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狂気の愛
白髪の拳銃
を書いたのは
シュールレリズム宣言を発表した
アンドレ・ブルトンだ
彼には『ナジャ』という
優れた純愛小説がある
最後に彼女は精神病 ....
駅前にすべり込む黒塗りのクラウンに太陽光。降りてくる半起ちの牛若丸に「クソ暑い」と吐き捨てて夜を待てば、彼女は得意げにチャイナドレスを着て「誕生日のプレゼントだ」と言い張る。ああやりきれない。「バロッ ....
おとうちゃん しっぷ はらはる
あかんもう年や、ゆうて 腰に貼らはる
おかあちゃん むね はらはる
もうすぐあかちゃんくるんやで、ゆうて むね張らはる
おにいちゃん テ ....
マジックの話をしよう、と「み」はいう。
床の上に毛布を敷いただけの寝床で、腹ばいのまま、
三枚のなかから、必ずお前が選ぶコインをあててみせよう、と。
そういいながらとても愉快そうに背を波打た ....
くそ じじい と
おまえは また そのすこし
ぽってりとした くちびるを ゆがめて
はきすてるように いうのだろう
なんだよ と
ふたりのあいだにある へだたり ....
今日も何処かで誰かが死んでゆく
14秒に1人の割合でエイズ感染者は増加して
借金を返せないサラリーマンが自殺をする
今日も何処かで誰かが殺される
愛と憎しみがマーブル模様を描き続ける
今日も ....
わたしの家の近くに加茂川という名の川がある
川べりはきれいな遊歩道になっていて
朝はきもちのいいミルク色のもやがかかる
わたしと子供はその中を自転車ではしっていくのがすきだ
わたしは愛車 ....
すこうしづつ ずれる
それはとても気持ち悪い
裸眼の月は重なる どっちが本物なんだろう
砂糖を入れすぎた大根煮
一人しか踊ってないクラブ
お湯で割ったコーヒーはアメリカン
手首を切って ....
「世界と自分の間の信頼関係を確認したい」(そのためには自分の肉体が損なわれても良い)といった覚悟で公演に臨んだ表現者の姿勢が、
だとぉ!
ちきしょぉ、「確認したい」だぁ?
俺が、生活のな ....
すいません
まだここに詩はありません
実は詩の種を植えておいたのです
↓
→ ←
↑
....
学校裏の空地に行こう
10年も放っておいて
もう無いかもしれないけど
行ってみようよ
そんな君の思い付きで
君と二人
道を行く
存在しない場所を目指して
今確かに歩いてる
陽 ....
きみの部屋
わたし
ここで死んだらいい
ふたりで
いっしょうけんめい呼吸をして
いっぱいの
二酸化炭素へ
ほうむられるように
酸素なんか、
なくったって
生きられる
せかいへ ....
しさしぶりにキボードニ障ったので
中々美味くモジを撃てません
それにしさしぶりに格詩ですので
しさしぶりなかん痔になると重い升
そんで協は特異(?)のな
ひとことネタ敵な詩を加工かとおも ....
「メリーゴーラウンド」 2
永遠
きりーつ れーい
間延びした声で
教室の空気がとつぜん生き返る
窓のそとをぼんやり見ていると
クラスメ ....
ガソリン浴びて火をつけられりゃ誰だって悲鳴を上げたくもなる
ああ悲鳴 それだ おれの耳に直接届くのはその声だ
燃えてら どっかの惑星じゃ燃えることもなかったもしれないが
ここ ....
夕方、最後の蝉がベルを鳴らすけれど、
秋に蝉は消えて、秋に蝉は失われるわけでなく、
ただ土に埋められて、
土の下から遠い声がして、
草が土を覆い、
それでも遠い声がして、
使われな ....
コイン型の潜んでいたりありてぃが溢れそうで思わず叫んでしまいそうでした
部分的に降る雨、といいますか、
局所的にそれはまるで僕だけに降り続けるような
金色でも銀色でもない
猿ぐつわでございまし ....
突然
写メールを送りつけてきて
おれの誕生祝いに
夫婦ふたりで
温泉に行くのだという。
ちょっと待てよと
息子としては思う。
おれの祝いなのに
なんで
昭和元年と
大正十四 ....
熱を嫌う
冬の午前十時
錆びた手すりに
もたれて
こめかみを撃ち抜く
動物園に火をつける
噴水は枯れた
飼育員の首吊り死体
食らいつく ....
こいさんや
もうちょい静かにでけへんか
そら、
お母ちゃんに買うてもうた チェーンソー
ごっつぅ気に入ってんのは
ようわかるんやけどな
あんまり振り回しよったら
しまいに壁、穴 ....
読みかけの詩集を逆さまにすると
文字の列たちは
不ぞろいのビルディングになりました
そして
下のほうにあった余白は
広い空に
しばらくその様子に見とれていましたが
何かが足りない気が ....
猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな
と
親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔
まだ見たことありません
のような午後の世界に
河川敷の花火
の音が聞こ ....
梅雨明けの午後3時、
高架化成った西武池袋線桜台駅。
昼飯食いそびれた背広姿のサラリーマン(俺)が
ベンチにて団子3串にかぶりつく。
頭ン中にはお気楽な音楽。
「カリフォルニア、 ....
拝啓、ムジーク。音楽的な夜が、ルララルラとやってきます。コルゲンのようなうずら卵のような、つるりと白く圧倒的にやわらかく飛び散りそうな、つきぬけてせつない月。ぼくらはぼくらなの ....
ばらばらに散らばっていた いろんな言葉が
ひょんな瞬間体に まとわりついてくるんだけど
でも
知らない女の舌が
僕の肌をすっと すべっただけで
またそれはすぐに ばらばらになって消えてしまう ....
胎-揺に触れる糸レールの架線を
どうか導火線として火を降ろす為に
悲観にさやぐ彼岸 破綻の反潭と
メモローグに鉛で黒点を穿ち
春訛りの衣蝶の少女の包丁から
chill花を集め 昼顔が断頭台に ....
赤茶けた街のほとりに
くぐもった電飾が舞い
砂めいた波の{ルビ間=ま}の{ルビ音=ね}に
荒れた手の女が遊ぶ
草臥れた解体現場
風の吹く
干物の匂い
上り行く老若の唄に
焼き魚 ....
鉄筋コンクリートの複眼が
注視していたので
火をつけるのをやめた
他人の病を口実に
会社を休んだ
ここらはおっさんたちのシマで
わたしの居場所は
腐りかけのベンチの
そのまた角 ....
高慢娘のおまえが
夏の光にパラソルさして
これはまたなんと恥ずかしそうな!
小指の先まで恥ずかしそうな!
それは 深い深い青色のガラス瓶
つい 捨てることができず
かといって
花を1本入れて 飾っておけるほどの余裕は
暮らしにも こころにも なく
ただ 時々眺めて やっぱり ....
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