誰にも なんにも

言えないものだから

大切にしまいこんだ笛を

吹き込む風が

鳴らしています


静かな部屋の中で

かすかに鳴る 笛の音を

聞いていましょう
 ....
川の水にも映ってましたね
赤や緑の花が
空に咲いたんですよね


夜はすっかり一人前だったし
きみはしっかり素直だったし


星の雫が降ってきて
きみの手のひらの上で
こんぺいと ....
青空をよぎる壮大な雲
公園のベンチに腰掛けて
気分屋の君と二人眺めてる

入道雲、いわし雲、おぼろ雲
なんか色々と習ったけれど
そんなことはどうでもいいや

君とキスをしている間にも
 ....
紙飛行機
扇風機の風で飛んでいかないように
クリップでひとつにとめておきましょう

紙飛行機
飛んでいけなくなってしまったけど
明日にはあなたの手元に届くでしょう

いたずら好きな今夜 ....
 きみとぼくは
 泣きながら
 ダンスを踊り
 磁石の月に
 吸い寄せられる




 空の終わりに
 ぼくの汚れた靴と
 きみの破れた
 ドレスの裾が
 ....
体投げ出して 心振りかざして
私は自由を求めるけれど
自由って なんだか本当は知らなくて
只今は在るがままに
笑ったり
泣いたり
怒ったり

君の、ころころと、まるで万華鏡のようにかわる
「君の顔」
ボクの一番好きな「顔」は照れ笑いの顔、
宝物の中の宝物

恋の歌を口ずさまずにはいられない
 ....
受験まで一年「しか」ない!
そんな事を大義名分に
優秀かそうでないかなんて関係なしに
一年を卓上で過ごすように
まくしたて

「これは君達のため」といいながら
「教育」という名のもとに
 ....
雨上がりの空に
未来への橋が見えた

小さいころは
追いかけてられたのに

今はもう
追いかける勇気すらない

君を追いかけたかった
君を……引き止めたかった
君を……抱きしめて ....
てのひらに真珠ころがす幼子の瞳に宿る夏の新月 お前の細い腕で

もう俺を支えなくていいよ

俺は

たとえ ぶっ倒れても

1人で歩ける歩きたい

俺のことを必死に支えてくれたのは

お前だけ

わかっているからもうい ....
 
 知らない街で
 洗濯物が揺れている
 風に洗われて
 青空を映しながら


 知らない道に
 鳥の羽根が落ちている
 素通りなど出来なかった
「これは大空の破片なのだ」と
 ....
硝子のボトルから魂が注がれる
月に枯れない花があり
月に還れない君がグラスにこごる

「わすれないで」
それは誰のことばだったのか

少年達の亡霊がわたしの部屋で踊る
わたしはグラスを ....
背中から君を押すように
ボクの体を南風が通り過ぎていく

北風も 独特の北の空気もないのに
背中あわせの君は何を見ているの?

背中でそっとといかけてみるけど
ボクのといかけは
君 ....
ボクには秘密がある
誰も信じてくれないような秘密
でも、寂しくはない
信じてくれなくてもかまわないから

それは夜の眠りにつくまでのわずかな時間の楽しみ
灯りを落とした部屋でひとり布団に座 ....
初夏の風に葉をさわさわと揺らせて
静かに佇む一本の木
強くなってきた日差しに
きらきらと輝く葉
いつからそうしてそこに立っているのだろう
行き場の無い想い抱えて窓の外
目をやれば静かに微笑 ....
月はね

遠くから見るから

綺麗なんだ

そばに寄ったら

でこぼこで

何もないだろうね

君も

遠くから僕を見るんだね

僕が愛しく思っているのは

君だか ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
ラ・ヴィ・アン・ローズ  人生はバラ色

パリの空の下 古いレコード店から
軋むように 歌が流れる

日本からここに辿り着いた初老の男は

晴れた日には セーヌの流れを聞きながら
カフ ....
「これ、どうかな?」
君は困ったような
でも嬉しそうな笑顔でボクに聞いてくる

今日は記念日
ボクらが出会った記念日
そんな記念日に
君はボクにプレゼントしたいって言った

ボクは君 ....
いろいろな
しつもんが
あたまのなか
うずを
えがいていても

きょうも
わたしの
くちびるには
つるつる
すべりだいの
ことば


まちがいなく
このえがおのし ....
うさぎはおおかみの上着を着て
おおかみの上着の上から
うさぎの上着を着て
うさぎの上着の上から
おおかみの上着を着て
ほっと一息ついて
コーヒーショップなんかで
おおかみの上着を脱いで
 ....
不安な気持ちと幸せな気持ち
量ってみたらどっちが重いかな?
ただの天秤じゃなくて 心の天秤で

