大草原を駆け抜け
廻り続けていく車輪
魂の淀みを抱えながら
自らの汚濁を振り払い
まわるまわるくるくる廻る

深く紫に沈む葬送の列を打ち刻み 

死者から生者へのキッス
媒介しながら ....
海がつなぐ
まだ知らぬ世界も
流れ流れてやって来る
水か銀か仏か
あらゆるものが
流れ込んで
世界中を巡りゆく

海がつなぐ
あなたと私も
同じ母の魚を食らい
糧か毒か滋養か
 ....
晴れた日に傘を貸し
雨の日に傘を奪う

どうやら
それが流行りみたいだ

他人だもんね
困ろうが狼狽えようが
観客席からは滑稽に見えるのだろう


土砂降りになって
みんな借り ....
・(おそろしい)/日取りは新たな締め切りをつくる - どこでもない - そういう場所だというのだ : (人間のように)(人類のようだ)例えば / 戸の隙からか細く投げかける灯りが - まずためらいがあ .... どこまでも
続こうとする坂道
喘ぎながら

繰り返される
独り言のような呪文
聞きながら

闇雲にしがみついた
あなたの背中
眠ったふりしながら

安いおしろいに混じった
 ....
悲しみが言葉になって
口からこぼれ落ちる
君の愛は優しいね
わたしはずっと攻撃してたんだよ
身を守るためだったかな
それとも永遠を愛したい思いがあったのかな
過ちを理解したんだ
永遠のと ....
頭と心と体とある
これらの要求が一体だといい

頭(理性)、心(感情)、体(肉体)

現代、精神科は心=頭と間違えた
そのせいでヘロヘロになる子が増えている
えぇ、ヤクで。

インテ ....
深夜、冷蔵庫から
紙飛行機の
墜落する音が聞こえた
微かな音だったけれど
突然の出来事に暫くの間
中は騒めいているようだった
翌朝、扉を開けると
すべては終息していて
冷蔵庫の ....
{引用=
さはれさはれ、去年(こぞ)の雪、今は何処(いずこ)・・・・・・、


フローラ、アルキピアダ、タイス、エロイース・・・、ヴィヨンの古い歌に現れる女たちの美しき名のように、とてもやわら ....
月の晩
私はいつものように君を探しに出掛けた

明るい内は君の為に働いて金を稼いだ

帰ってきたら夜の相手をした

月の晩
私はいつものように君を探しに出掛けた

黒檀のような髪、 ....
しずまりしずんで
またうきあがり
あがきあらぶり
いつのまにか
ふゆうし
すごしこえて
しずまる
あなたの
おだやかな
おももち
なにもかも
のりこえてきた
こくいんの

 ....
あなたが死んだその日から
あなたがずっとそばにいる
あなたが生きたあの日々は
わたしの記憶の外にいるのに





あなたが死んだその日から
世界は少し嘘っぽい
あなたが夢に顔を ....
時の留まる瞬間の開け
ゆっくりと飛び込み
沈んでは深く深く
舞い上がり高く高く
拡がり抉り尚も拡がり

鋼の意識を保ったまま
ほらっ、

昇る月の真ん丸へと満ち充ちて
黄白く微笑み ....
私の
この闇は
深い
宙に照らされて
いつまでも静か



 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
乾いていて冷たいそれを
おれは か細いからだに縫っている
目や耳や口すら覆っている
輝いたことなど一つもないが
揺れ動かず しんとしていて
煮詰めて固めたざらめのよう
黒々してて 鈍重で
 ....
たんたたたたんたん、たんたたたたんたん
聴こえるか
たんたたたたをたん、たんたたなたんたん
聴こえる
聞こえない
たんたんは死を表すってあのエイリアンが言ってた
あのエイリアン野郎は簡単だ ....
時は私を痛みつけ
ココロに突き刺さる
身も突き破る
悪魔の手先

時は私を癒す
優しい愛で包む込み
こころを撫でる
優しい天使の手

時は私に諭す
しなやかにやさしく
まろ ....
外は破壊の音がする
振動が床に伝わってくる
幼い私は眠る
ずっと幼いままでいられるように

目覚めたら大人になってしまうから
大人は戦争を発す

どうして
ひとを
ころすの
 ....
微かに潮の香りがした
ような気がして振り返ると
手を振りながら君がアトリエ坂を
駆け上がってくるところだった
打ち寄せる波のように真っ直ぐに
トビウオのような足取りで

