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肌の匂いが移るほど近くで聞いた あの言葉は
今はもう、遠い過去(むかし)の記憶

あの日と同じ場所に立ち尽くしても
戻らない あの後ろ姿

最後のメールから 季節が三度巡った今でも ....
世界の優しさを浴びて
ことばで光合成する

前頭葉の発芽

それを

できるだけ
大きく
ひろげる

光が射すほうへ

できるだけ
大きく
ひろげる

開花する瞳
 ....
ぼくは
恋を
失ったわけじゃないのに、
この痛みは
失恋と表現される。
あなたが
おにだから
ここにかくれたのに
みつけてくれなきゃ
いみがない。
わたしの前から
あなたが立ち去った

その瞬間、
わずかな風が生じる

わずか、だ
わたし自身が感じるか感じないかくらいの
本当に微かな風
しかしその何とも言えない悲壮感
わたしは ....
季節の変わり目の
寒さから暖かさへと
暖かさから寒さへと
吹き抜ける風

ほてった体の熱を冷まし
冷えきった体にぬくもりを
心地好く運ぶ

猛スピードで駆け抜ける時間の中で
この風 ....
ぼくは言葉を信じない
ぼくは論理を信じない

だれも答えなど
求めてはいない

言葉は記号でしかなく
論理はぬかるんだ
常識の上に
かろうじてその定型を
保っている

ぼくは君 ....
戻れないないからこそ
進もうと思えるのかもしれない

そんなことを考えながら
横断歩道で信号が変わるのを待っていた
怯えた顔の仔猫が
不安そうに鳴いている
信号の色は青に変わっているのに ....
ある日突然 僕は空から落とされた

かたちだけの翼は風を抱くこともなく
ぎこちなく歩く姿に影で笑うものもいる

そしてある日 僕は海に身を投げた

全ての終わりを予感して
全てを ....
檸檬一個
それだけ買いに行く
一番綺麗な黄色を買う
スーパーの
ビニール袋は興ざめだから 
丸めてポケットに

檸檬一個
空とキャッチボールしながら
ハミングまで出る
気付けば
 ....
春は恋の季節
春の暖かさを 心の温かさと勘違いする人が増えるから

春は別れの季節
春の暖かさに 心の温かさが溶かされてしまうから。
渋滞でまた前に進めないでいる
横を見るとすごいスピードで小道を走る人々
そして少し先から頭を出し列に入っていく

すべての人が同じ所に進み
すべての人が同じ時間に出る

毎日がパターン化 ....
通り過ぎる車のライト
棘のように
瞼に突き刺さって抜けない

つめたい耳朶に
くちびるを寄せる

わたしは
誰でもなく
ここは
何処でもない

通り過ぎた車のテールランプの
 ....
地面に
落ちるまでの間
ずっと、
俺が
抱きしめてやる
花が咲き出しますと
わたしの中で
やさしいものたちが
皮膚を透して 蒸発していきます

それはわたしの 遠い方向の片側で
不細工であるけれど
組み立てられていくのです
そこにだけ 微か ....
父は病気で大学入試試験中にダウンした

校長先生から一通の手紙が届いた

「桜散る」

父の将来は固く閉ざされた

わかばがはえる桜の木

同級生は別々の進路をたどった

父の ....
どうしてもあなたを好きなのは
たぶん
あなたが振り向かないからだ

わたしでないほかの誰かと
わたしより
ずっとずっと豊かな会話を

だから
あなたは振り向かないけれど
わたしの
 ....
{引用=伝わらない色々を
伝えようとする色々でかきまぜれば
伝えたくてしかたがない}

口にすれば単純な言葉ほど
意味は遥かに広く遠く薄れて消えそうに思えて
やはり口にできない

人を ....
むずかしい詩は
よく理解できないよぅ
きみが噛みくだいて
風邪をひいたぼくに
くち移ししてくれた
かたかった肉みたいに
やわらかい詩なら
ぼくは嬉しくなってしまう

目玉からげろをは ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
柔らかくもなく
冷たくもない
ただただ浮遊している毎日で
これがホントの私の場所なような気もするけど
生温い温度は心地よすぎて
感覚がどうしても鈍ってしまう
立ち上がるもなにも私は
すで ....
いつの間にか春だった

去年の夏に出した
扇風機は秋を過ぎ冬の間も
僕の部屋にあって
まるで使い道もない無駄な存在として
小さく佇んでいた

僕は
冬の寒さに凍えながら
扇風機を回 ....
雨粒が落ちるのとほぼ同じスピードで
わたしも落ちていっている
雨粒とわたしの相対的な速度は
限りなくゼロに近く
わたしの周りで静止した無数の雨粒は
刹那と永劫の境界線上に
ありえないバラン ....
「何でこれがこんなところにあるの?」
「あ・・・片付けます{取消=って私は使っていないのに}(失われた言葉がある)」

「どういうつもりなの?」
「申し訳ございません。以後気をつけます。{取消 ....
言葉の雨が今日も降っている

みんな傘をさしたり
ワイパーを動かしたり
カッパを着たり

いろんな方法でしのいでいる
直接受けてしまうならきっと病気になってしまうから

あんな事を言 ....
{引用=二本の線が近づくとき

強くひかれあう
お互いをただ求めれば
いつか交わり 
やがて離れてゆくもの

けして交わることのない平行に引かれた
二本の線は淋しそうな隙間をのぞかせて ....
消しゴムで消してしまえるような
軽い痛みだけ僕にください
怖くなったら部屋の明かりをつけるように
忘れてしまえる痛みだけ

新しく僕の隣を歩く人は
僕に何かを与えようと躍起になっているけれ ....
いつも弱い人間は弱い人間を助ける
弱い人間はいつも弱い人間の事を考える
弱いから分かるんだ弱いから

弱いから一人では立つことも出来ない
弱いから何かしたくても言えない
弱いから人が怖い  ....
今日もまた
いのちを食べた

レストランで
洒落た皿に盛り付けられて
テーブルに運ばれてきたけものの肉は
数日前まではオーストラリアの牧場で
緑の草を食んでいたのだろうか
ナイフで切り ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
フォマルハウトさんの自由詩おすすめリスト(603)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつだったか- 緑水自由詩105-4-25
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昼寝- ポンテク自由詩2*05-4-24
言葉の視線- 043BLUE自由詩4*05-4-24
振り返らずに進めばいい- ベンジャ ...自由詩3*05-4-24
ぺんぎんの物語- ベンジャ ...自由詩4*05-4-24
檸檬- さち自由詩7*05-4-23
- くしゃみ自由詩1*05-4-22
先へ先へ- ポンテク自由詩1*05-4-22
フラッシュバック- 大覚アキ ...自由詩505-4-22
安楽死- 043BLUE自由詩8*05-4-22
春/思う/こと- tonpekep自由詩8*05-4-21
さくらちる- Terry自由詩205-4-21
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ありふれた愛の歌- ベンジャ ...自由詩6*05-4-21
やわらかい_にく- 虹村 凌自由詩6*05-4-21
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ゼノンの雨粒- 大覚アキ ...自由詩5*05-4-20
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交わらない線- ベンジャ ...自由詩4*05-4-20
臆病者- haniwa自由詩2*05-4-20
助け合いはどこに?- ポンテク自由詩1*05-4-19
祝祭の日々- 大覚アキ ...自由詩205-4-19
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19

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