すべてのおすすめ
その灯りが灯ることの全てがわたしの全てで、公園に腰かけたり、元気そうな集団を避けて歩いたり、目と耳と鼻と口と手と生き物と複数の壁、この部屋での暮らしが綺麗な明るさになれない。

マンションの知らな ....
僕は拷問の憂き目を知っている
反抗しないから悪くなったと言われても

扇動し南無三なことになったら
親御さんに申し訳が立たないんですよ

心は簡単に折れる
ポッキーよりもたやすく

 ....
月並みな幸福も
月並みな不幸も
みんなは興味がないから
今日も話を盛る

月並みな嘘なら
誰にもばれないからいいさ

みんなは会釈して
わたしを見守ってくれている

そのうちに味 ....
生きていることなんて、どうってことないと思う。
なつかしい景色の足跡を辿ると、
遠くの心は満たされていく。

眼の奥で流れ続ける言葉は、わたしの一部に過ぎなかった。

言葉ではない物質がこ ....
離島に夏がくる
隣の猫は人間になりかかってきた
この忌まわしい季節には
神経節細胞の痛みだけが秩序ある情報なのだ

ぼくの離島は温存されて
真夜中に大陸とひそかに交信する

部屋のAI ....
うまいこと言いたいとか
いらんこと言わないとか
あまり気にしなくなって

うまいこと言えないし
いらんこと言っちゃうし

自由でいいんじゃないかな
各々そんな感じだから
当然まとまら ....
言いたいことを言えぬまま死ぬんじゃなくて
言いたいことを言える
来る気配もないそんな時の階層を密やかに待ちながら
私は死ぬのでしょう

叫びたいこと
伝えたいこと
渡したいこと

あ ....
青く照らされた砂浜に
微かに残した面影は

君が海へ帰る時

足跡は波間に消えて
涙だけが満ちてくる

「私を探さないで」
砕けた波飛沫は呟いた

寄せては帰る海の鼓動
君への ....
ペットボトルの口が開いて
 水蒸気舞い上がればイルカが波に乗ってやってくる
街のカラスが餌を探す
 幼虫は産声を上げるその時をじっと待っている

怪しくもない人々が夜を擽るのは   塵
 ....
かくれんぼでもないのに
おしいれに入る

大人になった僕だって
泣きたい日はあるから
おしいれに入る

布団の柔らかい重み
心地よい苦しさ

そのうち僕は
安心して眠ってしまう
 ....
海賊は正規軍には勝てない
どんなに強くても
強い海賊が正規軍に登用されて
さらに強くなる場合もある

昔のカリブ海では

中国では上下ひっくり返ることも
ままあったようなので
その限 ....
そこの誰でもが背びれや尾びれをもっている
幼年時さかなだっただけなのだけれどね

そこの誰でもが哀しみを抱いている
それは
すでに干物になるまで
のこるのものかもしれないんだが

 ....
目がいいというのは
単に視力のことだけではなく
同じものを見ていても
目に留まらなかったりすると
目が悪いのだと

たとえば一枚のスクショからいろいろなものが
見て取れるのだが
流行り ....
 靴を脱いだ時

 紐を解いてみた

 靴ひもは結んだままだった

 靴ベラで無理やり履いて

 踵を押さえて無理やり脱いで

 足を守ってくれる大切な靴

 ストレスをか ....
かつてこの星には100万の
小世界があった

1億の集落と1千の都市国家
黄金の旗がなびくここちよい風が

すべてのサーガがいまでも生きている
きみは英雄でもなくパーティーもなく
大河 ....
ちょっと寂しいけれど熱っぽい宇宙
ワンダークールな時間の始原をゆめみる

いつも隙間だけで君を愛せたのだろうか
それともそれはただの幻想だったの

いつも反論がむなしいように
そのひとが ....
こんな時間に目が覚めて

どんな時間?

草木も眠る丑三つ時に

いずれ一人になる

その時にこんな夜に

また荒廃体験に襲われぬとも限らない

その時が来たら

自分の持 ....
謙虚に考える人たちがいる
SNSの主導権の取り合いなどからは一線を退いて
学者とはこんな感じか
しかしそれらも無傷ではいられない

知らないことは大事じゃないから知らないのだと
知るべきこ ....
<ある夜に>
安らぎとは無関係な温かい鎖が静止の糸を引く
生煮えの記憶が歌いずるずる亀裂が揺れる
左耳から右耳へ爆音が通り闇は大きく息を吐く

