すべてのおすすめ
公園のベンチに腰をかけ
新聞を読む初老の男の人の手が
小刻みに震えている
新聞から文字がひとつ
またひとつと落ち
足元で意味とは別のものとなった
そのようにして人は幸せになっていくのだ、と ....
まちがえることを
素直におそれた日々は
だれかのきれいな蝶々結びに
たやすく揺られる花だった

あの草原で
かぜを追いかけてゆくことに
不思議はどれほど
あっただろう


 ....
ぽちむは家を出ました
モスクワに行きました
それで売春婦に会いました
自分もなろうと思いました
その売春婦にいくらって言えばいいのって聞きました
売春婦ははっきりしたことは何 ....
 精神病院には殺風景なイメージがある
 森に囲まれ外界から隔絶された建物 白く何度も塗り直された古い壁 病気が収まっていない精神病患者を入れる隔離された部屋 種類に乏しい木花の庭
 ここは外界から ....
夏のような雲と雪雲が混ざり

春の日差しに氷のような風が強く吹く

澄んだ青空は秋の空

風に舞うサクラの花びら

それを拾い集め喜ぶ幼子

マスクをした大人が横切る

終業式 ....
愚痴をね

聞いてもらおうと思ってたのに

どうでもよくなっちゃった。


笑顔を見れる しあわせ。

笑顔になれる しあわせ。


「おやすみ。」

「またあしたね ....
生気を吸い取る青い布団というものが、
東京から一時間のあるアパートの一室に存在する。

大抵そこに住むのは働かない小説家で、ジェントルメンだ。
ジェントルメンとは、慎ましく、積極的でなく、淫靡 ....
あなたが中にいる時は
わたしはずっと外にいて
見下ろしている、。心臓
二つ((十五度ずれて
地球が振り向く
その音に
カーテンは揺れ
隠れた場所を明かしてしまう

鳥が
 ....
光は射し込んできた
私に与えられたのかは分からないけれど

明るさは目に届いた
手触りこそなにもないけれど

それはもしかしたら他の誰かを照らすスポットライトかもしれない
けれど見える輝 ....
春の気配に恋、を思えば
こころが羽根を持って
菜の花畑の上を旋回する


拙い愛情が
地球上のすべてだったあの頃に思いを馳せると
おぼろに陽炎は立って
咲き競う花の匂いが
わたしを空 ....
カタチのない入れ物に
入っているものは


5月と7月の満月


あなたがわたしの髪に
触れて
とってくれたサクラの花びら

携帯に挟まっていた白い羽

バッグに落とされた黄 ....
一拍遅らせてみても夕刻は
若く滞ったままだ
(緩めの服を知り)
卒論をひもとくように音を探るけれど
それすら「描かれた僕」に過ぎないとあれば
ますます活力への横臥から締め出されるばかりになっ ....
小学生の 
ガキ大将が子分に肩を組み 
「 お前はまだ{ルビ0=ゼロ}人前だ 」 
と言いながら 
目の前を通り過ぎていった 

