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どっちが優れている? そんな話より
君は僕にないモノを持っていて 僕は
君にないモノを持っている そうやって
互いのタシカナモノに 近づいていこうよ
そりゃいいことばかりじゃないよ
でも ....
{引用=
かれこれ十五年くらい、俺は土を掘るだけの仕事をしている。
はっきり言ってしまえば、何も楽しいことはないし、あるのは日々蓄積する肉体の疲労感だけだ。憂さ晴らしのためにある給 ....
俺は墓標を背負って歩いていて
いつもそうだから当たり前だと思うかもしれないが
背負うってのはそう簡単なことじゃない
例えば仕事だ
この仕事の成功は俺の肩にかかってると言うが
それはつまり ....
牛を食べる
豚を食べる
鶏を食べる
猫は食べない
猫は可愛いから
魚は
夜に鳴く
なくした
ラッパを思って
+
砂糖瓶を
よく洗って石段に
並べていくと橋を渡る
来客があった
+
探し物の
予定のない日
菜の花畑で一人
ラジ ....
欲張り過ぎたら
真っ黒になっちゃうから
ゆっくり焦らず
一色ずつ
そうっとそうっと
染めていく。
白髪を掻いて
新聞を読んでいる
あなたは
岩だ
猫を
下手くそに撫でる
次郎丸は
僕が名づけた
うちで生まれた猫たち 三匹
母親にとって
あんなに大切だった ....
腐臭、思わず溜息が漏れる。
ビリヂガ バイゾン d-UST f-UCK
スラスラホドケルヘイホウコンカラモトメラレルモンダイノカイ
「巻き戻し」「プログラム再生」
....
こぼれる陽の光に
ぼくらは、似てみたかった
つたい落ちる月の光に
ぼくらは、似てみたかった
つないだ手が、ぎこちないのは
歩いてきたからなんだよ。
あの頃より無器用な ....
夏の匂いがほのかに香る 桜並木を覗く窓
悪と戦う勇者 人生の心得 燃え上がる恋
いろんなものに囲まれて夢見心地です
だるい暑さがそこらじゅう 迫りくるって胸ん中
光がみつかる みつからない
合理的で清潔で、迷いがない
自由で無責任で、自己責任で排他的で恣意的で、有限で
科学的で哲学的で、宗教的な世界が私に指し示した絵画
時間は正確で、太陽の動きとは関係が無く、季節は曖昧
....
おまえはきいろいねとむかしいわれた
そういうあなたはびょうきみたいとしかえした
あうたびにだきあっていたから
わたしたちみえなくなってしまって
わたし
ひこうきでかえってきたの
きみは ....
ある日からだった
鳥たちがいっせいに地下を飛ぶようになった
空を捨てて森を捨てて
鳥たちは土の中へと潜っていった
地上には鳥の姿は見られなくなった
人間は鳥の居場所を探したが
かなり深くま ....
十一年伸ばした髪も切られ
おかっぱ頭になったことだし
明日から金太郎になります
まさかり 担ぎます
熊に 乗ります
もうハッタリも効かなくなってきたことだし
これからは ....
今日、午前中は車の洗車をしていた。
洗車は綺麗になると気持ち良いし、楽しいし、良い運動になる。
そんな洗車しながら色んな事に思いを巡らせていた。
洗車は僕にとって楽しい、けれど蛇口を ....
り 束
飾 アクテシオン 花
羽 の ....
雨が降っていた
陸地のいたるところに
がんもどきと
豆腐は今日も
売られていた
+
暑い日が続き
両親は
学校へと行った
届けたかったのだ
うちわをあなたに
+
....
耳をすますと
遠く潮騒が聞こえる
ドアを開けば幻の海
白い波頭が立って
空はおぼろに霞み
「春だね」とつぶやくと
「春ね」と君が応える
潮風が弧を描いてゆく
君の長い髪がゆらめ ....
根腐れで
既に逝った友のわきで
水をくれぬ主人を
恨む事を
知らず
こうべをたれ
なみだで
うるおわず
水に事欠かぬ金魚
主人に泣訴
ぷくぷく泡で
声にな ....
その痩せ細ったライオンは本が好きだった
本であればなんでもよかったのだが
ライオンは特に哲学に没頭した
一つの言葉にあれやこれやと
考えることが好きだった
三度の肉よりも本を優先していた
....
君に届かない距離
世界はそれと同等の人生をくれる
通り過ぎた列車の
なごりの風が、引き連れる
潮のにおい
線路沿いにこの道をまっすぐ行けば
ほら、海が近づいてくる
そう言ってふたり、短い影を
踏み合いながら走った日
無人 ....
俺は君の喉奥に居て
いつかの歌を聴いている
ヴ
いや、ラ
ヴぃ
飲み込んでいる
俺はかつて
空に下りる全ての命は爆弾だ、
と言いかけてやめた
君に会えて嬉しい
四季が蠢いて
....
ふと気がついたら壁の中にいた
床を歩こうとしても体が動かない
空間の中には入れないらしい
壁伝いに移動するしか手段がない
空間を斜めに進みたいときは
縦と横の二つで動かなくてはならない
体 ....
しろいそらから
八百万のちいさな
ちいさなほしが
散弾され、落ちてくる。
かれらはまず
手をふってぜつぼうする、
それからとぶ、およぐ、まぜる、
それから、たびに ....
体のことを思えよ
おれの
体のことを
体のことを思うよ
おまえの
体のことを
体がいいから
おれたちの
体がいいから
おまえの肌のきめを
北から ....
遠鳴りを
たずねてゆびは
更けてゆく
傾き、
あざむき、
なき、みさき、
橋の向こうを告げられぬまま
こころもとなく
火を浴びて
頑なに
待ち人の名を ....
あの夜、
ケタの顎を蹴り砕いたこと、
今でも後悔していない。
いつも間違いばかりしていたけど、
あれだけは後悔していない。
ああしなければ、
ケタはまた ....
背後から抱きしめられる気配が
して
「だぁれだ?」
そんなのあなたに決まっているのに
他のだれかを想像してみる
雪の降らなかった今年の冬を
ひとりで歩いてみた
行き先なんか
決めた ....
海が一望できる丘の上
誰が置いたかベンチがひとつ
凄く風が強いけれど
この景色を見せたくて見せたくて
帽子とワンピースが似合う君
君のためにベンチがひとつ
風に君は困っているけれど
....
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