
明日 誰も泣かないだろう

一瞬の衝撃は
儚い朝に吸わ ....
好きだなんて云わないで。
そんなの只の戯言だと分かっているから。

愛だなんて云わないで。
そんなの只の絵空事だと知っているから。


甘い台詞で あたしの心を 掻き乱そうとは しないで ....
揺れる緑の草
風になびく 気まぐれに
そんな姿を見ていると
なぜだか風が笑ってる様な気がした

根をはって 見えない土の奥深くで踏ん張っている
強く 強く 強く

揺れても良いよ
流 ....
思い出は
あの貝殻の中に
封じておきました


想い出は
あの海の下に
沈めておきました


車窓から覗いた景色は
にじむようにゆれていた
むせかえる 肌の匂いで 妄想す

うなぎより 冷麺よりも かきごおり(苺)

いい年の 君のうなじに あせもでき

束の間の 癒しの時間 雨宿り

花細工 萎びてもなお 花細工

 ....
ぽつり。・・・・・・・

キミがつぶやいた温かくて優しいけれど
聞こえない言葉

ぽつり。・・・・・・・

生暖かい空気の中をボクめがけて落ちてきた
冷たいけれど温かい一粒

ぽつ ....
無力な言葉で
もう愛の唄は歌えない
にじんでいく景色の中で
伝えられなかったものは
今はもう思い出せないまま
ただ虚空を見つめて漂っている

生活に背中を押されて
青い空も忘れたまま
虚飾にまみれた毎日に
嘘なんてないは ....
僕は大河を夢見る

見えなくても僕の足跡が

ずっと続く

そして

また

僕の足跡は消える

僕は大河を行く

君と僕との

歩いてきた道は
 ....
今夜の僕は
今夜の僕は
夜空を流離う箒星

地上には
帰りたくない

地上に帰りたい
君がいるから

僕はいつも迷い
心はいつも漂う

君の気持ちが分らない
多分
君は僕 ....
春風が吹いているよ

去り行く時は

季節と同じで

美しい色彩と

深い爪あとを残す


僕の中では

君との出逢いも

別れも

昨日のことのよう ....
誰かに裏切られた時の恐怖は
階段を踏み外した時の恐怖に似ている

何度
階段を踏み外しただろう

まぁ
全て私の足がいけないのだろうけど
ぱちぱち

ぱちぱち

傘に当たる雨の音が
いつもと少し違い
メールを打ちながら歩くのを止め
頭をもたげた

23時。

ひとけのない夜更けの住宅街
濡れて黒くひかるアスファル ....
髪を洗う

シャンプーで
指にまとわりつく 髪
流せば
すべて抜け落ちて
頭蓋骨が現れる
その感触を
確認しながら
両手に少しあまる
この頭蓋骨の中に
詰まる 私
今日を 明日 ....
ッガんばれよっ


いきなり降って湧いた声は

   聴きなれていたはずの声
   思い出すことを拒否している声

でもでも

  ぁありがとうっーーっ

降ってきた ....
すきとおる春の風が
ぼくを追い越してゆく

何となく息を吸って
両手広げてみたり

そっとすました顔で
となりにいるきみを見てみたり

ほら

ぼくらは
こんなにも自由なんだ
 ....
それは、微かだった

おもむろに ゆっくりと

そして、微かだった

そろりと 音もなく

わずかに

微か

生きている
日向に 住む 影法師
柔らか 柔らや 穏やかに
けぶる 靄の中で

花が 咲いては 折れ
花の 緑が 生まれては
花の

影が 笑っている
ゆたゆたと 傲慢なまでの
その 姿に
 ....
存在

が、{ルビ危=あやう}いので
私は爪を{ルビ齧=かじ}る
以外
存在の端くれを
確かめようがない
ので、爪を齧り続ける

親指を終えた頃
心臓の音が聴こえ始め
次第、次第 ....
春日野佐秀さんのおすすめリスト(863)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時の風景- panda自由詩106-8-18
カフェオレが飲みたかった・・・- Philia自由詩206-8-16
空を飛ぶ夢- ajisai自由詩6*06-8-15
通り雨が上がったら- 松本 卓 ...自由詩606-8-15
わかっているのさ- hiroto自由詩4*06-8-12
哲学- ウデラコ ...自由詩4*06-8-11
88- 完食自由詩6*06-8-10
射手- A-29自由詩306-8-8
あかずきん- 水居佑梨自由詩6*06-8-8
プラネタリウムの底- 少女的自由詩7*06-8-7
晴れ雨- 松本 卓 ...自由詩3*06-8-6
遺言- ラプンツ ...未詩・独白606-7-27
末節- ユキムラ自由詩1*06-7-23
ゆらぎ- ひとみん自由詩3*06-7-9
夜行バス- ラプンツ ...自由詩706-7-9
初夏のほころび- 由香俳句12*06-6-30
ぽつり。ぽつり。- もこもこ ...自由詩4*06-6-27
_- ラプンツ ...携帯写真+ ...706-6-11
新しいカケラ- 快晴自由詩7*06-5-22
@大河- 貴水 水 ...自由詩106-5-13
@頼りない心- 貴水 水 ...自由詩306-4-18
@春風- 貴水 水 ...自由詩206-3-28
階段- ラプンツ ...携帯写真+ ...6*06-3-17
帰り道- blue Ladybir ...自由詩406-3-2
洗う- かがり自由詩606-2-28
少し大きめの河の土手にて吹き抜ける風に抗いながら- かぜきり自由詩1*06-2-24
ぼくらの道を- 春海自由詩3*06-2-24
かすか- 美味自由詩4*06-2-24
日向に咲いた- 奥津 強自由詩506-2-24
ぞんざいな存在- 夕凪ここ ...自由詩3*06-2-23

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