大人になっても0人前のわたしは 
誰に肩を組まれるでもな ....
静けさを握りつぶして
太鼓の乱打が鼓動を追い越し迫ってくる

振動
風圧
轟音

脆い胸の壁を叩いているのは
半鐘のように打ち鳴らすのは
共鳴した


生きている生きている生 ....
幼いなんて言わないで
私は確かに幼いけれど
十分何でも知っています

幼いなんて嘘やさかい
私は来年成人するし
お酒の味も知っ ....
横断歩道を

母に押されて

赤ちゃんがゆく

彼、彼女は

やわらかい指を宙にさす


世界は、波紋する、

ひかりに、注されて、

水いろの、みらい、


横断 ....
左肩が私の涙で
だらしなく濡れた
襟ぐりの広いシャツを着て
平然と煙草を吸う君を思い出す

例えばこの部屋の匂いを
消し去るものは何だろう

通勤電車の中で見た
風が変わるのを心待ち ....
君が読みたいって云ふのなら

 書かないことはない。 

  書けないこともない。


愛は 込めておこうか?
かなしいものなんて
ボクにはないよ

やわらかいものなんて
ボクにはないよ

空に
一杯に手を広げ
防波堤のひらたい丘で

じりじり
ボクは乾いてく

太陽を
こんなに間近 ....
蛍光灯の灯りが揺れる
人影の途絶えたプラットホーム
いくつも電車を見送って
途方に暮れる無人駅

蛾の浮かび上げる影を目で追い
懐かしき君のの面影を追い
幻は掌をすり抜けてゆ ....
終点の駅に着いたので
降りようとしたら
網棚にかばんが置いてある
すでに乗客は誰もいない
きっと忘れ物なのだろう
駅員さんに届けてあげよう
かばんはとても軽かった
何も入っていないのかも ....
大通りがあるでしょう
そうまっすぐのアスファルトの大通り
右側にショッピングセンターのあるあの大通りよ
その大通りをまっすぐ行って
どこもカーブしてないからまっすぐ行って
三つ目の信号を左に ....
うたのように
春のそらに雲がうかんでいます
うたのように
あのひとの左手がきるきるとうごきます
うたのように
あのひとの右手がたくたくとはじきます
うたいかたを忘れてしまいました
うたえ ....
東京に空なんて
ないじゃんもうやだこんな息苦しいとこ
とあなたは昔とは違い
ストレートにまくしたてます
その興奮によって必ず
主観と客観を微調整するチャンスを失っています

そうだねと相 ....
ここの夕日はきれいだなってよく思う。
けれども東京の夕日だってきっときれいだったんだろうなとも思う。
高いビルやたくさんの電線のせいにして空をあまり見なかったのかなと思う。

人里離れて人 ....
今日も世界の何処かで。
手を失う人がいる。
足を失う人がいる。
光を失う人。
音を失う人。
親を
子を
友を
愛すべき者を
何故なのかと考える刹那さえ無く。
恐るべき瞬きの中。
 ....
 三月上旬の日溜まりの中は
 時間の経過を感じさせない
桜の花はまだ咲いていない
 僕は記憶喪失で
 この日溜まりと十二月上旬の日溜まりの違いを見出せない
 君は何処に行ったんだろうか
 ....
虹色のガラスの破片が
眼に突き刺さる
痛いよ
痛い

満開の花に
宇宙が包み込まれる
花は形を変えながら
宇宙を挑発する

眼を突き刺すガラスの破片は
きれいだよ  ....
正直に言うよ
耳ざわりのいいコトバを
拡大再生産するだけのプログラムなら
僕はいらない
周波数を左にいくぶん揺すぶって
日本中から寄せられた
ラジオネームを連呼するだけの
放送局を聴いて ....
スコーリカは犬
キスカは猫
これは小石
コートのポケットはほつれてる

レストリシは蝶
カダは嵐
引き結ぶ唇
指先はひび割れて赤い

ナフシグダーは永遠
ヴァローナはカラス

 ....
水町綜助さんの自由詩おすすめリスト(1447)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
手続き- たもつ自由詩1507-3-22
蝶々結び- 千波 一 ...自由詩41+*07-3-22
ぽちむ- 水在らあ ...自由詩33*07-3-22
本物だと感ずるリアリティー- はじめ自由詩3*07-3-22
二年前の春。- 空 春色自由詩2*07-3-22
またあした。- 空 春色自由詩4*07-3-22
ジェントルメンの憂鬱- 猫のひた ...自由詩507-3-22
鳥籠日和- 焼石二水自由詩15*07-3-21
光は射し込んできた- 野火 後 ...自由詩307-3-21
いつか空から幸福が降る- 銀猫自由詩32*07-3-21
封印- Cousin-B自由詩407-3-21
「駐車場の恋人」- 吉岡孝次自由詩207-3-21
雲の輪_- 服部 剛自由詩6*07-3-21
燈し火- ポッケ自由詩4*07-3-21
童顔であること(微笑)- 蔦谷たつ ...自由詩707-3-21
おまえが指さすと世界は- 吉岡ペペ ...自由詩407-3-21
週末- かのこ自由詩507-3-21
お望みとあらば- 北大路京 ...自由詩12*07-3-21
ヒトデ- umineko自由詩18*07-3-21
無人駅- 1486 106自由詩22*07-3-21
空のかばん- ぽえむ君自由詩8*07-3-21
道しるべ- たもつ自由詩1307-3-21
創書日和。歌_【うたのように】- 佐々宝砂自由詩3*07-3-21
ウョキウトにはラソしかない- ロカニク ...自由詩707-3-21
一日も終わり- tibet自由詩3*07-3-21
願え。- もののあ ...自由詩15*07-3-21
日溜まりの中で- はじめ自由詩5*07-3-21
万華鏡- なかがわ ...自由詩5*07-3-21
ラジオ- シリ・カ ...自由詩7*07-3-20
おともだち- ミゼット自由詩4*07-3-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49