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弱い負け続きの意思を晒して
なにをどうすれば最善と思う?
真っ青な嘘の太陽に近いのは
エアコンの効くワンルームのベッドで
あなたがいない鏡にうつる私。
呼べば応えてくれる大嘘や
あ ....
駅へと続く道
朝は通勤通学のみなさんが
昼には食事 買い物 外廻りのみなさんが
夕方にはお買い物のみなさんが
夜にはお酒
自分の想いを話したい
聞 ....
たなばたさまも終わってはやいっかげつ
あまのがわにであったわたしとあなたの
まぼろしのおうせも忘れられる季節です
ぎんがのいりぐちには夢と絶望があって
にかこくごを話せると喜んでくれたけど
....
お葬式が終わり
一人になった夜
星空から雪が降ってきた
ふわりと目蓋に一枚の雪
溢れるように涙が生れた
雪の精になったのか
今年も初雪草が咲いたよ
夏の雪はすぐに解けて
....
哀しみから哀しみへと至る
光の回廊の中で
涼しさを運んでくれた人
それは私だけの風
命の発露であったのだ
早朝 四時半
少しは剥げたサイクリングロード
いつものように まだ眠い
後ろから追い越しされて
目が覚める
でも追い越したくない
全く人気(ひとけ)もないけれど
私と同じ ようやく目 ....
その冷気に驚いて、振り返ると
君はその夜も凍っていた
孤独は冷たく瞳のはしから
ひとすじツーって流れ落ちたね
うすい赤色の唇が、吐息を漏らすのは
しあわせという嘘を舐めつくした ....
遣唐使の手に握られ
海を越えて来た牽牛花の種
朝露を呑んで目を覚まし
陽の傾きを枕にして眠る
夏の調べを聞き漏らさず
唄うように風に揺れ
恋するように弦は昇る
井戸水 ....
心の罪は
どうしようもなくて
冷たい風が吹いている
そのとき失った人の名前は
この街の駅のプラットホームに
うずめておいたよ
なんといったか
どうしようもなく
....
新鮮をたもつことはむずかしい
いつもそれはてもとから去ってゆく
この瞬間の永遠を画布に塗り込めて
とっても地球が重い日にぼくは
だれかの友達 になることを決めたんだ
彼もしくは彼女は ....
お日さまが毎日沈むのは
きみがぐっすり眠れるように
お日さまが毎日昇るのは
きみがたくさん遊べるように
おやすみなさい、またあした
お日さまが言ってるよ
ドーナツを食べて
函館へ
とあるドーナツ屋さんは
くだらない公約を
守ってくれた
なんてラッキーな星の下の二人なんだ
そんな幸せもの二人は
そんな安易な旅で
糸くずみたいな些細ない ....
犬が
ニコニコ笑って散歩しています
お日さまが
梅雨を乗り切り威張っています
夏は
爽やかなレモンが良く似合います
しかれども
それらはかりそめの
初夏の陽気なまひるの ....
まじょが
カレーの皿を割っている。
いつか出逢えるあなたを
この屋上で待ちながら
もう出ない声を絞り切り
歌う歌がある。
もし空を飛べたなら〜
あなたに会いに行きますよ〜
....
泣いてない
青鬼のリタ
に憧れて
愛して馬鹿みて
なにが悪いか
リタって利他。
本当に存在するか知らない。
じぶんは、わるもので
他人を助ける
青鬼 ....
とてもシュガーレスで甘い日々に乾杯
いつかか叶うかもしれない幸福論にさよなら
すといっくなクラプトンが好きだったな
ちょっぴりうち間違えをしたタイピスト
シドビシャスみたいな素直な凶暴 ....
まずひとつ
誰かが太陽を母親と置いている
それはそれは大きくて
それはそれは温かい
眩しい眼差しを放つ
他の星どもがそれを囲って
甘えている様な
そんな光景かもしれな ....
日暮れ時
蜜を求めて飛ぶアゲハが
自殺した美しい女達の
芙蓉のような人魂に迷い
燃えて無くなってしまった
いかに美しくても
幸せになれなかった
業深き女達の
貧しい平等
鱗粉 ....
きらきらと
波に
浮かんでいる
朝
パラソルは
遠浅に
沈められて
いく
ぬるくなった缶コーラ
汗をかいてギラギラ
照り返し
身をよじる
光
のように
探している
....
白色光は全ての色をもって君を訪ねる
君が嫌った色が君の色
それを個性と呼べば様々で
みんなそれぞれ素敵に思う
一方で
白はほとんど受け入れてくれず
黒はだいたい ....
雷が静かな死を私に受け取れと鳴く。
あっちを向いて吐き出す息は熱いが。
涼しく風を感じたり、透き通る夜更けを見たり。
青空は四角い。雲の切れ間にはつまらない透明。
聞こえ出したエン ....
目が覚めて一番に 口にした言葉は
くちなし
薫り ゆたかな色彩の白
しずくを 湛えた光沢の葉
無垢を 口にするときの ふるえる くちびる
くちなし
きょういちにち なにを はなすことだ ....
あの時の理解は宇宙に染み渡ってゆくのだ。
ほかのまぜものを食べてみようか
黎明の貧困のうち商売が成り立たないから
廃墟に廃棄される、ロボットの哀しみの夜を知れば
凍てつく空気を ....
まるい夜空の温度を
瞼の裏で受け取りながら
狭い歩道をなるべく真っ直ぐになら
ないように歩いた
水の流れた跡も
通り抜ける車の種類も
聞こえてくる音楽も
昨日と同じ
2日前とも
2年 ....
私を愛した、父よ母よ。
私の価値は、全て
アナタ達の価値に、等しく在りました。
私の幸せは、常に
アナタ達の許しの中で、果たされ
....
少女がいま黒い部屋でしずかに笑っているのは
そこに活けられた中原中也が枯れているからです
中原中也は季節に追われ
小さな窓から見える春の風に憧れたのですが
羨ましいとは言いませんでした ....
透明な、空も、地も、花も
そこには、君の心が宿るよ。
君が青く見れば、果てしない。
君が踏み出せば、風を巻く。
....
飾らない言葉を使って
詩を書きたかっただけ
言葉の洪水に押し流されたくはなくて
言葉の香水をこの身に纏いたいだけ
とても重要なことは
とても簡単に言うことができるから
言葉遊びいが ....
霜、踏む、朝
青空をバックにしても
こころが壊れて寒いとき
こんなまんまじゃ屍人じゃないかと
泣きたくなってもこらえた見栄でも。
その夜更け。
弓張月を仰ぎ見て
心に舞う蝶、静かに回る
....
あなたの蛇の皮もどきの諦めを
満月の海に見た
あたしの心は
そのとき蒼く静かに燃え盛り
そして今は静かに冷え切っている
透明な風が 冷やしていくのだ
死の匂いのするス ....
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