すべてのおすすめ
今日もおばあちゃんと折り紙で鶴を折る
最初に三角に折るところから
おばあちゃんは折り方を忘れてつまづいてしまう
だからまた折り方を教える

だめだねえ
弱々しく笑うおばあちゃん

毎日 ....
パインサラダにするレタスをちぎり
水に反射した光をそっとボウルに散らせる
どうということもない休日の終わり
新しいドレッシングの蓋を開けた

レモンピールが見えなくなるまで刻み
胡椒とクル ....
夏の遠き
記憶の残照か

闇の粒子掻き分け
兄に導かれ辿った森の

深奥に闇の明けゆく朝焼けと共
カブト虫やらクワガタやら

幹の蜜をじっと吸い込み黒々艶めくを
発見した瞬間のオド ....
君がじんせい、と言うときの口の形を、僕は信用しない
じんせい、と口にしなければならない、
その悲痛を信じる
じんせいの中に
君がいた試しはない
その音の中に大切なものを閉じこめようとするとき ....
何回目かの朝がすぎて
何回目かの夏がきた
朝から犬が吠えていて
朝から蝉が鳴いていた
犬は吠え終わったけど
蝉は決して鳴き止まなかった
メロウさんは屋根の上
柔らかく微笑んでいる
生ぬ ....
父が亡くなったと知らせをもらって
実家に帰ると
和室に父は寝かされていた
三年ほど入院していた病院は
実家の斜め裏にあり
歩いて約三分の近さだったけれど
父は生きて一度も家に帰ることはなか ....
自由の海に放たれ
泳がされ必死に泳ぎ
分別をわきまえる迄
幾つもの罪を犯し
そうして今に至るこの私、

 普遍の大洋を自ら選び取り

泳ぐ泳ぐ泳ぎ続ける、魂の階段を

肉の消滅に至 ....
毎朝、ちゃんと早起きして
朝ごはんを食べて

自転車に乗って、スーパーの片隅の椅子に座って1時間の読書

ウォーキングできたらいいな
ラジオ体操したいな

毎日晩ご飯作りたいな

 ....
空の道を
持っている
鬼やんまは
幸いかな
幸いに気付く私も



夏は
短い

「秋風吹いて来たなあ」
八十数歳が言う
どん底にいたら 綺麗ではいられない

どんなに耐えていても 綻びは生まれるし

ふとした言葉で 涙が溢れてしまう

そうした人から 周りは離れていく

「あなたが苦しいことと 周りに迷 ....
夏の
最終回の後に
秋が始まる
あいまいな最終回に
さびしみと歌う



さびしさの
突端に
幸せの家を建てる
歌は
すこし手をふる



月の鏡に
思いを
映 ....
すこしもやいでいる朝
木々から蝉たちのこえがふってくる
絵にかいたらこんなふうかな
まる
ひとさしゆびでそらにたくさんのまるをえがけば
きみもちいさなそのゆびで
せいいっぱいのまるをえがく ....
もぐら掘る掘る
命みじかい始原菌に鎧われて掘る
太陽を感じる見えなくったって
もうすぐ夕暮れ土の中が一番熱くなる時刻

頂点は一瞬だけど
その前後の緩やかな丘に沿って掘る
青いトンネルい ....
一握りのエリート軍官僚が
机の上だけで妄想する演習で
動員された中学生は
上空の核反応で黒焦げになる


町は核実験場になって
たくさんの科学者たちは
眼の色を変えてデータを取る
 ....
青空に
白く映える
雲は風に乗る。
夏の終りに
風に吹かれている



こころからあふれ出る
思いを
言葉に出来なくて
苦しむ人の
大切な悲しみもあるだろう



 ....
かざぐるま、
塩化ビニル製のお面とともに、
ズラリと屋台にならんで、
カラカラと回っているもの、
とてもにぎやかな八月の祭りのひ、
ほとんど蒸しているような、
なま温い風を、
涼しげな、 ....
なにを
残して来たのかと
振り返ると
血が凍るようだ

なにひとつ
残せていない
生を
ただ
生きて来たのだと

みずいろのこころの
あのひとは
きっと
雲に乗って ....
こうしてまたいちにちを閉じる儀式のようにして
あなたは舌の掃除にとりかかる
洗面所の蛍光灯のしろいひかり
鏡のなかの素のじぶん
おもいきり長く舌を伸ばそうとするけれど
悪魔の舌ほどは長くない ....
可愛いそにさんの分子時計は
停止する日時を予め設定されている

そにさんの胸にぽっかりひらいたやわらかい窓は
重力に晒されなかった不定形の唇
ヒトの内部で心だけカンブリア紀を生きのびた証
 ....
氷を入れた
麦茶を
一口 二口
その人を思い
信じながら味わう



世界と
他人と
自分とに
向き合ってきたから
今の自分がある



生物のなかで
ヒトが一番 ....


