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バスルームの飾り棚に
置き去りにされていた
JAZZの香

蓋を開けた刹那に
よみがえる記憶

ああそれは
一年も前のことで
そういえば私は
まだ泣いてもいなかった
梅雨の夜風に混じり込む体臭の湿気
雲にまいた砂混じりの渇いたため息
無気力にぽっかりあいた満月の
光子すらはらんで
みな本当の風を知らない

それらをすっかり失われた
古代の技術で精製し ....
寒冷に順応できず
やがて
命を奪われかけて
それゆえ
灼熱


灰と 火柱と 黒煙と


好き好んで
化身となったわけでは無いのに

ただ
寒さに耐えられず
ただ
冷た ....
目をあけると、昼間の太陽が僕を迎え入れた
そんなに眠っていたつもりもなかったのに

何気なくそとに出てみた
何をしようとは思わない

ただただそとに出た
そこに理由はなくて

からっ ....
{引用=
空から
ぶら下がっている

スイッチの
紐を

一緒に
引こう



月が
常夜灯の
ように

琥珀色に光って

僕たちの
最期を

しばらく
映 ....
毛むくじゃらの家猫が出かけて行ったきり
帰って来ないものだから
庭の木で啼くスズメの声が
遠慮なく鳴る目覚まし時計で
最近は、誰よりも早く窓を開けて
新しい風を味わう

あめ色の古机の上 ....
どうしようもないくらいの
空の返還が
わたしに帰ってきた
わたしの唇は青いことでいっぱいになる

空に着歴がある
それは長い長い数列
雲は遠くの蒸気と会話したりするけど
やがて話が尽き ....
さあ なにを言う
きらきらと
輝き疲れた
君らに。

なにを言う
風の香りだけを
語る俺が。

なにを言う

蛙と
野ネズミと
そして
向日葵の咲く
この土地で。
あなたと私の間に
こんなにも近く届かない距離がある
この街で生きていくことは
距離を取ることだ

私を見下す太陽は
説教をする
説諭する
どうしようもなく
見渡せないほどの遠くなら ....
  やさしさの
  形は何かと尋ねたら
  君は丸だと答えたね
  金柑蜜柑夏蜜柑
  すこやかに香り

 
  夕暮れの
  色は何かと尋ねたら
  君はまっすぐ指差して
 ....
あなたの
遠くを見やるまなざしの
その先に
コロン と
僕を置いてきたい
にぎりつぶせることを
しっているので ては

づっと こぶしのままだ

ひらいたら
つかみかかって
ひきづりだして

やるか
やられるか

てをださないかぎりは
てを ....
想い髪を切りにゆく。
君が嫌いだったこの長い髪。
君に逢うために切りにゆく。

あれから一度も切っていない。
そんな泣かせることは言わない。
何度だって切っているし ....
私よりあなたが
あなたより私が
愛していると
愛の深さを
背比べ
きれぎれの雲 とうめいな空
あなたがここにいないということ

元気だよ
ちょっと
へこんでるけど大丈夫

いつか また
夜の密度を
あなたと感じられたらいいね

違った角度
違 ....
夜を飲む
悲しみから
夜を飲む
とてつもない失敗から

失敗などないのかもしれないが
粗末にしてはならないものがある
ぎりぎりに追い詰められる毎日でもそれは勝手な僕の事情で
ゆるやかな ....
月も霞み掛かっててしまって
君にも届きそうにない
街は流れる光であふれて
僕は溺れそうになって

色んな事そんなふうに
眩しく見えるのは
君の残していった影がまだ
この部屋に落ちている ....
雨の中
けたたましくロックンロールをかき鳴らしてよ。
どこかなつかしく、憂うつな景色を
打ちのめすみたいに。

泣きたくないのよ、今は。
ずっと夢中でいたいのよ。
そうして忘れていきたい ....
随分前から
分かっていた

崩壊、この先に
あるのは
崩壊だけだ

あの分岐点まで
戻る気力は
もはやない


守ってきたもの
すべてが崩れ落ち

その瓦礫の中を
進ん ....
{引用=ゆーびきーりげーんまーん
うーそつーいたーら はーりせーんぼんのーます
ゆびきったっ!!}

小指と小指の間で
約束はつぶれて
死んじゃうんだって



だから
約束は守 ....
強くなると言う事は
自分の弱さに
うまく付き合っていけるようになる事。
手のひらの中のことばしか
私はうたわない

振り絞る
ようではだめで

あじさいの
集めたあさつゆは
いつか
消えていくように

そんな
出会いだったと思う

それは消えた ....
痛みを持ち上げて
此処に立っている
へしゃげた首も
切り落とせぬまま

鉄のような水面
なにを想う その心

芯から病んでしまった
水無月の花々よ
重たすぎる花弁を
いついつ散ら ....
わたしは わたしの中に
帰る仕度をしている
わたしは わたしの中に帰るために
たくさんの本を読んで
否 そんなに本を読まなくても
大丈夫な気はするが
帰る仕度をしている

わたしは わ ....
あなたが暗くならないために
わたしは夏になれば
旅行を計画しなければならない
身体のために
美味しい空気を吸わなきゃならないと言ったなら
わたしは山の温泉を
インターネットで調査する

 ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
飛んできた
蚊を
掴めた時の

微かな

満足感の
ような・・



目の前を
過ぎ去りかけた
一瞬の空気を

言葉で
掴む

その
微かな

満足感

 ....
いくつか 折りたたんでいくうちに
角が たくさんできるから

どこかの角で
会えればいい

続かない我慢が
言葉を避ける

触れるものは きちんと
きちんと きちんと
 ....
 誰も気付かない
 雑草に埋もれながら
 濁った太陽を浴び
 くたびれた大地に根を張り

 凛と
 揺れる花びら
 意地っ張りな道の端
 譲れない生き様

 誰も振り向 ....
この皮膚
だけでは足りないんだ

さかなのように
うろこをもたない
ボクらは
そんな生き物だから

だから
あらゆる皮膚と皮膚
重ねて

重ねて

夕暮れと
ひとつになっ ....
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