夜空の星はあんな小さな光で私を照らすのに
私は何も照らしていない
照らせるものがないからか
それとも照らしてくれる人がいなくなったからか
私は月だ
太陽がなければ輝けない
....
あなたのことが好きです
心のそこから好きです
あなたのことが好きです
一目見たときから好きです
あなたのことが好きです
おっちょこちょいなところが好きです
あなたのことが好きで ....
「眼が合うだけでドキドキするんだ・・・」
そう馴染の友達が言った。
この言葉を何度馬鹿にして笑ってやっただろうか。
この言葉を何度腑抜けていると笑ってやっただろうか。
....
「頑張って」
という言葉は
どれほどの人を勇気付けて
どれほどの人をだめにするんだろう
そんなことを考え出すと
もういてもたってもいられなくて
ただ今までじぶんはなんて在り ....
この体 縄で繋がれ 歩けない なんてよりもまだましな鎖
裏側の 世界で生きて いくのなら どうせなるなら 足の裏
ちょっと待て 今のは練習って ずるくない? デコピンは一発勝負
月が好き。
満月も 半月も 三日月も。
どれも好きなんだ。
あぁ、そうだ。
いつか月に行こうじゃないか。
君と
真面目にふざける
キラキラと手をちらつかす
星の音を辿って歩く
水銀の様な川沿い
硝子玉握り締め
夜空に贅沢にばらまいて
やっとわかったことがある
僕らどこへでもゆける
臆 ....
慣れないタバコをふかしながら
チューイングガムを開いた口に放り込む
くちゃくちゃくちゃ
ちょっと古かったみたい −賞味期限を一週間過ぎてる−
噛んだ右の歯茎がちょっと痛い −顎も少 ....
街のすみの
白い白い花を
夜へと向かう暗がりのなか
したたる滴を追うように見つめる
からだが少しずつ咲いてゆく夜
時間と穴と痛みたちの夜
すべての窓と見つめあいなが ....
黄昏時
君を探すは幾日
月の出に
おぼろに見える花の色を
君に伝えようと送る波
届いた音色は
遠くの雨音に消され
更けゆく月夜に
身の振り知らず
指先に風の沁み込む帰り道 ....
人と人の間に生きる
まじかに見える希望の星
心無いものが歌う 髑髏のリズム
気の短いおじさんは若者を食べようとしている
長い髪のお姉さんはサングラスに弱い
たてがみを風に ....
雲に少し
切れ間が見えて
そのむこうは
天国なのかもしれないと
思った
風吹き渡る窓辺で
天使の梯子を見た
低く垂れ込めた雲間から
地へと向かう光の筋を
私は決して清い人ではないけれど
神様は幾度でも許してくださる
清い光が近づくと
怯えてしまう僕は罪び ....
慎重に慎重に
積み上げて
積み上げて
できかけたお城
あと一歩のところで
真ん中から思いっきり
両手を振り下ろして
メチャメチャに
ブチ壊したくなる
消えかけていた衝動
蘇るな ....
空の上には もひとつ原っぱが あるのかなぁ...
午前2時に開店して 午前10時に閉店する 店ならあるけどね
叫ぶわけには いかない いかない
人にはきびしい人 ばかり ばかり
あああ ....
小さな箱と中ぐらいの箱と大きな箱
僕は大きな箱を開けた
「あなたのお願い一つ叶えてあげますわ」
真っ青な目をした黒猫が言った
吸っていた煙草をもみ消しながら空を見上げた
....
君達が絶望していない世界の色は
そんなにも鮮やかなのに
ぼくたちの世界は
なぜこんなにも黒が多いのだろう
どこかに どうして?をおいてきた者達
何かの種のように見える豆
豆は自分の力以上の力を使い
風をおこした
拇指を失い飛べなくなった
盲目の親鳥は豆の作る風で
幻のもう一つの尾で風をさいて
いたころを思い出す
好きで 大好きで
いつも一緒にいたい
『どこでもドア』
あったらいいね!
すぐに逢えるじゃん!!
詩が生まれた
あなたはどこから来たのでしょう
あなたに辿り着くまでに、
どれだけの根を共にしてきたのでしょう
たくさんの親指に包まれながら
あなたは産声を揚げたのです
この世に生まれた ....
優しい声は健在で
いつも 私を癒してくれる
そばにいれたら
あなたの横にいれたなら
その声を いつも聞いていられるのにな
はにかみやののれんが
いやがって頬をたたいた
昼下がりに地下鉄の階段を下りて
地下街のあかりでメッセージボードを探す
風鈴はありませんが氷はやってますよ、との声
夏の日差しは網戸も酔 ....
君じゃなきゃ
君じゃなきゃダメなんだ
この世界に
どんなにたくさんの人がいたって
君じゃなきゃダメなんだ
僕は 君だけを 愛してる
追いたいと思う心理を知り尽くし残り香すらも残さぬウサギ
いつもはね慎み深い私なの 貴方は特別“私を食べて”
「首を切れ!!」怒鳴るクィーン黙々と従うスペード恋は盲目
30 ....
見えるもの 見えないもの
あなたの大事は一体どっち
いつからか 見えるものから逃げ隠れ
見えないものには気づかず やられ
今を否定し 明日を見てた
受け入れるのが怖かった
理想 ....
モノトーン
叫びたい衝動を 力に変えて
ペダルを漕ぐ 真夜中
誰も居ない道路 中央 白線の上
疾走する 切り裂く風を肌で感じる
その時だけは 素直になれる
どんどんペダルを踏み ....
思い描いていたもの
それは いともたやすく 崩れ落ちる
その破片を拾っては また 築きあげる
大きく肥大して 成長してゆく
そして また 壊れる 崩れる
繰り返し 繰り返し 繰り返し
....
ほんのり
ほんのり
片思い
恋の悩みと語るには
あまりに未成熟
きみの手紙の「ふ」の字から
微笑む顔を想像し
眠い眠いを繰 ....
生まれては消えていく日々
疲れたぼくのからだに
銀の雨がとおりすぎていく
ゆっくりと
呼吸する
緑の植物
ぼくの時間が
音もなく流れだす
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