あなたは
少し情緒不安定で
まるで子どもで
自分が嫌いで泣いてばかりで

「どこが好きなの?」
と尋ねられても
いつも上手くは言えないけれど
言うべきことも分からないけど

心が狭 ....
ともすれば不思議な
雨だったけど
顔には暖かい斜陽を感じる

季節はずれの
天気雨がうっとりとして
雨の原石は記憶の中で
わずかにしっとりとしている

吐息よりも小さな音をたてて筒抜 ....
無限 渇望 裂けた風
知らない彼方の鉄の味

信仰 圧縮 求不得苦
熱なき砂漠の非現実

ー 何故 砂に 潤う ー

歯槽膿漏 ものもらい
爪ならとうに擦り切れた

目覚める街は ....
人ごみの中立ち止まり
無理やり自分だけ
時間を止めようとした

深呼吸するように
長い溜め息をつくと

指先から
どんどん体が透けていく

僕は会社で半透明で

友達に会ってい ....
ハーモニカ吹き鳴らせ
唇切れて血が滲むまで
ハーモニカ吹き鳴らせ
メロディなんてどうでもいい
リズムなんか関係ない
ただとにかく
耳つんざくばかりの音がほしいのだ
そこの踏み切りの手前に ....
悲しい青の中で目覚めるのが好きだった

そっと空を見上げると
つぶつぶの青から落ちてくる小さな光が
こんないとおしいって
涙の青 深緑に変わる私の膝の上で
空耳だったといっ ....
粉雪が舞い落ちる
  ひらひらと
    ふわふわと

       世界が白に染まる
    視界が白で埋まる

 浄化が街を覆う
   全てがリセットされる

ボクは立ち尽くす ....
  ふくらみの桜の花のもやいからあなたに送ったホカロンひとつ

  銀河からいかなるものも貫いてやってくるんだニュートリノ

  帰郷しようと世界地図を開いてはゆく当てもなく東京にいる ....
夜が過ぎる
君のグラスにペリエを注いで
空に星を増やそう

明け放たれた窓から伝う暗さが僕には沁みる
淡い輝きの数を増やしては
断続な痺れを誤魔化すんだ

Break my wall
 ....
なかなか誰かや何かを
“信じる”ことってできない

どうしても
疑う心が目立ってしまうから

ちょっとやそっとのことでも
疑ってしまって
信じるということを
すっかり忘れてしまう
 ....
猫を殺す夢を見て
汗だくになって飛び起きた

飲みかけの
ペットボトルのミネラルウォーター
冷蔵庫から取り出して
震える手でキャップを開ける

雨の匂いに誘われてベランダに出ると
こ ....
逆立ちしてもできるんだと
空に向かって股をひろげたその子は
倒れたあと少し悔しがり
今度は大の字になって
世界に向けて発信中と叫ぶ

その子は誰にでもピースする
やめなさいと言いたくなる ....
風が吹いたと思ったら
あなたはもういませんでした
見上げた空には
枯葉が一枚舞っていて
届きそうで届かない
私は
待っているのをやめて
風になろうと決めたのに
枯葉は  ....
血のにじむ指くわえようとするあなたから手をひっこめるさびしみがある

背後から抱かれて息が首筋にかかるぬくさを忘れはせじと

深呼吸忘れたことに気がついて深く重なる森の天井 

きみの ....
誰もいない
雪のホームで
ふたつの足跡が列車を待っています

小さな足跡が二歩すすむのを
一歩で追い越す大きな足跡が
追いつけない
小さな足跡を残して
振り返るように立ち止まると

 ....
その力は 背中を探して
月は夜に太陽の熱い静けさを
まるで彷徨い

湖は月明かりで 熱を散らし 静寂をこわがる
月鏡 月が今夜もまた彼女になってはくれても
昼の月は 太陽のように彷徨 ....
あざやかに刹那春華に暮れてゆく君の名前も呼べないままに

空はまだ薄むらさきになれなくて鏡のように云わない鳥が

恋す日は夜明けを拒む呼吸して切ないだけで終らない朝
かたち は こころ
こころ は かたち

四角が 三角になって やがて 丸になる

ことば は がいねん
がいねん は ことば

無くして 探して 探して 無くす

そんざい は  ....
降り積もる雪の中で
このまま
溶けてしまいたい

跡には
何も
残らなくていいから
よる は ふしぎ
いえないことが
するん、と
すべり おちる

よる の ふしぎは
あまり しられてないし
おしえて あげられない
ひみつを しりすぎると
あさに かえれなく ....
君が何を考えてるのかワカラナイ

本当に愛してくれているのかワカラナイ

あたしは君のこと愛してるよ

でも 君はどおなの?