変なあだ名で ....
雨水で浸食された登山道には少しだけ草があり 
刃を石に当てぬよう、気を遣いながら刈り進むと
ヌマガヤ草原には未だニッコウキスゲの群落が残っていた
一日咲けば花は萎んで枯れゆく花
遅くとも八月に ....
君の中に奥深くずんと入った時の驚愕
あぁもう只々じんわり温かい生命の
抱擁の熱そのもの存るを直観した瞬間の
なんにも見えなくなる薄紅の揺らぎ
死の間際の記憶薄っすら拡がる刻の鼓動
このまま逝 ....
缶ビール片手に
火照った君と
まだ夏の匂いのする
宵の空気

今年もまた一緒に
思い出ひとつ増やす
提灯の灯りが照らす
うなじを見つめていると
不意に振り返る君

当たり前じゃな ....
遠く遠い
悲しみの起源で
生まれた
思いは現在に続き私の
一部を形作っている魂と。合掌

でもね
悲しみを
知っているからこそ
喜びが映えるんだ
とあの人は言ってくれた。合掌

 ....
夕刻、私の大切な床屋の店主が
営業を終えて鋏を研いでいる
今日は裏宿の常連が
髭を当てに来ただけだった
それでも夕陽の中
長年の日課として鋏を研ぐ

この夏最後の蝉が鳴き止み
 ....
{引用= グラフ化される こころのなか
 それは まるで心電図のよう

 きのうであったものが 季節の符号に置き換えられてゆく
  ひと、おしながされてゆく
 ぼくはしあわせでした
 遠い ....
夏の思い出がやさしい獣のように
部屋の隅でうずくまっている
私はその背中を見つめながら
眠ることもできずにいる

エアコンが微かに唸り
ぬるい空気を押し返す
飲み残しのペットボトルの水は ....
 よく冷えた梨が好き
 隣席のあなたがそう言ったから
 出勤前に、この梨を剥く
 
 指先を滴るまろやかな甘い汁
 一切れつまみ食いしてる間に
 時計の針が進んでしまう
 あわてて梨 ....
○「出会い」
人生は
師や友との出会いである

○「価値」
大事なものは
すべて
お金で買える
という錯覚に陥ってないだろうか

○「道迷い」
間違っている時は
はじめの第一歩 ....
発菩提心という
極楽行きの切符を買って
地獄行きの特急列車に飛び乗ろう

鬼が嗤う
無間地獄の責め苦なり

死にかけるほどの苦しみが
何十年も続く

お地蔵様が救って下さる
極楽 ....
ゼロの終わりが始まりを呼び
始まりの終わりにゼロに戻る
ずっとゼロをなぞっている
今生きてる
それも一度だけ
Y字路での選択を繰り返し
限りないそれを超えては
ゼロ地点に立たされる

 ....
月乃 猫さんのおすすめリスト(364)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まはる- ひだかた ...自由詩5+*25-9-14
海がつなぐ- 自由詩825-9-14
土砂降り- りつ自由詩6*25-9-14
時には食べていって- 蕎麦屋の ...自由詩225-9-14
無縁坂_ーS氏に捧ぐー- 夏井椋也自由詩6+25-9-13
君の愛- 杉原詠二 ...自由詩3+*25-9-13
心技体- りゅうさ ...自由詩5*25-9-13
昨晩見たこと- たもつ自由詩725-9-12
雪の名- 本田憲嵩自由詩10*25-9-11
サロメ- guest自由詩225-9-11
葬送&NewYou- ひだかた ...自由詩5*25-9-11
あなたが死んだその日から- 自由詩725-9-10
瞑目月下の瞬き- ひだかた ...自由詩625-9-10
※五行歌「私の_この闇は_深い」- こしごえ自由詩2*25-9-10
うろこ- みぎめ  ...自由詩525-9-10
エイリアン- 降墨睨白 ...自由詩3*25-9-10
時という魔法- 多賀良ヒ ...自由詩425-9-9
眠らせて- 自由詩7*25-9-9
アトリエ坂- 夏井椋也自由詩11*25-9-9
九月のニッコウキスゲ- 山人自由詩925-9-9
Nothing_is還って逝く- ひだかた ...自由詩625-9-8
秋祭り- 自由詩825-9-8
夏を_失った_秋に- こしごえ自由詩7*25-9-8
裏宿- たもつ自由詩8*25-9-8
9月の朝- ryinx自由詩1525-9-8
忘る夏- 青の群れ自由詩625-9-7
- リリー自由詩16*25-9-6
独り言9.6- zenyama太 ...自由詩5*25-9-6
極楽行きの切符- 杉原詠二 ...自由詩2+*25-9-6
ゼロ- 自由詩9*25-9-6

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