すべてのおすすめ
育った道を
バスが交差して
くねりながら
震えるのに
指で
ケータイいじりながら言葉を差し込む
自分の未然形
スガシカオな戦慄で
歩く
悔い改めることが雨と流れて吹き ....
記憶のない誕生日
うまれたからだならなんだかしらないがとてもつきはてるにははやすぎのびていくいとはほそくたよりない
昔の誰かの考えを辿る
遡っても白いだけ
白いだけに父
の
....
雨が止んだそのまま
空気は僕の肺で湿りながら撫でまわして、くぐる血管が霧を食べる
さっき女ともだちに
意地悪なメールを送った
送らない方がきっと
あの女を苛立たせる
あまりに一般的な
妄 ....
フランケンにもブランケンせず
風にもプランケンせず
冬や夏のクランケンにもブランケンせず
丈夫なをムランケンを持ち
欲はなく
決して怒らず
いつも静かにクランケンし ....
レールに雪がつもっている
雪がレールにつもっている
昼の天井に殴られる事も無く
夜の底に蹴飛ばされる事も無い
choriのマルボロ臭い言葉に何人かがうなずいて
トモアキの詩を最初の頃みたいに読めなくなって
小学校の恩師から敬語で手紙が返って ....
俺とお前 嘘まみれで さぁ
馬鹿みたいに 笑い合ってたよ なぁ
”惚れたぜ お前のオンナに”
なんて詩に書いて お前に見せて
笑いながら
大きく吸い込んだ セブンスタァは
トーテムポールの ....
パイロットが飛行中に突然にてんかんの発作を起こしたり
医者が手術中に突然ヒステリーを起こしてしまったり
散髪屋でマスターが突然に髭剃りを止めて首刈りにくる事も無いように
俺とお前が深く深く愛しあ ....
現象でくらいそうになる
にじけた光線をぬるりとした衣服にねじ込み
固まっていく木ねじを肉ビデオに録画した
いつでも愛玩ベクトルで
小鳥の影腹切り込んで
圧迫感あるくらいで
天使 ....
第一話
不得手
何事もボクは苦手で不得手で
そんなボクには友達もおらず
ただただ毎日エロスなサイトを
巡回していた
第二話
忘却
高校卒業後
特に何もせずに生きていた
....
続・川元緋呂子の段階で何ができる
続・川元緋呂子の段階でどこまで行ける
続・川元緋呂子の段階で誰に会える
続・川元緋呂子の段階でどれだけ伸びる
続・川元緋呂子の段階でどんな香りがする
続・川 ....
そばのつゆだと思っていたものは
実は雑煮
餅が沈んで姿を眩ましていただけだった
陽動作戦だ
存在しないそばを探した数分
二度と戻る事は無い、だから
恨み節の碗に雑煮を注ぐ、そして
食 ....
たとえば の予防線
あなたのくしゃみとてもかわいい
それなのに
てをつなぐ あたたかい
哲学の蝶がひらり とまっても
むしです やさしいことがすきだから
ウインクのひびきに ....
おめでとう
あなたは三億だか五億だかの精子から
たったひとつ生き延びた
毎月トイレに流れてゆく卵子から
たったひとつ生き延びた
なんて運がいいのおめでとう
私も運がよかったのだけれど
あ ....
隣のカオリさんが
きりのない話をする
相手はうちの妻で
僕はこれみよがしに
ほなまた回覧板を渡すのだが
分厚い彼女達の図鑑に
埋もれてしまう
らしい
おはようはいつも新しく
....
あの夕焼けがそうであるように
この歩道がそうであるように
今の自分がそうであるように
この心地よい眠気がそうであるように
そこの黄色いゴミ箱がそうであるように
夜の窓すき間から来 ....
月曜日に ざくろを無くした
火曜日に 友人にバレた (嘘が吐けなかった)
水曜日に 登校拒否になった (理由なんて無かった)
木曜日に 煙草を覚えた (信号機の味がした)
金曜日に 童貞を失っ ....
壊れて散っていく花瓶に哀悼を
新しい花瓶にいつか枯れる花を
枯れて散っていく花に哀悼を
新しい花をいつか壊れる花瓶に
その暗がりの
垣根の曲がり角
街灯の忘れた、深いところで
新しい
を待ち焦がれ
いつだって、夢に泳ぐ
暮れては明けて
それが僕らに与えられた規則で
夕焼けには耳の奥で
明日が開く ....
ロックなポスターを剥がして花の絵を飾ったら
深窓の令嬢になれるかしら と考えているタバコ屋の看板娘
小さなガラス窓の奥に座る姿は ある意味「深窓の令嬢」?
ホッとひと息 サンタク ....
僕は僕でなくなりたい
私はもういない
ただひとつその場所だけは覚えている
きみとかきみらとか
いくら手をのばしても硝子瓶を通してしか触れることはできない
溶けた硝子の腕を通して見つめる僕は
....
目を閉じると浮かんでくる
風景
が
なんだか
とても
イヤで
イヤでたまらなくて
僕は部屋を飛び出した
目を閉じて見えるものは
そこにはなく
あるのは
ただの星
と
いく ....
たろうを眺めるたびに
こそばゆくなる
こそばゆい
こそばゆい
こそばゆい
くうらんの何にも入っていないあそこから
押し寄せる
大群
真っ赤な
魚
のわたし
たろうを眺める ....
ひこなに よいごと
つつぬく かきもや
ちよやに くれとく
わきふす みやむめ
ひにすく ゆきやけ
うつるて はうつめ
つきのわぐまよ
つきのわぐま
私の町にやってきて
淡い夢でも見せてくれ
死んだ女を見下ろして
静かに歌をうたってくれ
お前の歌は宙を舞い、どこかへ行ってしまうだろう
それでもここに戻って ....
脱ぎっぱなしの服とか
飲みかけのコーヒーとか
何も入ってないバッグとか
あけたばっかりのジャックダニエルとか
君のものを全部
全部
箱につめて
新しい家に送ろう
聞いたことの無 ....
小さな頃
引っ込み思案なぼくに、と
ママが与えてくれた図鑑は
表紙をひらくたんびに
こんにちは
こんにちは
と
語りかけたので
ぼくはひとりぼっちではなかった
ぼくの図鑑は
そ ....
おふくろから桃の缶詰が届いた
またあの季節がやってくると思うと
ため息がでた
ヘッドフォンをしたまま
添えてあった封筒をあけた
三つ折りの綺麗な和紙には
筆ペンでこう書いてあった
....
月を追いかけて走る列車の窓に、遠く盆地の灯りが瞬く。小さな灯りのひとつひとつに、ことなる色があり、匂いがあり、温度がある。それを列車の中から感じるとることはできない。
車窓を通りすぎる灯りの ....
100万年待ったよ
ずっと待ったさ
あまりにも長かった
とてつもなく長かった
待っていたのは何なのか
もう 忘れたよ
いつ忘れたのかも
忘れてしまった
そう 何もかも忘 ....
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