赤く冷え切った、蛇の心を
秋葉竹


あなたの蛇の皮もどきの諦めを
満月の海に見た

あたしの心は
そのとき蒼く静かに燃え盛り
そして今は静かに冷え切っている

透明な風が 冷やしていくのだ

死の匂いのするストリートで
あたしは
真っ赤なチューリップの花を見つけて

楽しい時間を過ごすつもりなのに
(あなたがお嫌なら)
(ちょっと、すみません)
待ち侘びた深夜のガラクタ物語は

もはや、
蛇イチゴの実をほおばる
姿を恥じらうところから始まる

そのみずくさい関係を修復した
瞳の煌めく自由な世界では
無くなるのだろう

そして、悲しい欲望を
忘れ去った煩悶を
ずっと、この胸のなかに探して
ずっと前を向いて生きていかなくてはならない

蒼く燃え盛る哀しみのこの街で







自由詩 赤く冷え切った、蛇の心を Copyright 秋葉竹 2019-04-23 04:32:13
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