観察し続ける人々は、思いのままに生きていない面、人々から変わっていると言われてしまう。
じっと観察し続けていれば、この世に変わっていないものはなに一つないと気づかされるであろう。


 ....
○「生きるということ」
厳寒の日も
猛暑の日も
大雨の日も
大風の日も
命あるものは耐えて生きていかなければならない
天気は変えられないから
自分で工夫して生きていかなければならない
 ....
うっすら
光跡となり
響く声の貴女 、

あゝ 遠い記憶の
滑り台から滑り降り来て

 またきっとあえるから

そう言葉ふるわせ
私を見上げ いった人 。
からだだけが覚えている水田の記憶は
ずっと底のほうに沈んでしまっていて
どうしてわたしはこの庭に棲んでいるのか
どのようにして生まれ 辿りついたのか
わからない おしえてくれる親兄弟もいない
 ....
○「オリンピック私考」
メダルまで渡さなくてもいいのではないかと思う
そういう時代はもう終わったという気がする
オリンピックは
参加することや参加できたことに意義ありだ
参加者全員の健闘をた ....
藪の中の蜘蛛の巣に撒かれた水玉の数珠が
懐中電灯に煌めきを返す
片言な星座のものではない美しい生の声で
今にあなたもこうなってしまうよと

鯨の血管は軽トラックならゆっくりくぐり抜けられたと ....
この白い画面から
各々の人たちが夏の思い出に何色が入ってるかを見ている
あたりまえに過ごすこと 羨望で願望しかなかったこと
夏の思い出はすきじゃない

病棟へ出入りするぶ厚い自動ドアが、こど ....
ブランデンブルク門を見上げる
パリ広場でギターをかかえている老人は
天国への階段を弾いている
逆さ十字の腕章をつけた
ドイツ軍兵士のコスプレで
ビールをラッパ飲みしている青年に
好奇の ....
毎週振り絞って
長距離マラソン
ゴールの週末
約束も忘れて
眠りを貪る
目覚めても疲労感
スマホは通知だらけ
防災無線からのメロディ
今日の終わりを告げる
日曜日
街を行く人々は 疲れた顔もあるけれど

晴れた日の隅田川 交わる航跡が爽やかで

素晴らしい朝だから 足取りも軽やかに歩こう

自分を一つ好きになれるかな
ヒロセマコトさんの自由詩おすすめリスト(925)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
折り鶴- 自由詩824-8-15
パインサラダ- soft_machine自由詩1024-8-15
この沸騰の夏日に(改訂)- ひだかた ...自由詩424-8-15
かくれんぼ- 凪目自由詩324-8-13
メロウさん- ちぇりこ ...自由詩1324-8-13
母のよこぐるま- そらの珊 ...自由詩11*24-8-13
詩想、私にとっての〈自由〉と〈原罪〉と- ひだかた ...自由詩524-8-12
ゆめ- 由木名緒 ...自由詩5+*24-8-12
※五行歌_二首「夏は_短い_命」- こしごえ自由詩10*24-8-12
だから- ころここ自由詩5*24-8-11
※五行歌_五首「大きな一つの_命」- こしごえ自由詩6*24-8-11
なつのたまてばこ- そらの珊 ...自由詩14*24-8-10
もぐら- soft_machine自由詩824-8-10
被爆国- 藤原絵理 ...自由詩724-8-10
※五行歌_六首「風に吹かれている」- こしごえ自由詩6*24-8-9
かざぐるま- 本田憲嵩自由詩1124-8-9
みずいろ- 秋葉竹自由詩124-8-8
おやすみなさい- そらの珊 ...自由詩9*24-8-7
そにさん- soft_machine自由詩524-8-6
※五行歌_五首「信じながら味わう」- こしごえ自由詩5*24-8-6
早朝、出勤前-観察者の端くれの説く、万物の変-- 鏡文志自由詩524-8-6
独り言8.6- zenyama太 ...自由詩1*24-8-6
こんにちは、_さようなら- ひだかた ...自由詩424-8-5
雨を呼ぶ- 宮内緑自由詩7*24-8-5
独り言8.5- zenyama太 ...自由詩1*24-8-5
夏の自由研究- soft_machine自由詩424-8-5
しろく永い思い出- 唐草フウ自由詩12*24-8-5
Fluctuat_nec_mergitur- 藤原絵理 ...自由詩424-8-4
日曜日- 自由詩5*24-8-4
朝のイメージ- ころここ自由詩5*24-8-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31