<鳩が一羽>
鳩が四 ....
連れてきて5年は経つだろうか
当初から敷き詰めた砂を蹴散らしては小さな魚を追い廻す
我が物顔で水槽の中を暴れ廻っていたおまえも
わたしの姿を見つけてはじっと動かなくなる
大きく成長するのも ....
こんな寒い夜だから
いつまでもここにいよう

(非常の際は、ここを破って
 隣戸へ避難してください)

自分の不本意を私にぶつけて
ここに閉じ込めた母

あの時見た一等星は
今日も ....
原稿用紙100枚400字詰めで4万語描かなきゃいけない
100年の生を貰ったとしたらそれを埋めなければならない
嫌だと言ってもたいした選択肢もないので

義務教育ですくすく育ちすぎたのに
生 ....
  犬


朝の静けさの中で
犬が吠えている
すべてに届くように

昼のざわめきの中で
犬が吠えている
君だけに届くように

夜のささやきの中で
犬が吠えている
すべてを打ち ....
僕のツイッター、コロナのコの字も出ない
まさか鈍感、まさに鈍感

子を持つ母のツイッターは違い
毛を逆立てる母猫のようになっている

言うなかれ、ヒステリックと
守ろうと必死なのだ

 ....
詩集を出したばかりの頃
卒業後初めての同窓会があった

みんなそれぞれの世界で活躍していて
「詩集を上梓しました」と宣伝すべき立場と
疎ましく思われる現実とに混乱した

高1で同じクラス ....
たぶん僕は悩殺よりも瞬殺派だ
まわりくどい締めゴロシよりは死刑が良い

ときどき趣旨を忘れたりするが
詩みたいなものを日記みたいに描く

僕にはまっとうな友達がいないみたいだ

アビー ....
海底99メーターの孤独
エヴェレスト単独登攀の孤独

子供が離れた孤独と
爺ちゃん婆ちゃんのいない孤独

不安に怯えても孤独と融和しようぜ
もう子供じゃないんだから
もし好きなことがあ ....
古代はひがないちにち風を吹かせて
日捲りはやがて春を忘れてしまうだろう

肩甲骨のあたりの憂いは上等な娯楽あるいは
ながれついた憎しみをも拭い去ってしまうのかもしれない

あの娘はときどき ....
防災行政無線が鳴る
振り込め詐欺にご注意くださいと
毎度、空襲警報みたいで嫌いだ

世の中にそんなおいしいものがあると
思っているからそんな目に遭うのだ

では世の中にそんなおいしい
 ....
あるいはがらんどうの街に棲む
たまさかさびれた繁華街で遊ぶ

恋の歌は春の猫のように
かなしいやさしい歌だろう

愛は重すぎていつも栄養学的に
分析できないものなのでしょうね

失わ ....
夏川ゆうさんの自由詩おすすめリスト(956)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
その灯りが灯ることの全て- 水宮うみ自由詩14*21-7-3
眠れる獅子- りゅうさ ...自由詩221-6-29
月並み- TwoRivers自由詩7*21-6-18
思わず- 水宮うみ自由詩3*21-6-14
離島の夏- 梅昆布茶自由詩2021-6-14
鉄鎖- りゅうさ ...自由詩9*21-6-13
万糸雨- 山下ヤモ ...自由詩121-6-6
海へ帰る- 宣井龍人自由詩9*21-6-3
かけひき- アラガイ ...自由詩14*21-6-3
おしいれ- TwoRivers自由詩9*21-5-24
昔、カリブで- りゅうさ ...自由詩221-5-24
えくぼ- 梅昆布茶自由詩1621-5-18
志向性- りゅうさ ...自由詩221-5-15
靴ひも- 佐白光自由詩2*21-5-15
サーガ- 梅昆布茶自由詩1021-4-25
うた- 梅昆布茶自由詩1421-4-20
夜中に切り離されて- りゅうさ ...自由詩5*21-4-20
衝動- りゅうさ ...自由詩2*21-4-15
即席詩の集い- 宣井龍人自由詩6*21-4-11
眼場馬の流木- アラガイ ...自由詩10*21-4-10
ベランダ- TwoRivers自由詩7*21-4-5
ニュートンの運動方程式- 梅昆布茶自由詩1021-3-30
デッサン- 空丸自由詩1821-3-25
家事手伝い- りゅうさ ...自由詩421-3-24
同窓- 鵜飼千代 ...自由詩16*21-3-21
所在- 梅昆布茶自由詩11*21-3-15
海底99メーターの孤独- 梅昆布茶自由詩1121-3-11
誕生日のきみに- 梅昆布茶自由詩1021-3-6
詩人の洞察- りゅうさ ...自由詩121-3-6
春のうた- 梅昆布茶自由詩1221-3-1

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