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 (自分は必死に必死に必要なことだからと堪える
 、)衝撃を背景にして(耐えるけれども同時に
 今)すこしとぎれた
 ヒトが憂げにあまる一話一句を。

 狭い砂時計の護岸を彷徨う住人にと ....
散歩の帰り道

ガス会社のフェンスに
ひとさし指先ほどの
緑のサナギ
アゲハの類か

細い指先で畳まれた
葉っぱのようで、
その美しさを観察する

雨風を凌げるものなど
周りに ....
針金のような幻が
時にしたがい空気を震わせる
消えてゆく像は
わたしの内に印象として溶ける

そうだった!
愛が多すぎて見間違えちゃったんだった!
ていねいに訂正しておくね
あなたの像 ....
生きていたくないひとが
生きているだけで
エライと思う

死にたいってことばにするのは
ことばにしなきゃ
本当に死んでしまいたくなるからだ

死にたいって
ことばにするのは
本当は ....
戦争?
そんなわけのわからないことのために
死ねるか

もうわけのわからないことのために
なんと多くの生き死にが

五里霧中って感じですね

今となっては
健常者(笑)ですよ

 ....
+

 かわいい、
 やさしいことをしよう。

 朝焼けがすきだ。
 夕暮れのなかでお月さまを
 みつけることがすきだ。
 一度も開封されていない包丁の
 パッケージをみるのがすきだ ....
闇に突き刺した月
出臍の眼が胡座かき
入眠の淵を見張る
触れた言葉の
うっかり置き忘れた振りして
絶えず調律しながら
有り難いこと 、 

盲人ひとり切りの入場
決して赦すことなく
 ....
ものごしもやわらかに
巣だったばかりの雀でも見たか
いま笑みがよぎったような
そんな口角 会釈して通り過ぎる
男の 三歩後ろをいつも悲しみがついて歩く
若いころ旅先で棕櫚の並木を初めて見た
 ....
明るい方を見上げたら

淡い色で照らしてる
夜に深い影をつくる

自分くらい自分の言うこと聞いてあげよう
休みたいこと
食べたいこと

影が踊る
Adoみたいに
月が見ている
 ....
恋をする場所が
この世界にはある
通りを歩けば
人々とすれ違う

夢が飛び交う
この世はステージ
誰もが愛を
交わしあう

星屑の夜空が
歌い出して
わたしたちはきっと
幸せ ....
最後に
ノートに詩を、書いたのは
何年もまえのことになるのだけれども
何年まえだったのかは
もう、わからない

紙に
シャープペンシルかえんぴつで書いてたかな
えんぴつてことは ....
わたしたち、幼い風に吹かれて
食べている(食べている)
ブブンヤキソバ
わたしたちは全部ではないから
いつまでたっても部分だから
ブブンヤキソバばかり
食べているの(食べているの) ....
窓口で紙の保険証を見せました
この方、マイナンバーカードはと聞かれました
分かりません、独居の方なのでとこたえました
後見人さんはと聞かれました
後見人さんはそこまでなかなか出来ませんとこ ....
まばら 言葉の散布
ちらちら舞い続き

専ら冷え込む
この朝に 、

真っ直ぐ射し込み
放散する陽光受け
あれまっ!
西の地平遥か
くっきりにょきっと
輝き浮き出る
富士の高嶺 ....
正しい不正解
妄想みたいな過去
嘘みたいな現在
知りたくもない未来
間違った正解

やわらかく挟まれている
誰かが決めたあるべき姿
安心を得るために着ぐるみ着て
本心ゼスチャーしても ....
ヘミングウェイが入ってきた。
(レイモンド・チャンドラー『さらば愛しき女よ』32、清水俊二訳)

元気そうじゃないか。
(チャールズ・ウェッブ『卒業』1、佐和 誠訳、句点加筆)

プルース ....
時間は川に流れ込んで
海に注がれていった
思い出は沖の方の
船が網に集めている

オレンジ色が海面を揺らして
波の音がだんだん寂しくなる
水平線に飲まれていく太陽
思い出を吹き飛ばす風 ....
ハナミズキの葉がいちまい
歩道の煉瓦に落ちていた
秋の刷毛をなんども塗り重ねた深い赤色
葉裏にのせたあさつゆは
指にはめたダイヤモンドよりも
透明にかがやく

