雪がふるふる
雪が降る
茫漠の孤独の上に
雪が降る

泣いているのか?
泣いているのか?
私よ
あなたよ

まっさらな雪原に
足跡をつけても
すぐに覆われゆく孤独よ
歩みの道 ....
今晩は
冷えますね
灯るホタルは
趣深いですね

いつも
厳しいお仕事に
体も冷えて
大変ですね

もしよかったら
わたしの家に上がってください
飲み物
食べ物など
用意し ....
書籍は長方体

紙という平面の積層体

平たい面に

文字という星が

整然とキラキラと輝く

星は重なり合い星雲となり、

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次のページと重なり

 ....
鏡に映る古びた姿は
草臥れているのに笑う
鏡の向こうに新しい影が現れ
私を手招きしている

常に変化している世界で

見た目から変える
髪型を選ぶ
新しい私が
この身体の中
目覚 ....
暗渠の上の緑道を歩く

枯葉を踏みながら
自分の影を踏みながら
何処も目指さずに
誰も目指さずに

曲がりくねった道を彷徨う

陽射しはただ微笑むだけで
空の青さが背筋に染みる ....
濃密なる橙に取り囲まれ
耀き出る太陽の黄金 、

帯状の白雲の巻き上がり
一閃する幾つもの渦

夜明けだろうか夕暮れだろうか

込められた想い観入り
ひたすらに耳を傾け
じっと瞑目 ....
忘れたくない
自分は
存在しているということを
有り難く思う
命を味わおう



ありがとう
いつも
ありがとうを
ありがとう
いのちよ



 ※ 五行歌とは、五 ....
私は 木目地にすぎない。
光がひずみ
色が変わり、 そのテンペラを細みガラクタはあつまって
苑内を崩してく           間仕切りには丁度
              月光浴ディストーシ ....
泳げない癖に
潜ってみたくて
心に水を張る

そっと目を閉じて
あなたの笑顔を
浮かべるために

帰り道を遠回りして
綺麗に並んだベンチに
座ると冷たくて

あなたを浮かべた
 ....
立ち枯れた夏草に綿の花
朝の光に否応もなく
蒼い影を生み落とし
泣いて端から透けていく
でもわたしは目の端に
季ちがいの早贄とされた
わたしの春を見ていた
雪から突き出た枯草や
裸の樹 ....
それは遠い遠い昔のこと
命は身体という
不自由な傷つきやすい器を
必要としていたという

鼓動 とか
呼吸 とか
だから今はもう
命の比喩としてかすかに
その器の記憶を伝えるだけ
 ....
いまのように
日をまもり
枯れ枝をあつめた
この霜焼け
道端の紅葉に

部屋の隅へとどく
はらばいになった
暮れの西日
どこで線をひいていい

ひとりより
ひとりにきづくほうが ....
通りすぎていった雨にまだ濡れている。まだ舗装されたばかりの黒いアスファルトにもはやすっかりと晴れあがった青空が映りこんで、まるで曹灰長石(ラブラドライト)かなにかのようにその淡いみずいろを反射している .... 師走の候
医院の待合室
暖房を入れ始めてから日が経つ

ブラインドの向こう
夏からの工事は、まだ終わらない

受診後の患者様たち
次の予約は年明けが多い

帰り際に掛けられる言 ....
あれは中学生のころだったか
母に連れられ下着屋に行き
子どもには不釣り合いなほど立派な刺繍の入った下着を
母は子に買い与えた
そんなものより
質素なスポーツブラがよかったのだが

わたし ....
強い安定感が
頭の中を治してくれる
僕はもう大丈夫
今まで苦しんでいたのは
ささいなつまづきの積み重なり

あなたは知っている
この世の法則
僕も取り戻した

今は同じ世にいるんだ ....
寝ていたが目が覚める
隣りの部屋で父母がケンカしている
仲良くしていたのは嘘だったんだと
無性に悲しくなる

子供心にこれくらい
そして望むことはただ
ケンカをやめて~

朝起きると ....
日、いちにちと
冬のけはいが濃くなり
きのうより
はやくなった夕暮れ
人はみんな
もうこれ以上は失われまいとして足早になる

冷気はあしもとからやってきて
なにかによばれたような気がし ....
買ってから
どれくらい経つだろう
黒色の電気ケトル

購入時は白が欲しかった
でも、在庫がなくて
この、いかつい黒を選んだ

最近は、沈黙することが多い
スイッチを押しても応えない
 ....
粗末な哀しみを夜に浸し、
柔らかくなった端くれを口へ運ぶ

牛脂の付着した鍋に、
豆と小麦粉、
岩塩を加えてシチューを作った

焚き火に、美しい魔女が裸で踊っていた

火のそばが母の ....
失われたのか
無かったのか
どこまでもつづく橋桁
どこまでつづく鳥と波


蒲公英の種子の空
隙間から降る宇宙の午後
誰も居ない径に
部屋に積もる


何処から ....
 (自分は必死に必死に必要なことだからと堪える
 、)衝撃を背景にして(耐えるけれども同時に
 今)すこしとぎれた
 ヒトが憂げにあまる一話一句を。

