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握り潰した感情の矛先 枯れ葉ミライ
潰れた喉で悲鳴をあげるような僕だけれど
誓うよ たとえ太陽に眼を焼かれても
幼い頃 僕が母と 架空索道から見渡した照り葉パノラマは
....
いいか
この世で一番大切なことは
愛してる人に愛してるって言うことだ
わかったか!
真っ白な紙を前に途方に暮れている
昔なら何も迷わずに
筆いっぱいに色とりどりの絵の具を染み込ませ
描きなぐったのに違いない
誰のことも考えることなく
自分というものをもって
確かに楽しかっ ....
ギラギラの太陽と茹だるような暑さのもと
癇癪を起こしたような蝉の声を聞きながら
ホワイトクリスマスの事を考えるのは無理があるかも
波をけたててトナカイの代わりにサーフィンに乗って
アロハのサン ....
何もしていない君は
幸せを感じていますか
何もやろうとしない君は
楽しいですか
何かをしている時の方が
不幸だと感じますか
何かをしようとする時の方が
苦しいですか
何もしなけ ....
男は皆短パンになって
庭をうろつく
日に焼けた肌
ヒゲづらの顔
何も知らない
3才の男の子
足にまとわりつく
奥から三味の音
体に炎が立ち
暑い
生きている
力がみなぎる ....
海という隙間で息も絶えだえに
船がただひとつ進めない方角があり
羅針盤の鏡にこうして映すと
宇宙も空も無くなる時間なのに鏡は
越えられない境界線を示すだけなのです
宇宙に似た深い暗闇を
....
「あら、どうしても扉が開かないわ」
これまで幾度となく国際線を利用してきたが
経験したことの無い強い衝撃に突然見舞われた
それは、俺に跨っていたCAにしても同様らしく
膝下までずり下げた下着を ....
夏の朝
どこへというわけでもなく
外を歩いてみる
出会う小川のせせらぎが
さら
さら
さら
さら
さら
流れ流れてゆく
その川を見守る ....
水銀が染みでて狭い空のせいで
ここは今にも崩れおちそうなのですが
きれいに舗装された道の真ん中に
ま白いチョークで丸を描く
チョークの白い粉は毒であるから
すぐに洗いながしなさいと教わり ....
海の方へと走らす車の中
僕は何を考えて運転しているのだろう
自分に質問しても何も答えは出ず
アクセルを踏む足に力を入れた
優しさなんて口先だけ
と、思えてしまう
信じる程に失望は大きく ....
ぼくは詩人
幻想は現実の中に存在し
創り出される現実の世界である
今日もまた
夜の散歩をしていると
星の銀幕に出会いました
ほんの少しだけだからと
眼鏡をかけずに
散歩 ....
刻むビートの中で
すれ違った人の思いを切り刻む
夏の日じっとしてられなくてパジャマのまま
夏の風のなかをはしりぬける
繋いでとぎれない笑い声
手をのばしてつかみ ....
目が覚めると夢の中で
あぁ、いつもの繰り返しだと
ポケットから湿気った溜息を投げ捨てる
夢の中はぼくの世界と何も変わらなくて
ただ一つ違うのは
誰もぼくを知らないってこと
誰もぼくを知らな ....
さびれた歩道橋の上で
夏を見上げると
空、空
本当に海まで続いているのだろうか
この橋の下を流れる車の群れが
緩やかな河口付近の川だったらいい
時折陽射しに煌めくヘルメットが
....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。
満月の ....
世の中には
味を感じさせない味
があるという
甘さを感じさせない甘さ
苦味を感じさせない苦味
人はそれを
かくし味という
同じ料理であっても
どこかが違う
何かが違う
どこかや ....
痛いとかかゆいとか
間抜けな人は嘘でもいいやと
マルをつけた
早く治るといいね
ピンクが好きだと言ったのね
そんなのもう
鳴り響かない
ずっと弾いてないから
静電気を放った
早く ....
嘘だらけの世界さ
大人たちがつく嘘
子供たちがつく嘘
女が口にする嘘
男が口にする嘘
娘たちがつく嘘
若者たちがつく嘘
代議士の嘘
役人の嘘
マスコミの嘘
プレスの嘘
宗教の嘘
....
喉をつたう 唇の奥深くは
黝い写真がモニターに
やんごとなく 流れてながれ
モンタージュのうららかな偽造には
のびる身体の一部をひきちぎって
奢侈なタイマー30分のあ ....
高層ビルの屋上で
夜を 覗いていた
時が降ってきて
私は この惑星に取り残された
{ルビ古=いにしえ} でしかないよ
そう教わったのは幼い頃
数億 その時に
私は打たれながら いつか ....
黄緑色の ミニかえる
サンダルの先に はねてきた
白い靴下 汚れそうな脇道で
待ってても咲いてしまった花は
当惑する
みたでしょう もう
もう できることはないの
ただ こうして ....
ぼくは詩人
季節の思い出は
大きなものよりも
小さいことの方が
存在として大きい
今日もまた
夜の散歩をしていると
花火に出会いました
夜の空に咲く大輪の花が
その一 ....
色あせてゆく
その言葉に
偽りの色のせぬよう
くちびるよ
痛みに目を覚ませ
熱をもてあますな
気持ちを厭うな
私の中の陽は
言葉でしか燃えぬ
それしか知らぬ
ど ....
鏡って右と左は逆なのに
どうして上と下は逆じゃないの?
上と下も逆なんだよ
だって本当だったら下が上になるよ
でも上と下が逆だと
変じゃない
そのとおりだけど
本当はそう ....
手を後にあて
優しさを表現する
気を使っているんだよ
守ってやるんだよと言う
魔法を使い
テキパキと用事をこなす。
頭を使い
手抜きを考える
毎日笑顔で楽しく
踊りましょう
....
あ、お帰りなさい
お疲れさま
シ、静かにね、うちの天使は夢の中です
あ、汗臭い手で起こしちゃダ、メ
今日は久しぶりに水遊びしたから
ミホちゃんはもうぐっすりなの
ほら、早くお風呂入っち ....
先生 にんげんとは
さびしい、本当にさびしい生き物だと私はきいたのです
世界にはパンのひとかけらや真水のひとしずくを
ひびわれた皿のような目をして待っているうちに
そのパンやその水の代償になっ ....
どうか責めないで
君を置いて旅立つ僕を
視界が白い雪で
覆われていても
僕は行かなくてはいけない
君のかじかんだ手も
もう 握ってあげられないけど
その涙も
受け止めて ....
むんとたちこめる
空気の塊
固まりをほぐす
風のかざめき
きゅんとつきあげる
胸裏の高なり
耳鳴りをほぐす
指のゆらめき
一筋の広大な
天空の川のように
星ぼしはかがやく
....
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