すべてのおすすめ
ひかりをふところに浸す、
みどりのまるみが、いのちの数式を
一面につめこんだ、
萌え上がる、眠れる森に、鬱蒼と、
うすきみどりを染め上げて。
満たされた隙間を、みずいろの風が、繰り返し、
....
豚の丸焼きを食べる
トウモロコシを食べる
ビールを飲む
ココナッツミルクを飲む
フラダンスを踊り
手で波のようにフラフラ泳ぎ
レイを首にかける
カクテルを飲む
コーラを飲み
....
思い出してみる
今では靴を入れる蜂の巣
時間では割れなくなった手帳
変わらないのは
万華鏡のきらきら
あの日
荒れ気味の七夕
何も聞こえないくらい大切にした
プリントで作っ ....
ぼくは詩を書きたい
生は悲しく儚いものであるがゆえに
生として永遠に繰り返す
今日もまた
朝の散歩をしていると
百合の詩に出会いました
朝陽を浴びたその百合の
無垢な白さ ....
5人の河童がやって来た
黄色くてツルリとした額に
胴長短足痩せた手足は青白く
きりりと晒しを締めこんで
夏祭りの夜にやって来た
....
雨が走り去ると
レンズになった大気が
緑を浮かび上がらせ
耳の輪郭を追う
待ち望んでいたタオルケットが
部屋をすっかり包みこんで
静かに反省をうながす
今夜のニュース
鐘の、音 ....
{引用=
-----------予備知識------------
アルタイル
わし座の中にある白い一等星で
「ひこ星」と呼ばれる
ベガ
こと座の中にある白い一等星で
「おりひめ星 ....
川で魚を釣り
川で洗濯する
魚を焼き
風呂に入る
一緒に食事して
一緒にドライブして
一緒に川辺で話す
一年に一回だけ
笑って泣いて
楽しく話しましょう
こんな日が毎日なら ....
ぼくは詩人
そこに全てがあったとしても
全てが満たされるというわけではない
今日もまた
夜の散歩をしていると
密度に出会いました
今
都会では
満員電車が走っている
....
ぼくは詩を書きたい
晴れていく朝の光に照らされて
今日を夢見し明日を夢見し
今日もまた
朝の散歩をしていると
飛ぶ心に出会いました
朝早く雨は止み
夜明けとともに空が ....
ブルーチップの青いリスは
目を離すと、すぐに増殖して
ガマ口をはみ出してしまうから
台紙にきちんと貼りつけなければいけなかった
母は台紙をもらってくれると約束をしたのに
永遠と立ち話をやめや ....
パズルあるいは心象風景
つつじヶ丘 SSRI 調布
レスリン 団地 コントミン
野川
世田谷 デパス 下北沢
トランキライザー 代田 成城 鬱病
ハルシオン 仙川 ....
?.
ああ
オルテンシアがほんと楽しそうだ
あんなの日本語だとね、てんこ盛りって言うんだよ。
ひひ、てんこ盛りだって、おかしいね。
まあ、要するに、昨日の俺たちのパスタだ。あれが ....
ぼくは詩を書きたい
季節のおとずれは
音と訪れを感じさせる
今日もまた
朝の散歩をしていると
夏の音に出会いました
草の上の朝露が
きらら きらら
野を彩る花々が
....
ぼくは詩人
想像は具現され
具現はさらなる想像を描く
今日もまた
夜の散歩をしていると
夏の星に出会いました
夜の道を南東に向かって歩く
星空の中に
赤い星がまわりの星 ....
たくさん並べた小瓶でも
何故か赤い花ばかりが残った
初夏の風はゆるく
容易く記憶の鍵を解いてしまう
なだめすかすような優しさで
麦茶を半分だけ残して
閉じた瞼に 涙を挟んで留める
....
天気予報は曇りだったのに
家から出て五分も経たずに
全身隈なく水浸し
コンビニに逃げ込む頃には
汗か雨だか分からない汁が
口の中に入ってくるじゃないか
いい加減にしてくれ
僕が何をや ....
身体の中に高速道路
を抱く女
車の往来があり
多ければ渋滞になった
特にそれは料金所付近で
もちろんETCも使えた
あちらこちら防音壁は壊れ
溢れて久しかった
両の乳房に顔をうずめ ....
雨よ降れ
風よ吹け
雷がなり
眠る妖精
拳を上げ
根性出し
底力見せ
男の意地
元気愉快
緊急事態
緊張状態
放心状態
物語の終えた本を
閉じると同時に
欠伸をひとつ
いつの間にか外は雨
こんなに近く
ガラスを滑る雨に
今更気づいて
覗いてみたのは
深い夜
明けること
わかっていても
朝はまだ ....
ぼくは詩を書きたい
季節は世界をその色に染め
心もその色に染まる
今日もまた
朝の散歩をしていると
白い夏に出会いました
夏は白
入道雲が高く立ちのぼる
澄んだ青空は後 ....
あのときの金魚生きているよ
あなたと何回挑戦しても
ポイはすぐに破けてしまって
夜店のおじさんが呆れて分けてくれた
小さな二匹の金魚
お口をおちょぼにすぼめた金魚鉢は
ひらひら朝顔のように ....
まるでぬいぐるみみたいな
ペットのトイプードルは
こんなに汚い私の手も
ぺろぺろ
ぺろぺろ
とてもきれいになめてくれる
犬は人間以上に
人間のきもちを理解している
わたしはバイキンなん ....
初夏の暑さが永い眠りから目を醒まし
地上暮らしの人々を焦がす
赤や黄色のピーマンが八百屋に並び
肉屋さんでは安く国産牛が売られている
こんやはかれーにしよう
と、母は娘 ....
水が
光のように満ちる
その上に折鶴を浮かべ
はるかなその波紋を数える
誰もいない放課後の学校で
光り輝く廊下の先の
太陽が差し込む窓から
僕は身を乗り出して
野球部の練習風景を
ぼんやり見てるだけ
汗水流してただボールに
向かっ ....
夏の生ぬるい湿度を体に纏わりつき
振り払おうとジタバタすればするほどに
夏の中に潜り込んで行く
カクテルの色彩の鮮やかさ
夕焼けのその偉大な大きさ
滲みながらキャンバスに色が付く
....
ぼくは詩を書きたい
楽しむことに一日を使うよりも
楽しめるものを探すことの方が
その一日は長い
今日もまた
朝の散歩をしていると
向日葵に出会いました
そこには
たくさ ....
赤いくちびるの、艶かしい呼吸の高まりが、
耳元をかすめ過ぎて、
世慣れた顔のひろがりは、穏やかに浮かび上がり、
成熟した夏を秘めた、
落ち着く若い寡婦の頬をかしげて、
経験にさばかれた甘い水 ....
レイン レイン
降りやまぬ雨
はじけ したたり
集まり 流れ あふれ
激しく打ちつけたのは
霧のように絹のように
こまやかだったのは
細い肩を震わせて
柔らかに濡れて
....
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