すべてのおすすめ
                       きゃらめる 6


  ねじ

  1

まいばん
ねむるまえに
もうひとつだけ
からだのねじを
はずしてみる
おそるおそる
 ....
ここから出なくてはならんのである
いつもよりは前向きな気分なのである
なんとかせなならんのはわかっているのである
何をどうしたらいいのかもわかっているのである
こんなことしてる場合でないのも
 ....
                      communication breakdown (7〜9)

  好物

デパートで
きみが買い物をしている間
休憩所で待っているうち
地 ....
Res:ミキ 題名:南仏にて 投稿日 : 2004年3月7日<日>22時03分

近藤君、
僕は今南仏の田舎町にいる
鉄道も一時間に一本しか通らないくらいの、

ぶどう畑に囲ま ....
ネジ一つ抜けた

世界の不良品 としての私の存在。

世界は誤動作で 妄想する。

弾ける火花が 英雄的行為である。

一万発の祝砲。
あたたかい午後
ゴザを抱えて
カナコさんと二人
河原の土手に出かけた
スケッチブックを広げて
あたりの花をスケッチしながら
カナコさんを見ると
うつぶせて両足を交互に折りまげながら
 ....
せーの。で言ったアナタの答えが
アタシの欲しいモノじゃ無くても
遠くに居るから大丈夫
あはは。笑うと胸の奥がちょっと湿る
大丈夫。電話だから
見えなくてヨカッタて、溜息の時のが
アタシ少し ....
息、とべるな
裸足、連続



なあ今から2分後のコードがE♭だったら結婚してくれよ



踏ん反り返る、まるで甲殻類

浮く



青の背中で鳴るFMのノイ ....
すこぶる逆だった
逆でした
逆だったのは
コンタクトレンズだったもよう
なんか変だとおもったんだ

冷えたゆうべのカボチャコロッケ
彼は常識人であるらしく皿のうえで微動だにしません
 ....
雲は糸で動かされているのよ

これは君が私に残した最後の言葉



ここから見えるあの猫のあくびさえ
君の目には糸が見えた


庭に咲く白い花も
風が動かしているのかと問う君に
 ....
ヘミングウェイ『何を見ても何か思い出す』
なんて題名だろう!
素晴らしい
読まなくても素晴らしいので
本棚に飾ってある。
いい本棚を作りたい
そういう本棚があるだけで安心する
読まなくて ....
たまねぎを剥く事くらいに
泣くのは簡単だと言うクローゼ
とても静かに
自分の作った暗喩を慰めている



すり減ったローファーを履いて
路地裏でメントスを噛むクローゼ
クローゼのメン ....
湯水のようにつかってやれよ
せめてものつぐないさ ときみは意味がわからないままで
ふくれあがるレシートの束をおぼつかない足取りで
たどっては
たどっては



街や贋物の街や本物の ....
娘のおえかき画用紙に 黒いクレヨンでおおきく ぼくは
パウル・クレーの天使の絵をかいた。

単純なモノクロームの曲線。いくぶん丸みをおびた輪郭。
やさしく閉じたひとみ。かるくほころんだ口も ....
なんだよ!
よりによって俺に向かって「頑張れ!」とは、どういう了見なんだ
何様のつもりだ
いいか、俺はだな「頑張れ僕滅サークル」の会長だぞ
まだサークルだけどそのうち法人化するつもりだ、悪いか ....
「あたしの彼氏,今檻ん中なんだ」
えりかは煙草の煙と一緒に 言葉を吐き出す

「昨日会いに行っちゃってさ
 そしたらあいつに
 ココ出たら海外旅行行こうって言われてさ」
少し笑ったえりかの ....
不感無覚の大河を 大揺れに揺れ
流れ流れて年を越し あと二カ月と
迫りし時 苦楽隠居の夢破れ
空を見上げて大嘆息の浮かれ人

六道輪廻の迷いの果ての幕切れ
あっさりと これまた成行 ....
   


石鹸のにおい
休み時間の度に手を洗っていた娘がいた
両手で水をすくい
端からこぼれ落ちるところから飲んでいく
こんなふうに
僕の書く文章なんて
いつも隙間だらけの言葉足ら ....
                       きゃらめる 5

  よる

  1

なにもみえない
から
こわいんじゃない
なにもみえる
はずがない
から
こわいんだ
 ....
タララッタ タララ 
たららら ハイ! 
葉をひらひらさせて へリコプターン
リズムに乗って
かろやかに〜 
帽子を下ろし
メレンゲガールに ごあいさつ
そして
やさしく 
つつみこ ....
 
