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「わすれないでね」
そう言ったあなたの言葉を私は忘れない

「わすれないよ」
その言葉がたとえ嘘になっても

思い出はいつでもやさしい色の中に
水面に映る影だけを私は見ている
要らない ....
静かな雨が
かさついた街を
音も無く濡らしていて
それを見つめる
かさついた瞳も濡れていって

静かな雨の
音の無い雨音を
傘の花が
走り去る車輪が
拾って行って

それが ....
あなたがいなくなって
正直
ずいぶん楽になったなと
思います。

もう、泣いたりわめいたり
行かないでくれとすがったり
不条理にいらだったり
そんなことをしないで済む分
ずいぶん、楽 ....
飛びたくて、飛べなくて、
逃れたくて、逃れられなくて、
おれたちは窓から堕ちてゆく。

毎日と一日と、ありったけの今日。
翼がないおれたちは羽ばたくしかない。
この腕で ....
さらさらと さよならが ながれて ゆきますから
わたしは手に掬ってみるのです
手に掬いますと さよならは さらさらと
さらさらと 儚くも消えてゆくのでした

夏の
陽は さよならの中で
 ....
やわらかな雨の 中心に存在する 湿り気は
腕に抱かれた幸福
それは太陽のしたの木々のざわめきであり
落ち葉のぬくもりであり
独りきりの雪の中での対話でもある
それは不思議な行列でした
新月の夜でしたのに
ぼんやりと照っていたのです
そこかしこからケタケタと笑い声が聞こえましたのに
誰も笑っていないのです
一行は静々と厳かに歩みます
この世の者で ....
1.


先を急げば
見失うものが沢山あるけど
先回りして
待つのもいいかな
なんて思うこともある


2.


夏の日の雲は
柔らかくて大きくて
わたしの悩み事 ....
何もかもが嫌になって
ここにいる意味さえなくなったと感じても
決して
死んではいけないと思った

悩んで悩んで
いっそ君のことを一緒に連れていこうかなんて
追い詰められていたけれど

 ....
要するに
たどりつけないということだ
だけどそこにあるでしょう?
そんなふうに

要するに
好きなんだということです
無限に
割り切れないのです

だけど
そこにあるのです
  ....
青空を
引き裂いたら

タールのような
宇宙が

どろりと
垂れてきた

光を吸い込んだ
その深い艶は

悪魔の
瞳のようだった


そして
今日も同じ
青空の下
 ....
あなたのフォークギターの音色が、
いまならわかる。
父よ。

あなたの米の飯の硬さが、
いまならわかる。
母よ。

はじまったばかりの夜空に、
大きな星ふたつ。
それは追いたてられるような感じ
逃げても逃げても
どこまでも追いかけてくる
果てしのない鬼ごっこ

それは流されるような感じ
遡ろうともがいても
急な流れに飲みこまれて
なす術もな ....
紅い雲を眺めながら
飛ばした自転車の
速度とか

漕いだペダルの
重さとか
まだ鮮明におぼえてる

あの日の風は
ことさらに透明で
沈んでゆく太陽の  ....
闇に近い木々の群れ
線路を叩く車輪の甲高い音
幼い日に出会った少年の俯き
裏から見たエイのような雲の顔
それを包む灰になりかけの蒼の空
大きく両手を振りながら坂道を下る僕

みんなどこか ....
コンクリートの丸いもようは、踏んじゃだめよ
って、
しあわせになれないから
って、
きみが言ったとき
さっき
二度ほど踏んでしまったぼくは
ちょっと泣きそうになって、あわてて
声をだし ....
君の心を
透視したら

僕の醜さが
見えた
僕の遺した足跡は、
遥か彼方の土地の下

君と僕が居た場所は、
誰もおぼえては居ない楽園

あの日々を思い出すのは、
僕たちだけで
あの日々を作っていたのも、
やはり僕たちだけで
 ....
 それをさせてくれるのは友人でも恋人でもなく

 きみが生まれてから
 したことのない努力をし
 したことのない我慢を覚え
 優しさについて 事あるごと考え
 煩わしい毎日をどうにか越えて ....
きみは静かに
美しかった
この土地はきみの中で生まれ
きみは一滴の
沈黙の中で
ぼくの愛を生んだ
走り去ってゆく時間は
さまざまの彩りの中で
きみの姿を奪い去ってゆく
空を穴が空くほ ....
六月の
曖昧な空の下
白くたたずむ部屋
横たわる私の身体から
刻一刻と
鼓動がこぼれ落ちる

けだるい指で
クロニクルのページを繰る
季節は私には
いつも晩くやってくる

忘却 ....
知らない方角から
明るさを取り戻してゆくかのように
朝はぼくのもとにやってくるのでした
遠くの響きは
古い透き間から静かに流れ
ぼくを取り囲むのでした
後戻りする物音は見あたらないのでした ....
細倉鉱山は
日暮れにどこかへ通じていく。
無人の坑道の先にあるのは
 ほんとうの地名か
親しい人のまぼろしか。

 夜,蔵王の山陰に
たよりない記憶はのみこまれ
 吹き越す風に
   ....
明日から
何を引き換えに
生きていけばいいのだろう

様々なものを犠牲にし
生かされてきた

辛さと引き換えに
生き

大事なものと引き換えに
生き

様々なものが糧になり
 ....
みえない ことが
おおいから
きみの かんじたこと
わたしのこころにも
とどけてほしい
ないものねだりの
きみのそらの
てんきよほうさえ
ままならない

るいせきしてゆく
さまざ ....
探してるのに見つからない忘れ物。
何処にあるかは解ってる。
でも取りにいけずに―――

感傷に浸る私が嫌い。
泣き言を言う自分は最低。
暴言を吐く私はそれに輪をかけて酷い。
せめて後悔に ....
視界の端から端まで一本の透明な線を思い描いてみる

滑らかにゆっくりと

だれもその線からこっちには入ってこないでください
梅雨入り前の風は
しっとりと
雨の色を含んで
部屋に吹きいる
私はひとり
読みかけの本をそっと置き
その匂いをかぐ
君と辿ったいくつもの夜
ふたり描いた夢のかけら
せつなく胸を締めつ ....
時は過去へと流れゆく
時流と名付く川をゆく

やがて海へと辿り着き
穏やかな流れに変わる

その時に初めて 想い出と呼べば良い
”どうせ善い事に繋がる訳無い”と

知って居たら哀しむ事も無かった

その代わり 悦ぶ事も無かったかもしれない


繋いだ手の温もりが

未だ 未だ此の掌に残ってるよ

私から切 ....
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