蒼い蜃気楼
アマル・シャタカ

本当にその人のことを
思っていたと言うのなら
何も僕のために
忘れることはない

その人も
かの人も
君の心に刻んで

君が愛した人たちは
僕の魂に出会うための
君の道
僕にたどり着くための
暗闇の道を照らしてくれた
灯火

忘れてしまえば
道はなくなり暗闇に迷う
そのとき君は
僕を見失うかもしれない

だからもし
この僕が君の終着駅でなかったとしても
僕のことを
忘れないでいて欲しいんだ

君が
本当の人に出会うために


自由詩 蒼い蜃気楼 Copyright アマル・シャタカ 2006-02-21 15:10:22
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