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砂の上に
時をばらまいた
風が吹いて
時間が流される

帰らざる時の終わりに
横たわる
あなた

打ち寄せる波間は
遠き日の思いを映す

思いが心を焦がす前に
光よ
わた ....
君の白く美しい足には
性欲が刻まれている
君の焼け付くような感情には
じつは打算が埋め込まれている
君の足に手を伸ばすこの腕は
刻まれたものを読み取り
君に焼かれたこの心は
埋め込まれた ....
恋は落下するものだ
突然上から落ちてくる
だからって
見上げてばかりじゃ首も疲れる
受け取れても
恋は落下するものだ
やがて手からぽんぽろりん
やがて目からぽんぽろりん

恋と一緒 ....
かつての僕は
あなたという列車を
引き止めるために
真実と真心という
二本のレールを
一本
冒険に変えて
脱線させたものだった

でもそれは一瞬で
多くの人のために
あなたはまた ....
希望は風に細切れて
愛は化石に埋もれた

思い出は酒の波間に漂って
一口飲めば目から零れた

世界の終わりに宝石はなく
ただ涙だけが幾重にも輝いて

三つの絃が語る未来と
孤独が朗 ....
満ち潮のとき
右足を動かし

引き潮のとき
左足を動かす

波と風の楽団をバックに
けだるげな夕日の照明

そうやってわたしは
地球と踊る
ボタンが取れて
心も取れた

はだけた世界に
乱れて飛んだ
あなたの思いは
月に溶けて

宙を舞う力なき手に
ただ一つ
霞だけでも掴めれば

わたしの思いも粉にして
あなた ....
結婚は雑巾
汚れては洗い
穢れぬようにカビないように
絞り続けて
布はほつれる

愛は悲しみであり
人として
死んでゆかねばならぬ
絶対の孤独の裏返し
孤独と傷の共有

恋は単 ....
生きてさえあれば
悲しむことだってできる
君の涙をそっと弾いて
星にだってしてあげられる

生きてさえあれば
将来だって泣けるんだ
それがどんなに悲しむべきことでも
消えてなくなること ....
君の口付けを
夢見た日々は過ぎ
思い描いた風景は巻き取られる

新しい大地が現れるわけでもなく
羽の生えた女が
降臨することも笑い話でしかない

捨てられた世においては
布切れに女 ....
弦が弾け飛んだ世界で
美しい旋律など
ない

ただ
哀れみを乞うように
垂れ下がる世界が広がる

せめてその
あなたの腰部
しろく張り詰めた曲線をなぞり
歌声を響かせる
こんな ....
きみが僕を
心に焼き付けていたら
男前ではないので
さぞ不細工な焼印だろう
でも僕は
焼かれると燃えてしまうから
きみの心には
焼きつかない

きみが詩で
すごいものを作ったら
 ....
あなたの胸に投げたはずの
いつか霞んだ想いの欠片


あめの雫に流れて消えた
いままでここにあったもの


あすの彼方に投げつけられて
いたたまれずに割れていく


あくなき思 ....
どうして一人で
いるのですかと
君の言う

刻の砂時計
わたしのだけが
詰まってるんだと
我の言う

どうして時計は
詰まるのですかと
君の言う

淋しさゆえの
あやまちだ ....
華美な言葉ハかびな言葉
詩なる言葉ト死なる言葉

あん心あん全あんあんやらしい
いやんばかんなかばんなか

どいつどどいつどっちらけ
じぃくハいるじくハいる

べつにサバ煮とさばよ ....
あなたと
彼との
星の質量が違うから
その差に寂しくなるとしても
ここから見れば
満点の星たち
キラキラ同じ
暗闇の道しるべ
それでもあなたの道を行け
信じるという引力が
互いの距 ....
雨が冷たいから
泣くのでしょうか
心の隙間から零れるから
泣くのでしょうか