 狭い砂時計の護岸を彷徨う住人にと ....
散歩の帰り道

ガス会社のフェンスに
ひとさし指先ほどの
緑のサナギ
アゲハの類か

細い指先で畳まれた
葉っぱのようで、
その美しさを観察する

雨風を凌げるものなど
周りに ....
針金のような幻が
時にしたがい空気を震わせる
消えてゆく像は
わたしの内に印象として溶ける

そうだった!
愛が多すぎて見間違えちゃったんだった!
ていねいに訂正しておくね
あなたの像 ....
生きていたくないひとが
生きているだけで
エライと思う

死にたいってことばにするのは
ことばにしなきゃ
本当に死んでしまいたくなるからだ

死にたいって
ことばにするのは
本当は ....
戦争?
そんなわけのわからないことのために
死ねるか

もうわけのわからないことのために
なんと多くの生き死にが

五里霧中って感じですね

今となっては
健常者(笑)ですよ

 ....
+

 かわいい、
 やさしいことをしよう。

 朝焼けがすきだ。
 夕暮れのなかでお月さまを
 みつけることがすきだ。
 一度も開封されていない包丁の
 パッケージをみるのがすきだ ....
闇に突き刺した月
出臍の眼が胡座かき
入眠の淵を見張る
触れた言葉の
うっかり置き忘れた振りして
絶えず調律しながら
有り難いこと 、 

盲人ひとり切りの入場
決して赦すことなく
 ....
ものごしもやわらかに
巣だったばかりの雀でも見たか
いま笑みがよぎったような
そんな口角 会釈して通り過ぎる
男の 三歩後ろをいつも悲しみがついて歩く
若いころ旅先で棕櫚の並木を初めて見た
 ....
明るい方を見上げたら

淡い色で照らしてる
夜に深い影をつくる

自分くらい自分の言うこと聞いてあげよう
休みたいこと
食べたいこと

影が踊る
Adoみたいに
月が見ている
 ....
月乃 猫さんのおすすめリスト(625)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
墓標- りつ自由詩6*25-12-14
煙草- 杉原詠二 ...自由詩4*25-12-14
四角い宇宙- 多賀良ヒ ...自由詩325-12-14
イメージチェンジ- 自由詩825-12-14
冬の散歩道- 夏井椋也自由詩1225-12-14
アカシャ- ひだかた ...自由詩625-12-14
※五行歌_二首「ありがとう_いのちよ」- こしごえ自由詩8*25-12-13
さんぜんとひとしずくのいっぱい- あらい自由詩425-12-13
残像- ミナト ...自由詩425-12-13
赤冬- ただのみ ...自由詩725-12-13
long_long_ago- 塔野夏子自由詩8*25-12-13
いま- wc自由詩825-12-13
日曜出勤- 本田憲嵩自由詩1325-12-12
良いお年を- 花野誉自由詩13*25-12-11
ちち- 凍湖自由詩1625-12-11
安定感- 杉原詠二 ...自由詩5*25-12-11
家族- りゅうさ ...自由詩825-12-11
冬の猫- そらの珊 ...自由詩14*25-12-10
まだやれる- 花野誉自由詩14*25-12-10
焚き火- atsuchan69自由詩17*25-12-10
午後とけだもの- 木立 悟自由詩825-12-9
Nostomania- あらい自由詩225-12-7
越冬サナギ- 花野誉自由詩14*25-12-7
像と現存在- 杉原詠二 ...自由詩2*25-12-7
そのままでいいんだよ- りつ自由詩8*25-12-7
瞑想- りゅうさ ...自由詩325-12-7
かわいいやさしい- 百(もも ...自由詩6*25-12-7
門番(改訂)- ひだかた ...自由詩525-12-6
陽気な男- ただのみ ...自由詩7*25-12-6
優しさ- 自由詩625-12-6

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