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乾電池は夢を見ていた
水の上をぷかぷかと
浮きながら流れてゆく夢だった
ただ水の力だけで動くことが
不思議に思った
乾電池にとって
何かを動かすには
電気しかないと思っていた
夢の中で ....
今まで空だったところに
建物がどんどんつくられて
空が狭くなってゆく
青くてやわらかい空が
暗くてかたいものに
覆われてゆく
辛いときに空を見上げても
もっと悲しくなるだけで
この弱さ ....
          2007/04/13


じょうとうかへい
じょうとうのかへいで
みたらしだんごをあがなう

富士の見える宿に泊まり
夜になって
風が止んだら
星も見える ....
水の匂いが燃えてゆく


漆黒は
うるおいのいろ

こぼれてはじまる
灯りにけむる、
波のいろ



疎遠になれない花の名に
ひれ伏すともなく
かしづく儀礼は、 ....
鯨が大きなあくびをしていたから
試しに中に入ってみたんだ

そこはピンク色で
もごもごした物がたくさんいて
うん、なかなか悪くなかった

僕はせっかくのことだから
しばらくここに住んで ....
昨日世界が終わった後の話だけど
僕はいつものように夕飯を食べて
居間でテレビを見ていたんだ
どのチャンネルも
世界が終わったことについて
特集をやっていたけど
一つだけ
子 ....
憧れるんです

田んぼの広がった
いや、あまり広がりすぎてはならぬ

緑あふれる、水車は回る
羊はめいめい、雲はゆったり
笛の{ルビ音=ね}ひゅるる

ひゅるるるる

右手に本を ....
夜にまぎれて
雨をみちびく雲の波
朧気に月は
触れてはいけないものがある
ということを諭すように
輪郭を無くし遠退いてゆく

深く、
深く息をして
雨の降りる前の
湿った空気の匂い ....
「春風」






よく晴れた
からだごと奪うような
つよい風、の
朝に
最上階へ昇る
屋上は閉まっているから





エレベータに乗っている間
次の季節や
 ....
掛け違えた光だとしても
あふれかえることに
消えてはゆけない
肩だから


 底に、四月はいつもある


泥をかきわけて
そのなかを親しむような

見上げることの
はじまりに ....
あなたに似ている
と。言われたくありませんでした

わたしはわたしに過ぎず
あなたのクローンではないのだから

あなたがいなければ
生を授かることはありませんでした
それだけは否定でき ....
カラフルな田園をぬけ
ヤマは
絵モヨウのヨウなスギノキの
ヨウなミドリいろが
ヤマは
ウミよりも深く
ムラサキいろへ
取り込ンでく
沈ンでく

ヤマヤマは
ソレゾレすこしづつ濃さ ....
あなたが
この頃やさしいのは
何か企みがあるのかと
首を傾げていましたが
いま、この橋にたたずんで
ようやく気がつきました
もう
春なのですね


欄干にもたれて
あなたの
い ....
             2007/04/12

21世紀にもなって
バカでかいハーレーに
オンボロのハーレーに
偉そうに乗るなんて
なにか違和感を抱きます

環八に
オンボロのハー ....
 何の為に生きるのか その理由が知りたくて
 僕は昔君に聞いたんだ
 君の横顔は美しくて
 僕はあぁこの横顔が見たいから生きているんだな と思った
 でも君が老いていくのは嫌だった
 僕はま ....
ずっと見て居たかったから

すっと見ていようと 心に決めたけど

まばたき は するし

靴ひも も ほつれるので

約束 は きっと守れなかったのでした

君は 肩落とす 準備を ....
部屋の窓から夕日を眺めてた
全てが溶けていくようだった
気持ち悪い
でも何故か惹かれた
柔らかな風が窓から流れ込んできて
気持ち良くなってきた
何かが変わる気がした
ワガママなあなたはハナっから
あからさまな逆さまだったから
飾らなかった露わな狭間
また真っ逆さまだ

あなたは若さ、または様々な甘さが
早々、たわわだった

まっさらな朝っぱらから
 ....
おばあちゃんは畑を耕します。
ニンジンを採ってきては僕に見せます。
目にいいから食べてみなさい、と
マンガ三国志を読んでいる僕に言います。