“ヤラセか、その瞬間を狙っていたのか”と責めたてられ
キャパは口を閉ざしてしまった
頭に被弾した兵士の写真 真相は闇の中
やがて彼の肉体もカメラとともに地雷で散った


病弱の祐三は ....
葉をひろげて
スカートパラシュート〜
葉をおもいっきりひろげて
すって
 はいて
  ふくんで
   抱きかかえるっ
はい!そのまま
ゆっくり腰をおとして
ポットの底まで
そして
 ....
畳 の 上
裸足

ふち に 添って
一匹 の 蛇

明るい ささやき の内で
頭 を もたげる 闇

草薮 から 訪れた
赤い 口

切り そろえた ばかりの 爪に
 ....
同僚のヨシオカ某氏がやって来て
後ろからボクの肩をポンと叩くのだ
一枚のメモ用紙を机上において

ニヤッと笑うとモウスグダネと言うのだ
ヨシオカ氏も三八年寅歳
二月の早生まれだから後五 ....
凍えるようなフランスパンに
アプリコットジャムの毛布
パチパチと弾ける
ガーリックバターのシャッポ
クリームスープに浸しては 寒さを癒した
季節

家庭教師の家には いつも
ライ麦パン ....
まっ白い顔の人たちが
次々に現れては
好き勝手な方向に歩き去ってしまいます
しゃべり声と足音が混ざり合って
波のように強弱をくり返しながら
ホールを満たしています
柱にもたれて
目ま ....
あなたは
休むということについて考えてみてください
ああ でも 考えこんでしまってはいけないのですが

ぼくには それは突然降ってきました
いままでの休日がすべて休日ではなかったかのように
 ....
どうしてそんなに劇的な寝言を曰えるのか 
その含蓄から今見ているであろう夢を類推するにも
どういう廃都なんだそこは 寝顔に含羞 含み笑い
(枕にしみ)(涎の)
その恥じらいつつ発話しているのは ....
降る雪と共に、このまま消えればよかった
弱い自分に吐き気がする前に、土に埋まり虫に食わせればよかった
好きになる前に、精神が狂いたかった


犬となる
忠実な犬となる


なきもしな ....
                     こうず まさみ
1 地下
 大都会の地下街を
 ぼくと妻のふたりは歩いている
 その日は旅先からの帰りで
 空腹気味のぼくたちは
 地下二階の京風 ....
山内緋呂子さんの自由詩おすすめリスト(705)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きゃらめる_6- アンテ自由詩8*04-3-14
とにかく書いてみるのである- 佐々宝砂自由詩604-3-13
communication_breakdown_(7〜9)- アンテ自由詩204-3-12
近藤くんへの手紙_〜南仏にて〜- 馬野ミキ自由詩1304-3-11
時として紹介- 田川修作自由詩404-3-11
土手- アンテ自由詩4*04-3-10
二人のリコーダーがドナドナを奏でるように- yozo自由詩304-3-9
ロックンロール- 喫煙変拍 ...自由詩204-3-9
ぼくの憂鬱- 船田 仰自由詩5*04-3-8
つむぎ糸- 暗闇れも ...自由詩5*04-3-7
背表紙- 馬野ミキ自由詩404-3-7
クローゼ- からふ自由詩1204-3-7
非眠症- 船田 仰自由詩304-3-6
『ささやかなその両手につつまれて』- 角田寿星自由詩1104-3-6
「頑張れ!」とピーマンが嫌いだ- クリ自由詩5*04-3-4
獄中ロマン- ゆりこ自由詩4*04-3-4
あと二カ月- 狸亭自由詩504-3-4
夕焼けのカレットさん- AB(な ...自由詩804-3-4
きゃらめる_5- アンテ自由詩45*04-3-3
紅茶教室(シフォンケーキ編)- 湾鶴自由詩204-3-2
LIVE_LIFE- 石畑由紀 ...自由詩604-3-2
紅茶教室(ジャンピング編)- 湾鶴自由詩4*04-3-1
赤い_眼- 砂木自由詩6*04-2-29
ロクドウメグリ- 狸亭自由詩304-2-29
パン- 湾鶴自由詩804-2-29
陶器- アンテ自由詩5*04-2-29
正しい休日- nm6自由詩4*04-2-28
起損- うえん自由詩304-2-28
犬薬- 暗闇れも ...自由詩2*04-2-27
レストラン風景- 肥前の旅 ...自由詩104-2-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24