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こぼれおちてゆく
砂の一粒一粒は
空白を埋めるように
足元に降り積もる

ひとひらまたひとひら
音もなく淡雪に似て
けれどそれは
削られたあなたの欠片だから
冷たさにひるむことなく
 ....
{引用=洗っても
洗っても

僕は、僕


  雨が降る日曜日の午後
  雨宿りをした金木犀の木の下で
  電線に連なって揺れる雫を見ていた
  耐えるように震えながら
  世界を逆さまに映した雫が静かに落ちる
  君はその小 ....
また朝が来て夜が来る
どんなに深い悲しみも
人はいつか受け入れる
それが出来ない者は容赦なく淘汰され

この世界にしがみつくために
私も悲しみを受け入れる
進化を義務付けられた私達は
 ....
好きな人といちにちじゅう空を見上げながら、空の話をしていたい
ずっと、ずっと、ずっと

はだしでふとんのなか、じゃれあいたい
もっと、もっと、もっと

くだらない夢の話とか、どうでもいい日 ....
自分に自信をもつんだ
そしたら 
とりあえず帰るよ 
感動したら
感動したことを
山の如く書くべし。
沢山 書きたい けど
あんまり 書きすぎると
詩より 長くなってしまう。
あまり長く書かないことがミソ。
もしたった一言の詩に感動したらど ....
やがて、それはゆっくりと始まる

誰も気付かない視点の高さ
から、夜は上昇していく
もう僕らは沈み込んでいる歩幅
もがくよりも深く落ち着いたリズム
呼吸はあちこちで燻っていて
平面に広げ ....
君が孤独を叫んだ声が
いつか誰かに届けばいい
君が忘れた温度を取り戻すように
また 誰かと手を繋ぐ日がきたらいい

そう願うとき 僕らは違う景色の中にいる

僕らは不器用に想い ....
火の色は白い
激しく高らかに燃える
わたしは
燃え尽きて
白い灰になりたかった
はるなつあきふゆ

ずいぶん男やってきた
いつの間にやら割り切って
仕方ないなと口ごもる

管理職にはなったけど
仕事に才能あるわけじゃなし
けれど日本人の宿命で
(八方美人という宿 ....
完成されたらおしまいだから 誰かのシアワセが
ゴミ集積所に
捨ててあった

家に持ち帰って
磨いたら

結構使えそう
だった

コンセントを
入れたら

シアワセが
動き始めた

君はなぜ
捨て ....
太陽よ

あまり輝くな

孤独になるぞ

輝けば輝くほど

誰も見なくなるんだから
喧嘩した
拒まれた
しかとされた
もぅ修復不可能
入ろう思ても
相手が両手で私を拒む
両手で ウザイ 見たくない 言うて
私を向こうへ 追いやった

もぅ わりきらなアカン
 ....
毎日が 
ずっと、遠浅だったらいいのに

って、言ったのは
あなただったか、わたしだったか、
もう わすれてしまった
うつろいやすいふたりだったから
ただ
手をつないだ

波が
 ....
駅の階段を駆け下りていたら、膝が抜けた。

だらしなく、だらりと揺れる。
わたしの膝は、わたしの振り子。

心惹かれ、心揺れる。
わたしの心は、わたしの振り子。

額に ....
いつものように
なんでもない顔をして
駅で電車を待って
頭ん中だけで
僕は僕を{ルビ撲=なぐ}っていたんです。

ふとしたことで
泣き出しそうになって
そんな自分がどうしようもなく
 ....
汗を、かいていました。

あなたがわたしに触れたことや
愛を体現したこと
ひとつずつ、思い出して
泣くことだけは、回避して。

窓を閉め切ったこの部屋に
どうしてか風が吹いて
乾いた ....
きみのへやには そらがあって
くもが ぽっかり うかんで
よるが こない

つないで ひらいて こぼれた
ほしの かずだけ みらいの はなしを
きかせてあげる

うつら うつら し ....
あれから日常がつまんなくなったよ

怖いことも悲しいこともない

虚勢を張る程弱気にもならない

どうしても文字にしたいと思えるような

強い強い思想もない


愛情 嫌悪  ....
なぁ星どもよ

夜になると

そんなに集まって

まるで

人間みたいに

臆病者だな
いつもいつもあなたを遠くから見守っていた
見守るなんてそんなえらそうなこと
出来てなかったかもしれないけれど

私がこんな遠くから
いくら心配ばかりしていたって

その気持ちがどのくらい ....
僕の撮る写真はいつも
青い空に見つけた白い月ばかり
電線が映っていても
雲に隠れそうでも
同じ空
同じ月
いつかの笑顔と
  打ち寄せる波の数をかぞえながら、
  そのかたわらで
  ぼんやりとあなたのことを想ってみたの
  砂に書いた手紙は、
  しだいに波に攫われて消え
  そんな風に、
  想い ....
きみの手のなかにあったもの
僕はそれがすきだった

きみの手のなかにあったもの
僕はそれがまぶしかった

きみの手のなかにあったもの
それはきみのたいせつなもの

あなたの手のなかに ....
{引用=
聞き慣れた
君の声が
歪んでいる

口の動きと
声が
微妙にズレている

心から
溢れるものは
なく

台詞はすべて
はじめから
決められている

君の心と ....
その日 二人の間にあったのは
「愛」ではなく
「コーヒー」だった
しかしすでに冷めきっているという点では同じだ

彼が口付けたのは
「私」ではなく
「コーヒーカップ」だった
どんな味か ....
綺麗な声に目が覚めた
立ち上がって海岸線を歩く
波音と風音の穏やかに響く砂浜に
僕は桜貝を見つけた
手に取るとひんやりと冷たくて
薄桃色が微かに温かかった
温めるためか 温まるためか
そ ....
{引用=
黒い光が
ぼくの未来を
塞いでいる

月は
もうぼくを
照らしては
くれない

ぼくの空に
月が
なくてもいい

君が飛んでいった
軌跡の残光が

ほんの
 ....
フォマルハウトさんの自由詩おすすめリスト(603)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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