正しい休日
nm6

あなたは
休むということについて考えてみてください
ああ でも 考えこんでしまってはいけないのですが

ぼくには それは突然降ってきました
いままでの休日がすべて休日ではなかったかのように
久しぶりの友人のように 憶えた糸を引きがねて
去り流し 不意に開け放してしまった窓ですが
覗かれては 困ってしまいました


ただ一人か ただ二人で
営みの全てが仕事になってしまっては
あなたは
幸せそうなフリをしていますよ


正解はありませんが
まわりゆく日常をことばにする 浮気なぼくらです
例えば つい惹かれてしまう漢字について
例えば境目を確かめるために 首を絞めることについて

いままでの休日がすべて休日ではなかったかのように


落っこちて 夜を明かしては
朝方に散歩できる季節を 称えています
窓を閉めて 明日にはまた出かけていきますから
痕にのこして どちらからか また声が聴こえるのでしょう


自由詩 正しい休日 Copyright nm6 2004-02-28 22:50:43
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