風にひるがえってしまえば
 ....
恐れもなく
行く道は
どこまでも続く

いつか来た道
またゆく道
汗がにじむ
生きている

峠を越えて
行かねばならぬ
それが生きるということ
へこたれてはたどり着けぬ

 ....
カーテンの隙間から
漏れる、鉄状のもの
汗や痛みなどの
混濁した

私たちの怒り、は
私たちの表情、は
私たちの時代、は
安価な口笛のために
無意味なものへと
分類されてい ....
下ろしかけていた自動シャッターのボタンをまた上げる方に押す。シロップ漬けのサクランボのような紅色をしたまあるい巨星。とても大きく膨らんだ夕日がシャッター先のひくい夕空に浮かんでいる。しばしのあいだ魅入 .... シルフ 、涼やか
風の吹き寄せる
来る冬のすぐ手前
この小春日和に
それ 、天使の身体よ
びしっと引き締まりつ
やはらかくしなやか
朝に頂いた半熟卵の感触
未だ舌先に温ったかく残り
 ....
まるで誰かが読んでいた続きを持つように
ひとつ息をのむ ひとひらが、ふっと反転する

白線の胎動よ、屐声と馳せ来し
未生の律動をもて游ぶこの手
域をひらいた軛をほどき
舞いあがり地 ....
どこへ向かうかわからない駅で
本当にひとりになったとき
何も信じられなくなったとき
ひとり遊びしながら電車に飛び乗った

お父さんを演じる
お母さんを演じる
子供を演じる
僕は私はここ ....
私が髪を切るとき

羊羹を包丁で
切るみたいであってほしい

髪型を変えても
大抵、夫は気づかない
それでいい
なぜか
それがいい

髪を切るのは
飽き性の私の
ささやか ....
バスタ新宿は
ひとの群れでむんとしていた
二酸化炭素が多くなって
何となく甘いような
粘度のある空気
ひとびとは
疲れてみえた

帰るのだ
(いえ、行く)
懐かしくもない
私を拒 ....
いっしょにすごした夜のこと
憶えている
涙みせたあなたの
背中をなぜた

いつもおんなじことを
していたね
なぜそんなに
苦しんで

一生の夢
あなたにあげる
ついてきて
わ ....
夢から醒めて
高鳴る胸
騒がしい朝

太陽が呼ぶ
唇舐めて
制御された
街の通り
陰で自由になる

いつか
サボテンの上の日のように
許されるときがくる
きっとくる

目 ....
雲は流れ 雨が止んで 賑やかな夜です
OH 恋する人達 クリスマスなんです

心のままに 思いをのせて 風に乗り 届けて
OH 感謝の言葉を 真心を込めて

駆け抜けてゆく 走り続ける 船 ....
街灯
下に虫を集め
光を放つ

無言に
照らし出すことで
安全を守る

夜々の

点々と灯り
繋がっている
道に沿って
月乃 猫さんの自由詩おすすめリスト(587)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Nostomania- あらい自由詩225-12-7
越冬サナギ- 花野誉自由詩14*25-12-7
像と現存在- 杉原詠二 ...自由詩2*25-12-7
そのままでいいんだよ- りつ自由詩8*25-12-7
瞑想- りゅうさ ...自由詩325-12-7
かわいいやさしい- 百(もも ...自由詩4*25-12-7
門番(改訂)- ひだかた ...自由詩525-12-6
陽気な男- ただのみ ...自由詩7*25-12-6
優しさ- 自由詩625-12-6
恋をする場所- 杉原詠二 ...自由詩2*25-12-6
最後のノート- 秋葉竹自由詩325-12-5
ブブンヤキソバ- たもつ自由詩7*25-12-5
そういえば- wc自由詩9*25-12-4
昇天の朝- ひだかた ...自由詩1025-12-4
本当を失っていく- 自由詩725-12-4
僕タチハ、ミンナ森ニイル。- 田中宏輔 ...自由詩1625-12-4
時と思い出- 自由詩8*25-12-3
秋は満ちて行く- そらの珊 ...自由詩10*25-12-3
行く道- 杉原詠二 ...自由詩1*25-12-3
混濁した- たもつ自由詩925-12-1
幕を下ろす- 本田憲嵩自由詩1125-11-30
ずっとずっと_ねぇ- ひだかた ...自由詩525-11-30
暴動- あらい自由詩325-11-30
劇団海- 自由詩825-11-30
羊羹のまま- 花野誉自由詩15*25-11-30
高知行き703便- りつ自由詩6*25-11-29
明日からずっと- 杉原詠二 ...自由詩2*25-11-29
レーザーメス- 杉原詠二 ...自由詩1*25-11-29
心のままに- 鏡ミラー ...自由詩7*25-11-29
街灯- 杉原詠二 ...自由詩1*25-11-29

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