誰かが言う、
「そんなの量れるわけがない。決められるわけない」

たしかにそう
量れるわ ....
朝、いつもの時間に目がさめる
今日は休みだというのに  もっとねていたいのに

こういうとき、晴天がちょっと嫌い

そしてまた布団にもぐる

気がつくと時計は正午をさしている
風が強い ....
空っぽになった
ジャムの瓶をさかさまに

逆立ちができない、と
言っていた友達を
さかさまに

意地悪なあなたの
『好きではない』を
『好き』に変えて

あなたの気持ちをも
さ ....
大輪が
 弾けて消えて
  なくなって

繋いだ指が
 離れて消えた



Date:9th,May 2004
4th
心が悲鳴をあげたように涙が止まらなかった
たまらなく自分がいとおしく感じられた{ルビ昨夜=よる}

瞳を閉じて今日{ルビ今日=あさ}を迎えて
今、公園のベンチに腰掛けながら
体をすべりおちて ....
じゃんぷッ!
いちッ!にッ!のさんッ!

小さいけど真っ白な花を
今、精いっぱい咲かせたよ!

小さな体を
小さな背中を
ぐんと伸ばして
いちッ!にッ!のさんッ!
さぁ、じゃんぷッ ....
誰かの中で激しく
試験管の中で化学変化を起こすように
あなたの笑顔を輝かせるように。
時に笑顔を曇らせるように。
ボクの心をあたためるように。
時に心を切り裂くように。

喜びを、悲しみ ....
泣いている

空があんまり綺麗だと言って
悔しいと一言吐き出して


絞り出された血がこの土に染み渡る
噛み砕いた錆色の土は毒の味
染み渡る毒が身の内を刺す

それでも声を上げるこ ....
春日野佐秀さんのおすすめリスト(863)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風の笛- こむ自由詩4*04-8-8
花火有情- たかぼ自由詩504-8-6
雲(ソネット)- 快晴自由詩5*04-8-6
クリップ- もこもこ ...自由詩3*04-8-4
磁石の月- カンチェ ...自由詩6*04-8-4
沈黙- 櫻田 紫自由詩204-8-3
ころころ- もこもこ ...自由詩4*04-8-3
教育という名の脅迫- もこもこ ...自由詩4*04-7-20
後悔の涙が流れる頃- 緋乃村燿 ...自由詩304-7-17
水無月- 桜鬼弓女短歌304-6-23
☆147_オマエノホソイウデデ…- 貴水 水 ...自由詩4*04-6-23
知らない街_(2003.7.18)- 和泉 輪自由詩2304-6-19
- 桜鬼弓女自由詩304-6-17
- もこもこ ...自由詩4*04-6-15
秘密の時間- もこもこ ...自由詩3*04-6-7
「_なりたい・2_」- 椎名自由詩304-6-4
★86_トオイツキ…チカイボク- 貴水 水 ...自由詩8*04-6-3
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
幸福な名前- 千月 話 ...自由詩3*04-5-27
記念に- もこもこ ...自由詩5*04-5-18
すべりだい- 玉兎自由詩504-5-16
きぐるみ- サダアイ ...自由詩2804-5-15
君が好き- もこもこ ...自由詩4*04-5-14
本日は晴天なり- もこもこ ...自由詩6*04-5-12
さかさま- クラウン自由詩12*04-5-11
花火- もこもこ ...俳句4*04-5-9
この場所で- もこもこ ...自由詩7*04-5-8
じゃんぷッ!- もこもこ ...自由詩5*04-5-8
- もこもこ ...自由詩3*04-5-8
- 櫟 伽耶自由詩3*04-4-29

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