グレープフルーツの中に
何かがあるんだと思う

沖に出たときの風
外国へ行く船
大切に持ったままの手紙
何度読んでも分からないところがあって
おたがい誤解しているんだと思うけれど
説明 ....
とおいおそらを
みあげれば
いつも
そこに
あをのおと

くも
あめ
にじ
ゆき

おそらは
すべてを
のみこんで

おおきな
こきゅうを
するのです

なみだ
 ....
君を傷つけたくなかったんじゃない

傷ついた君を見て
自分が傷つくのが怖かったんだ

君を傷つけたくないからと
自分に言い聞かせては

君に伝えたかった一言を
どれだけ置き去りにし ....
そんなにきれいに泣けるのは
君がまだ子供だからなのか

黙した瞳から
その瞳と同じくらいにまるい
ぽろりと転がるように頬をかける
涙が

辛かったんだ
辛いって伝えるた ....
いま僕に必要なものを… 煮るなり、
焼くなり、
しておくれ
そぐわないものに心惹かれるのです。

アスファルトから伸びるたくましい雑草や、
青々と茂り視界を遮る街路樹や、
花束の中で枯れてしまった一輪の花に。



その景色に溶け込んでいない存 ....
雲がうごいて
その子の足の下に
影がやどった
その影に
モーツァルトの顔が
透けてみえるのだが
彼は影にだけ気づいていて
自分をのみこむ大きな影にだけ
気づいていて


無垢 ....
憂鬱色の瞼のような
夕暮れが降りる頃
うすい光をまとった
ひと群れの唇が窓のそとを過ぎる
空の名は
曇ることが ない

大雨だろうと
快晴だろうと
空は、空

不純なものの一切を
それとは知らずに
ながらく含み

おそらく とわに
静止をしたまま



 ....
晴れわたる太陽の下
仰向けになって寝ころんだら
辺りの陽気に包まれて
心の中の芯まで
温かくなっていくようだ


じっと動かず静かに浴びて
始めて気付く
太陽の光の温かさのように
 ....
眠れたのだろうか
憔悴した頭は
おぼろげで
ぼろぼろで


眠れたのだろうか
澄みきった空気は
ひとりきり
ひといきれ


くたびれた薬缶の
泣きやまない声が
部屋中を飛び回って
忘れられる日は ....
洗いざらしのような 空気が 夜を運ぶ

淡い 淡い 夢を見ながら 眠る君の

呼吸の音がしない部屋を 星が染めていく


いくら片目から涙が零れていても

君は笑ってくれない  と  ....
涙はするりと溶けた
それを掬った手は もうすぐ消えるよ
泣いた筈の目は乾いて 
本当に願ったことは もうすぐ叶うよ

ぼくときみの身体は離れていて
繋いだ手は継ぎ接ぎ
溶けないように紡い ....
期待させるだけなら



ひとりぼっちでいたかった



あなたの言葉を信じてしまったから



こんなにも離れてしまって



寄り添って来る孤独と

 ....
見慣れた景色
窓の外

あの家の屋根から
少しだけ頭を出していた木も
過ぎ行く歳月を知らせるかのように
大きくなった


風のある日は
大きくうねり

晴れた日は
緑を激しく ....
あなたとの別れが訪れて
どれくらいの月日がたったでしょう
別れをあなたに告げられて わたしからあなたの元を去ったとき
涙は流れず

―あなたをののしる言葉ばかりが浮かんでは消えた―
―その ....
僕らはひとつにつながったまま 結合部分を隠すように強く握った
僕らの間の紅い糸は握られた形に 歪な曲線を描いてた

その曲線はまるでどこかを目指すようにまっすぐと君の中に
溶け込んでく
 ....
喧嘩ばかりだけど
泣かされてばかりだけど

私はあなたが大切


悪ぶっても
強がってもダメ

隠れた本心知ってるよ


みっともなくて
気にしすぎで
心配性で
弱虫で
 ....
君の手を引いて 星空の下を歩きたい
星空の、そのずっと向こう 南十字星の下まで

空からの十字架は僕らの結んだ手を赤く塗り替えてしまうかな
それとも、二度と離れないようぎゅっと楔を打ち込む ....
主よ
あなたのお示し下された道は
余りにも厳しいものです
この私に
歩むことができるでしょうか

私には見えます
主がゴルゴダの道を
歩む姿が
荊冠を被り十字架を背負い
侮蔑と悪態 ....
ふと・・・
冗談みたいに
あなたの心をナイフで切りつけた
ふさがることのない傷口をおさえながら
なぜかあなたは自分を責めた
恥知らずな私は不条理な道徳をふりかざした

ふと・・・
われ ....
窓から切り取られた青空
雲がふわふわと流れてく

あのひとは元気にしているだろうか

たゆたう雲をみつめながら
あの雲のようになれたらと

どこに向かうか分からなくても
この青空はひ ....
あなたは
初めから
そっと隣で見ていてくれた


あなたの一言に
心満たされ
涙したり
笑ったり


癒しと言う言葉の持つ意味は
きっと
あなたのような方の為に
存在するの ....
君の目には虹が見えない
その光るもののある先にあるものは何?

「その日あったことは僕にちゃんと言うんだよ」

いちいちチェックする君

その日暮らしの手の上に見えない城を築いて
私を ....
死神のノックする音が聞こえて

ハンブルグのように黒い霧が立ち込めて

ベルリンのように赤い雨が降ろうとも

俺は死神の喉笛をデリンジャーでぶち破る



その銃声は街中に ....
きみはさみしかった
ひとりよがりであることを知って
それでも睫が触れ合うほどにちかづくたび
きゅっとお互いをしめつけあっていたことをこれから幾たびもおもいだす
きみならきっとうまくいく ....
自分よ きみ 恋にへこたれるな
こころざわめく思い もう すぐにでも遠くに行ってしまいそう
好きだってことさえも言えぬまま
旅立つことを見送るの?
そのまま失うことに慣れていくの?
 ....
 この身の重さは唯一の持ち物なのか
 引き摺る体は傷に塗れ
 手には見知らぬ荷が積まれ
 この身の重さは捨てても消せぬ

 ならば足を切れ腕を千切れ身を抉れ
 血は絞れ管を絶て
 
  ....
ぼくときみは違うから
同じものにはなれません


でも


同じくらい価値のある
別のものにはなれるはず
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