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美沙子、なんだか思い出しちゃったんだよ

俺もまた性懲りもなく別の娘とつき合ってるんだけど
君より13センチも背が低くて、俺のコートの中に入っちゃうんだよ
小さいけど美人、なのかな、よく喋るよ ....
ねえ私はお箸うまく持つこと出来ないんだけど
それでいつもスプーンでたべてんだけどさ
昨日、あんた唇がふれたら黙った だまった なんでだ
びみょうになるな
微妙になるなよな

ただ私にお箸を ....
月曜の夜のことだ
遅番の妻を待って
一人で留守番をしている
俺の部屋のドアを
誰かがノックした
のぞき窓の向こうに立っているのは
刺繍と金モールもあでやかに
何を考えたものだか
バラの ....
 工事現場の
 オレンジと黒の看板の上で
 蛇のように這った赤のランプが
 入れ替わり
 点滅してた
 土の山に停まったショベルカーが
 深呼吸して
 街の明かりはほとんど
  ....
窓のそばでかさをひらくと
ともだちの声が聞こえないので
仕方なくかさを持ったまま
くちびるの動きを見つめている
青かったかさ
今はむらさき



何かがすさすさ動いてい ....
ぼくはさむ風を知っている                                     
ほどよくちぢこまる肉体が                                      ....
 自転車を買い過ぎた夢にうなされたのも忘れて
 おれはスーパーまで出かけて
 夕飯の買い物の他に
 物珍しさで森永の黒糖キャラメルを買った
 キャラメルをもう買ったから
 スーパ ....
無罪放免まであと二十六ヶ月かと指を折って
なにやらしれぬなまぬるい監獄暮しの
ご同様のひとびとにまぎれこんで日がすぎて
それでも親子六人がいわうお正月の初物
にぎやかに酒をのんだり餅をくっ ....
水に美しい音楽を与えると

結晶は美しい造形を彩るという

一頻り米に感謝の言葉を繰り返すと

匂やかな発酵をするという


君に君の美しさを称えると

君は聞き飽きた顔をする
 ....
 


 ユニットバスに潜ろうとして
 潜ったとしても
 この深さじゃ潜れたことになんのか
 わかんなくなって
 水中で
 ぼやけた風呂の栓を眺めてたら
 天井から冷たい水滴 ....
子供について

じっと見つめる
不潔。芋虫が並んだような手がねっとりとしている
汚物。むしりとりたい、シュレッダーにかけたい。
見るな見るな見るな
私は睫毛が長いけど
こどもは睫毛が生え ....
風花の
細雪が落ちてきた
七輪の上にのっている
二つきりのホタテにも

降る度に
曇った空を見上げると
雪はいつも
遊びながら落ちてくる

ときどき気まぐれに

 °し 。
 ....
双子の樹がありました
近所の通り道に。

双子の内
通りに面した弟の樹は傷が残っていました
幹から一度、切り倒されそうになって。


姉さん、どうして、ボクだけ
 切り倒されそうにな ....
人がいないと
グラウンドは淋しそうだ
ただ広さを主張するばかりで
しかしその声は誰にも届かない


私が足を踏み入れると
グラウンドの広さが私を取り囲む
全てが遠ざかっていくので
私 ....
俺はもらい物の
ブランデーを
リンゴジュースで割って飲む

飲み方としては
邪道だけど
いけるよ

昔は甘い酒は嫌いだった

今は飲むんだぜ

甘い酒に酔って
甘い夢に酔う
 ....
ダイエットしなきゃ、が口癖の姉
断食して水だけ飲む生活をやってみたり
耐え切れなくなって、
林檎や人参ジュースに切り替えてみたり
その結果、
ほんの数?落ちてたりすると
それだけで、すぐに ....
木の芽 くすくす
爆発寸前!

春のくす玉
一番最初に
ひもをひいたの
だあれ?
 青い
 空
 届かない
 朝
 ショルダーバック 
 一冊の詩集 


 
 金閣寺へ



 参道 
 しゃがりしゃがりと 修学旅行
 右に左に 掻き分ける
 楓や ....
また春がきたね
「のどかに愛し
 愛して死のう」
と囁くたびに
あなたも歳をとり
ぼくも
樹木の内側に広がる空洞のように惚けて
なみだいっぱい流したことも
愛されたことも
みんな忘れ ....
常盤金成
もしくは
常盤兼成

まぁほかにもいっぱいあるだろうが
『ときはかねなり』
と発音上で読める人間は(常盤の盤は『わ』だからね)
自分の名前を諺だと自慢する(会ったこと無いから知 ....
 連続する夜に
 コンビニの光も消え


 ダイヤ表剥がれたバス停


 バスが こない音
 聞こえる 
 体の内側に入って
  外に 逃げない
  のに 音源を ....
ちくりと腕が痛んだ。
蚊が刺したと思ったが違った。
淡い緑に黒い飾りの。
これはツマグロヨコバイだ。

きみが吸うのは
ヒトの血じゃなくて
草の汁でしょうが。
間違えないでほしいなあ。 ....
ぼくが歩いているのは、
やすりがけした人生のうえ。
みっちょんてば、あんなにささくれだっているのに楽しそう。
ぼくってば、
なんかつまらなそう。
べつに卑屈になってるわけじゃないし、楽しくい ....
行きつけのラーメン屋兼居酒屋、久留米の親父さんは
酒が回ってくると
いかつい顔を、ほころばせながら
五木の子守唄を歌う癖がある
いつもの寂れた店内の
やたらと綺麗な朱色のカウンターの上に
 ....
クレヨンのような階段を
荒野に見立てて走り抜ける

マルボロを垂らして釣りをするひと
それをポラロイドカメラで撮るひと
毀れた弓でパチンコをはじくひと
かみなり親父

トランキライザー ....
父の指にあわせて
ピアノがアカペラで歌う
大胆なくせに不安げなその歌声が
休日のリビングからご近所にも響いてしまって
父はますます手のひらに汗をかく

父よ
バイエルの14番から
 ....
やったあ!やったあ!
風呂だ!風呂だ!
やったあ!風呂だ!
風呂だ!やったあ!
ふろふろふろふろふろふろふろふろふ
こすれ!こすれ!こすれ!
こおおおすうううれえええ
あかあかあかあ ....
赤のテープと黄色のテープ。
母の嘘と父の嘘。
知ってしまったら、黒のテープで口を塞がれてしまったわ!

もうぐちゃぐちゃだもん。
ぐちゃぐちゃだもん。

靴下にぎゅうぎゅう詰め込んで、
 ....
(1)

太陽が沈んでくって言うけど
太陽が沈んでるんじゃなくて
地球が回ってるんだよ


うるせえ、馬鹿



(2)

天の川なんて言ってるけど
あれ、川じゃないから
 ....
人間はいつもゴキブリの飛翔におののく。
りっぱな羽根があるんだから、
ゴキブリにしてみりゃ、
飛ぶのは当たり前なんだが。

ゴキブリ自体は、
単に飛びたいときに飛ぶ。
問題をややこしくす ....
山内緋呂子さんの自由詩おすすめリスト(705)
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