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ごめんね、と
あたまをひっぱる
ずるずる、と
ぴかり
じゅわじゅわ
やかれてゆく
ありがとう、と
もぐもぐする
あなたを たべて
わたしは すこしだけ いきのびる
....
あなたが
いだきはじめた
きもちは
はなびらが
ゆっくり
すこしづつ
やわらかに
ひらきはじめた
はなのきもち
ひだまりで
....
ぼくは というと
このからだに いま とどまっている
このからだが うごくことを やめたとき
ぼくは からだと ともに
たしかな きおくを おいて
どこへ つながってゆくのか
わか ....
迷子のように
くもの雨だれから
ぬれる ぬれてゆくね
僕からも君からも
何もつないでいけるものが
ないような気がして
みしり、ぱちり、と
ただ おちているだけに
かぜに吹かれた ....
やわらかい めせんで
てを にぎる まどろみ
くうかんが ゆるんで
ほどけてゆく
カーテンからの こもれびも
なだらかに ながれる じかんも
このてに おさまる ぬくもりと
....
むねにすんでる
やわらかくて
せつないもの
いつでも
せんめいに
さいせいできる
いっしょにすごした
さいごのなつの
はなびも
あか、あお
ぱち、ぱち
さらり、さらり
....
みえない ことが
おおいから
きみの かんじたこと
わたしのこころにも
とどけてほしい
ないものねだりの
きみのそらの
てんきよほうさえ
ままならない
るいせきしてゆく
さまざ ....
きみのへやには そらがあって
くもが ぽっかり うかんで
よるが こない
つないで ひらいて こぼれた
ほしの かずだけ みらいの はなしを
きかせてあげる
うつら うつら し ....
生きていること
朝が また 私を 駆り立て
呼吸とともに 一日が始まる
縛られていること
気持ちからは 成り立たない 行動
目頭は いつだって 乾いている
歩くということ
....