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ひなになれない
わたしは

せめてもの抵抗として
日々を生まれ続け
翼はとうに
ぼろぼろ


飛べたためしなど無い
それなのに頑として
語り継ぐことを
断ち切らない


 ....
オルガンはもっと
びろびろならなければ
びろびろなって たいへんびろびろ
ひきかえせないびろびろ
どこまで、も、あつく
きっついきっつい
夏がみえたら
はまりにゆける

(もうち ....
いっ
かまえるなよ
てめえら
何が何と言っても
誰がいって言っても
空はいつだって蒼く
女は永遠の海で
おいら達男には
それこそ
だれが何と言おうと
永遠に
謎であるのだからな
翌日、ひーちゃんは見事に風邪をひいてきた

教室に入ってきたときからはなをまっかにしてずるずるさせて
ずるずるさせながら席まで歩いてきて
わたしの隣の机に座ってもずるずるさせて
(ずるず ....
その日の夏が始まる
トンボが空をすいすいと
気持ちよさ気に飛んでいる
空は泳げることを
初めて知った
昨日も見たというのに

その日の夏が折り返す
繁る木々の葉がさわさわと
軽いリズ ....
ダカーポ 
ダカーポ
愛するひと
愛されるひと

スタッカートを見つければ
ふたりで
狂ったようにからだを折り曲げて
跳ねる
――そういえばショウユバッタの正式名称はショウリョウバッタらしい
――口から醤油出すのに


金曜の夕方
インターフォンが鳴った
ドアを開けたら足元に
ショウユバッタが一匹いた

ふ ....
阿久悠が死んだという話が
その日の俺には一番の大事件だったのだが
彼女にはそうでもなかったらしく
朝のコーヒーはインスタントだった
そういえば今日だけじゃなくて
毎日インスタントなのだがそれ ....
夏は涙を流してくれない


瑞々しい草木の
しなやかな手に雫を落とす


食卓のある窓の
鈍色ガラスに雫を垂れる

自分たちの体温に気づいた時
季節は泣いてくれる


 ....
寒風が追いやって
落下する陽は

屋上から見える
十字架の影に

もえている もえているのだ

あの方角に
確かにいた
小さくて熱っぽい
手が 

いま またしても

握 ....
何ゆえあたしは起きているのか。
人が眠る時間に。

ああ、冷凍庫の変な安いアイスでも食せばよいのかしら。
もう意味がわからないわ、広い広いこの地球にいてガリガリくんを食べるなんて。


 ....
                                   あたしは、
                         綿のスカートを翻して逃げる。
誰もいない、
  ....
君を連れていこう
この 干上げられてゆく都会の
最後の楽園へ
マンションに包囲されながら
奇跡のように生き残った
ちいさな田園のそばへ

君を連れていこう
この 干上げられてゆく都会の ....
朝霧の蒸発してゆく速さに
子供たちは
緑色の鼻先をあつめて
ただしい季節を嗅ぎわける


くったり眠っている
お父さんのバルブを
こっそりひらいて
空色を注入する
うん、うんとうな ....
チワワが
俺に
吠えている
俺にむかって
吠えている
俺はちょっと
わらってしまう
飼い主がチワワを
叱る
適当な感じで

飼い主と俺の
目はあわない
 ....
せんだって、流星群がひとっつも見えなかった曇りの夜
ジョオニイはやっぱり仕事をクビになり
見えない恋人を連れて
俺んちにやってきた

ジョオニイの左の肩甲骨は
ややかしいでいるので
恋人 ....
裸になった彼女の身体には
両脇腹と右肩と左の脛に弾痕があって
だから彼女はいつもぎこちない様子で
歩いたり
ものを書いたり
笑ったり
していたんだなと納得して
そこに触れなければいけない ....
どぶねずみ、みたいに
美しく、なれない
写真にも、写らない
美しさ、が欲しくて。
リンダ
リンダ
ロイド
ライチ
ラバーソール
チキンハート
コーヒーアンドシガレット
外は春の雨 ....
玄関のチャイムが鳴ったので
仕方なく立ち上がろうとしたら
背中の上に
重たい鳥が
止まっていた

「どいてくれますか?」
黄色の羽根を
ぱたり、と閉じて
ずん、と居座る
「私は止ま ....
             2007/07/17


月曜日の午前中
頭がふらふらして
夏風邪かとも思ったが
新潟県中越沖でM6.8
気象庁発表で地震と知る

訳の分からない時間が過ぎ ....
胸騒ぎがするので
メリークリスマスと
小さな声でつぶやいてみた

すると
それが合図だったかのように
リンゴが枝から落ちる

落ちたら
すぐに
腐ってしまう
それはいつものこと
 ....
鉄は錆びていた
光沢は外に発しない
錆びきっていた

鉄は昔を思い出した
あの銀色に輝いていた自分を
当然だと信じていた
今はぼろぼろな茶色の体が
悲しかった
雨に濡れて
少しずつ ....
1 + 1 = I Love You

2 - 1 = I Miss You
?.