今まで「愛してる」って一言も言ってくれないよね

あ ....
風が 開いた

土の 群れ
巻かれて
上がる

梳いた


はぐれゆく
胸に

破 削り

天陽
流し込む
あの人の手からは
物が出る

パズル断片
形絵合わせ

あの人の口からは
うそが出る

嘘の断片
辻褄合わせ
何もかも傾いている
時間にもたれかかっている

不安なのだ

矢印を明日に向け
地に足をつけば斜めになる

上り坂の頂上に
日が昇るのを待ち

やがて

ビルとビルの間から
 ....
どこまでも
まっすぐ
走ってきたはずなのに
またここへ
戻ってきてしまった

このまま
走り続ければ
いいのかな

いつか
遠心力で
ここから
とび出せるのかな
触手を伸ばして触れる岩肌の
繰り返す夜ここはどこだろう
遠い未来に降りそそぐ月光の
今宵と同じと誰が祈るだろう

沈みこんだ潮流
私はまた扉をふさぐ

アンモナイトな夜
背負った殻だ ....
毎夜
ぼくは

ぼく自身の中にある
貧しい
優しさや
素直な心を

誰もいない
真夜中の
公園の湖に
捨てるんだ

君にかけそこなった
優しい言葉も
抱きしめたい
気持 ....
綺麗な花が並ぶ花束

だけど

一本ぐらいは

僕を祝いたくない

ヤツはいる。
あなたの肩にあるものを
わたしも一緒に背負いたかった

あなたが歩くその道の
景色をともに眺めたかった

でもどうぞご安心を
わたしは理解しています

あなたの力になれるのが
決し ....
さようなら空を愛した空の鳥翼は冬の闇に消え行く


コーヒーに雪をひとさじ入れたらば味は冬味になるのかしら


雪の枝そろそろそろととけてゆく日差しが春に交代をし


塀の上スズ ....
春日野佐秀さんのおすすめリスト(863)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あなたの詩- ヤギ自由詩4*05-3-10
乳白色の鍵- 銀馬車で ...自由詩4*05-3-9
千年硝子- ヤギ自由詩6*05-3-8
透明人間- みもる自由詩3*05-3-1
爆音ハーモニカ- 大覚アキ ...自由詩205-2-25
海月- 自由詩9*05-2-25
浄化されし世界の中で- 紫音自由詩3*05-2-25
残酷な春- 天野茂典短歌205-2-24
アンドロメダ行き- 半知半能自由詩2*05-2-23
信じたい- クラウン自由詩305-2-23
ぬばたま- 大覚アキ ...自由詩505-2-23
ピースする- ベンジャ ...自由詩8*05-2-23
枯葉- ベンジャ ...自由詩10*05-2-22
海へ、帰ろう- 白糸雅樹短歌4*05-2-22
- ベンジャ ...自由詩5*05-2-21
「彷徨いの太陽、白昼夢の風」- 銀馬車で ...自由詩2*05-2-21
想色- ユメミ  ...短歌3*05-2-20
- 大覚アキ ...自由詩205-2-20
- ANNA自由詩4*05-2-20
よる_の_ふしぎ- 玉兎自由詩1005-2-20
ワカラナイ- 翠茜自由詩3*05-2-19
きざし- 砂木自由詩7*05-2-19
組み立て上手なあの人- 自由詩4*05-2-18
垂直になる- ベンジャ ...自由詩14*05-2-18
遠心力- 043BLUE自由詩305-2-18
アンモナイト- umineko自由詩305-2-18
田螺- 043BLUE自由詩605-2-17
花束- くしゃみ自由詩2*05-2-17
優等生- フォマル ...自由詩8*05-2-15
2月10日の歌- ふく短歌2*05-2-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29