墓標篇
アマル・シャタカ

どうして一人で
いるのですかと
君の言う

刻の砂時計
わたしのだけが
詰まってるんだと
我の言う

どうして時計は
詰まるのですかと
君の言う

淋しさゆえの
あやまちだけど
涙零れて砂に染み
刻の流れが消えたのさ
どこかで誰かがそう言った

時計壊して
その砂集め
希望の種まき
涙を注ぐ

咲けよ芽吹けよ
芽吹けよ咲けよ

刻の墓標の
花十字

あなたが来るまで
その日まで


自由詩 墓標篇 Copyright アマル・シャタカ 2006-03-30 02:03:38
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