楽しくないのは
悲しいからでしょうか
生きているのが
悲しいからでしょうか

あなたがいないからでしょ ....
涙の色は
愛しさか
憎しみか

流れた川は
想い川
いつしか枯れて
思いも渇く

帰らざる
刻(とき)の終わりの
蜃気楼

散った心の
舞う砂漠

あなたの影を
砂に ....
ボロ布しか
残らぬものを
愛と呼ぶ

あなたのすべて
奪い去る
悲しい人でも
愛せるかい

愛する人が
乞食に落ちて
みすぼらしくても
愛せるかい

光る涙の美しさ
人 ....
詩は情の鳴らす音色

言葉
意味
宇宙
感情

海と空とをつないで
わたしたちがいる
ということを
鳴らす

詩は魂の描く絵






形無きものを塗り ....
涙の屍を越える時
人は何を見るのでしょう

もう
美しくはない涙に問うても
答えはせず

青春を賭けて輝こうにも
この地の青春は
みな死んでいる

踏み越えて
駆け抜けたその先 ....
水の上に
君の名を書く

綺麗に流れて
心に染みた

涙溢れて
湖に
白く煙る想いは
音声を奪う

つないだ手に
刻(とき)は割れ

言葉はすべて
星になり
行く先を照 ....
揺れる

ただ君の
それは僕の

ざわついた木々

風に吹かれて言の葉いずこ
塞ぐ唇

君を浮かべる
心の


揺れる


掴む腕
生きてきた
ということと
生きる
ということを
つなぐ接着剤を探してみた
奇妙なことよと
笑われた

愛だの恋だの
言葉を環にして
誰かの指に通してきたけど
水に濡れた紙のように ....
この思いを
咲き誇る花に受粉する

花弁はすべて地に落ちて
見慣れぬ果実が
姿を見せるだろうときに

あなたがその実を口にすれば
ほろ苦く

思いの核も同じように地に落ちて
あな ....
ある友の言う
珈琲にミルクを入れる様は白と黒
疑惑の暗喩と

砂糖は誤魔化し
甘い甘い誤魔化し
それは採りすぎて壊す身体

珈琲に訪ねてみたが
答えはせず
疑惑の黒

豆物を ....
求めて止まぬものがあった
そのたびに吐き出したものは
記憶
その彼方に
星になった

明滅する人生とはかけ離れ
燦然と輝いたそれは
暗闇の中で数を増やした
虚空に手を伸ばす

 ....
本当にその人のことを
思っていたと言うのなら
何も僕のために
忘れることはない

その人も
かの人も
君の心に刻んで

君が愛した人たちは
僕の魂に出会うための
君の道
僕にた ....
あなたをおもうとき
僕は
思う ではなく
想う を使いたい

「相」と「心」で「想」の字
相は「あい」であり「合い」
そして「あい」はまた「愛」である
互いの心でおもうことが
「想う ....
人生を
長い坂に喩える人がいる

きっと僕もその長い坂にいるのだろう
どのくらいの地点かはわからないけど

どうして登るの?
と聞いてみたくて見渡した

登山家みたいな人が近くにいた ....
阿麻さんのアマル・シャタカさんおすすめリスト(40)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂流歌- アマル・ ...自由詩1606-5-17
惜別の歌- アマル・ ...自由詩606-5-15
落下散- アマル・ ...自由詩506-5-10
レールと時刻表の話- アマル・ ...未詩・独白406-5-8
化石の荒野- アマル・ ...自由詩406-5-2
円舞曲- アマル・ ...未詩・独白806-4-27
月光蝶- アマル・ ...自由詩1506-4-25
暗喩篇- アマル・ ...未詩・独白906-4-16
生きてこそ- アマル・ ...自由詩1006-4-13
君の名は- アマル・ ...自由詩706-4-6
調律- アマル・ ...自由詩9*06-4-3
未知で無知- アマル・ ...自由詩8*06-4-3
投げつけられて- アマル・ ...自由詩406-3-31
墓標篇- アマル・ ...自由詩806-3-30
えごうた- アマル・ ...自由詩506-3-24
それでもあなたの道を行け- アマル・ ...自由詩806-3-21
でしょうか小唄- アマル・ ...自由詩506-3-19
刻(とき)を越えて- アマル・ ...自由詩506-3-17
優しく死す- アマル・ ...自由詩506-3-16
ロマンチカ- アマル・ ...自由詩506-3-11
屍を越えて- アマル・ ...自由詩406-3-7
静流歌(しずるうた)- アマル・ ...自由詩606-3-4
浮舟- アマル・ ...自由詩906-3-3
間隙を縫うには- アマル・ ...自由詩1206-2-28
凍衷花想- アマル・ ...自由詩7*06-2-26
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時間と空間の結婚式- アマル・ ...自由詩806-2-24
蒼い蜃気楼- アマル・ ...自由詩4*06-2-21
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長い坂- アマル・ ...自由詩906-2-18

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