おばあちゃんは畑を耕します。
ジャガイモを採っ ....
あの人は
私の幸いをただ祈ると言った
けれどもし
私が彼女を不幸にしたまま
幸せになったなら

あの人は私を憎むだろう

あの人が幸せになれるだけ
私は不幸でも構わない



 ....
永遠に続くのではないかと思う
言葉の咲く道で
彼はずっと歩き続けて
ついに道の上に座り込んだ

そこから見上げる空も
言葉がたくさん見えていた
ほんの少し
ほんの少しだけ休もうか
つ ....
ただそらだけがある
ひとも
たてものも
どうしょくぶつも
わすれて
すみずみまで
ひろがっている
きおくのそとがわから
ことりがいちわきて
はばたこうとすると
そらはきように
み ....
ウォーリーを探せ、と言われて
ウォーリーを探しに行ったまま帰ってこない
そんな少女の話を以前しました
かどうかは定かではありませんが
電話帳に海という字を見つけては
泣きながら印をつけて ....
はじめまして
飼い主のコースケにはガダと呼ばれています
自分ではミケとかタマとか
あとポチとか呼ばれたいと思っています
CMとか出たいです
猫缶にまっしぐらしたいです

ドラえもんっ ....
はじまりはとても静かであたたかで目を開けた赤子は咲く花花を見ゆ
るるるると蛙の鳴き声が聴こえてきた青い田園を目を細め眺めるそふ

なんども口づけを交わす祭りの夜の恋人達蛍や花火の真上で黙るつき
 ....
カブトエビ、という
小さな甲殻類がいるそうですが
さっきから門の前では
牛に良く似た人と
人に良く似た牛とが
縄跳びをしています
縄跳びが終わったらあの人と牛に
カブトエビの話を聞い ....
 僕の仕事は重罪を犯した人間を死刑執行人として処刑することだ
 とても責任が重い仕事だ
 今日も刑務所に罪人がやって来る
 ひょろっとしていて猫背で全身が青白く目玉がぎょろっと出ている男だ
  ....
             2007/04/11

250ccのエンジンで
樅の木を撲った切る

嘘つくな
おまえの細腕で
適う物か
臍が茶を沸かすから
冗談も休み休みに言ってくれ
 ....
品川駅のスターバックスコーヒーからは
高輪口と港南口を結ぶ中央コンコースを
本当にたくさんの人たちが
サーモンピンクとライムグリーンに色分けされて
指定された方向に運ばれていくのが見下ろせて
 ....
黄いろい朝

高速をおりた

朝のたそがれ

信号で停まってる

そんな幻の降る


平日から

仕事とはいえ

ゴルフだ


黄いろい朝

高速をおりた

 ....
水町綜助さんの自由詩おすすめリスト(1447)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
乾電池が見た夢- ぽえむ君自由詩12*07-4-16
空が消えてゆく- ぽえむ君自由詩14*07-4-16
春に過ごす- あおば自由詩12*07-4-16
朧月夜- 千波 一 ...自由詩26*07-4-16
鯨のあくび- なかがわ ...自由詩4*07-4-16
世界が終わった後で- なかがわ ...自由詩5*07-4-16
いいなあ- 蔦谷たつ ...自由詩8*07-4-15
代わりに、雨- LEO自由詩36*07-4-15
「春風」- ソティロ自由詩6*07-4-14
四月迎え- 千波 一 ...自由詩28*07-4-14
- 恋月 ぴ ...自由詩45*07-4-13
太陽のいじわる- 七味とう ...自由詩7*07-4-13
桜川- 佐野権太自由詩31+*07-4-13
ナックルヘッド- あおば自由詩10*07-4-13
ループ&ランダム- はじめ自由詩5*07-4-13
まばたき- 戸森めめ ...自由詩307-4-13
夕日と風- 鋼鉄漢自由詩4*07-4-13
甘かったサラダ- チグトセ自由詩9*07-4-13
おばあちゃんと劉備- ブルース ...自由詩7*07-4-13
シンバル- けんご自由詩307-4-13
言葉の咲く道で(ぽえむ君の弱音)- ぽえむ君自由詩13*07-4-12
そら- たもつ自由詩32*07-4-12
ウォーリーを探しに- たもつ自由詩1407-4-12
この詩はうちで飼ってる猫が書きました- 楢山孝介自由詩2*07-4-12
春夏秋冬- ふるる自由詩19*07-4-12
小さな甲殻類- たもつ自由詩807-4-12
死刑執行人- はじめ自由詩12*07-4-12
チエンソー- あおば自由詩7*07-4-12
品川駅PM7:03- シリ・カ ...自由詩6*07-4-12
幻の降る- 吉岡ペペ ...自由詩107-4-11

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