七百七十六番目の天使が
翼をなくした
俺は 黙っていた
言葉は全て 汚れているから
俺は 黙っていた
あと十秒



?.

六百六十五番目の悪魔 ....
自転車を漕ぐたび空を仰ぐ癖がついて一年
深刻に物事を考える振りをはじめて八年
うたわれた星の残像を
閉じた目で反芻する日々が
二千日に少し足りない位
続いて今日に至るわけだから
この身体に ....
の中で、
けたたましく太陽の
鳴る
音で、水は光で、
どこまで行ったって空で、
光で、


カンカンカンカン


の中で、
どこまでいったって水で、
吹き荒ぶ光
帆は
な ....
うざいからでてって
さむいからあたしの上着をきてきなよベイベーお金ならポッケのなかよ

マリオがぺこぺこひかるマッシュを食いハイパーになる夜明けまでくりひろげよう
恋に落ちるまでパーティー ....
濡れた緑で
夜空を見上げる
数秒後にこの星空が崩れてくるのを知っている
そんな目で
おまえは言う

なんて きれい

薄い唇は街の光を捉えて
俺はその前に沈黙して ....
足元の
蟻は点で
点は繋がって
線になるのなら
わたしたちも線なのだ
けどちぎれたたましいは
そのまま

拗ねたそぶりをして
気を引きたいけど
君が見てるのは
空なの
大きいね ....
放出された 夏の、
取り扱いをあやまった空から
束ねられた雨が落下する
世界はまだ、はっきりとした輪郭を持っていて
ぼくも きみも それを知らない 


ウィリー、ウィリー、
なぎ倒さ ....
水町綜助さんの自由詩おすすめリスト(1447)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
よごれもの- 千波 一 ...自由詩13*07-8-8
オルガンと夏と×××- 美砂自由詩4*07-8-6
い〜男に- 草野大悟自由詩307-8-5
コーヒープリン- mizu K自由詩4*07-8-3
昨日も見たというのに- ぽえむ君自由詩16*07-8-3
頭がいたい時にころしたくなる- 柳瀬自由詩2*07-8-3
俺の隣でソイソースグラスホッパーが「もう喋るな、話が噛み合わ ...- 人間自由詩507-8-2
戦争よりセックス!- 佐々宝砂自由詩9+*07-8-2
夏は泣かない- 悠詩自由詩24*07-8-2
友人現象- naho自由詩607-8-1
ガリガリくん- 山内緋呂 ...自由詩16*07-8-1
FREE_FORM- はらだま ...自由詩21*07-7-31
中野島- 大村 浩 ...自由詩24*07-7-24
海の日- 佐野権太自由詩38*07-7-24
チワワ- 馬野ミキ自由詩13*07-7-24
ジョオニイ- ふるる自由詩13*07-7-22
彼女の弾痕- 楢山孝介自由詩9*07-7-20
外は告げる雨が降って、_僕は部屋で独り- 虹村 凌自由詩3*07-7-20
ペズゥ- 小原あき自由詩32*07-7-17
耐震性改善- あおば自由詩7*07-7-17
モンスター- 大覚アキ ...自由詩1807-7-17
錆びた鉄- ぽえむ君自由詩11*07-7-17
1+1- 北大路京 ...自由詩33*07-7-17
祈り- 水在らあ ...自由詩2707-7-17
紫、青、グレー、そしてひかり- ももんが自由詩307-7-16
落下母- 石田 圭 ...自由詩2007-7-16
最後のお願い- モリマサ ...自由詩807-7-15
賛美歌- 水在らあ ...自由詩31*07-7-15
ちぎれて- ももんが自由詩307-7-15
ウィリー、ウィリー、きみの名は、- 望月 ゆ ...自由詩44*07-7-14

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