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いつだって
けさが始まる坂の上
春と一緒に光かがやく


夜の影に隠れて
起き上がった朝が
ゆらゆらとゆれている
やさしく微笑みながら
今日もあたらしい ....
雲が木の枝の頂に突き刺されていて
その傷口から青いものが覗いている
ひとりで歩いていると
常に何ものかから斥けられているように感じる
もう終りかもしれないと思って
低いところにあつまる枯れた ....
なんてしずかな境涯だろう

気が付けば 、

母も父も妻も娘も息子も
もはやなく なのに

にぎわう北の戸口より、

遥けき陽光突き抜け射し込む

      黄金

    ....
死と生の境域、
ぎりぎりと生きる頃
意味するゼロ地点に至り

〉自己と自らの肉体存在〈

大いなる齟齬と化す







うじゃうじゃ沸いて来ますな
あの顔この顔こんな ....
焚火の終わりを待っている
燃えるものがもうなくなってきた
ここにあった暖かな体温
ぼくが愛した柔らかな太陽
そうつぶやいて時間をつぶす
あいまいな未来を想像する

終わりが近づきなが ....
 ひとさし指の甲のうえに、

コガネムシ、

     を、

    のせてみた、

 とても大きな、

裸石、

 に、なるような、

       気がして、

 ....
もしも私に星の欠片をくれるなら
ピチピチ パチパチ 
美味しいソーダ水を差し上げましょう

もしも私に紅い花束をくれるなら
シャラリ サンサン
揺れる{ルビ簪=かんざし}を差し上げましょう ....
虚空から一筋の白い糸が垂れ下がり
その糸は金色に輝けり。
虚空をよくよく見ると巨大な大日如来の顔が覗けりては
巨大な大日如来はにこりと笑ひをりて
それで吾は地獄にゐることを解するなり。
初め ....
どようび、
作業員のほとんどいない、
構内の、
ひび割れたアスファルトのうえで、
ひび割れた、
やわらかなウロコを剥がすように、
スコップで剥がしてゆく、
となりの十一番倉庫では、
フ ....
遍路道の長い階段を
杖にすがってのろのろ登る
持鈴の響きが風のざわめきを寸断する
線香と蠟燭はちゃんと持参している


駐車場に整備された多目的トイレに
行き倒れ同然で寝泊まりする人 ....
ボクが今年の元旦に死んだ
数週間前から食欲がなくなっていた
それでもワイフとの散歩には行きたがった
隣の犬にワイフが一目惚れしてから
勤めで多忙な飼い主にかわって
毎日ワイフと散歩していた
 ....
「さて、生成AIで
 様々なサービスが生まれていますが
 今日ご紹介するのは
 昔の誰かにメールを送ると
 返事が返って来るというサイト
 ”アキラメール”です
 代表の山下彰さんに伺いま ....
信がない真がない義がない勇気がない愛がない
代わりに
せこいこすい汚い小賢しい
あるのは
うらみつらみねたみそねみ

滅びるのに十分案件です
闇の中に
星々の光
あふれる
ありがとう
悲しみを越えて



感じていた
いのちは
遠くなり、
あたらしいいのちを
生みたいな



詩とは
私にとって
死を ....
またはじまる、
慈愛、
家のなかの壁や床をすばやく這う、
八本足の、
ちいさなニンジャ、
ことしも繰りひろげられる、
ほとんど割にあわない、とてもスケールのちいさな、
大とりもの帳、
 ....
郊外にあるダイソーで
紙で作った三角帽子を買った
すでにアマゾンでは
大きな音のするクラッカーや、
笑いを誘う白鳥パンツとか
ザビエルのかつらも買ってある

――今日は息子の誕生日――
 ....
私という存在は
銀河の端に灯る刹那の光なのです

それ以上でもなく
それ以下でもない

巡る季節に酔いながら
下手な歌をうたいます
誰かに届くように
誰かに問い続けるように

私 ....
○「終活」
僕は
体調に合わせ
天気に合わせ
女房に合わせて
暮らしている

○「年寄りパラダイス」
年寄りっていいねえー!
朝ゆっくり起きれて
年寄りっていいねえー!
年金があ ....
ふたつ目の
おばあさんに
挨拶する、

(開かれた戸口
繋がる意志、
妨げの石置かず
戸口開かれ続け)

「歓び静か寄せ来ます」

ふたつ目のおばあさん笑う、

辛く哀しい過 ....
私たちの群生地 は 、
新しさばかり気を取られて
無くなっていく
どこにも見えない
消えていく
どこにも行けない
虚空だけが写しとる色がある
宇宙の深い色合いの
蒼穹が星明に敗れ
私 ....
私よ
出来ることを
楽しめよ
出来ることに
ありがとうさま



これで最後ではない
冬の置手紙の結晶は
ひらりひらりと舞う
いつか いえ
いずれ解ける雪国の雪


 ....
未来はマロンチック
ジョージは山に登る
あやふやな雪の上を
噛み締めながら

死んだ心のジョージは
まだ嶺を歩いており
隠し続けている
黄色い空は眩しい

まぶしい

ラポール ....
満ち足りて
何も言いたいことがない日
わたしは
使われなかった切符になっていた

古いけれど新しくて
行きたかったけれど行けなかった
そんな後悔さえも通り過ぎて
紙きれのように たいら ....
農道で戦車を追い越す軽トラは
収穫したサツマイモを満載している
焼酎造ってるほうが平和だがな
軽トラの若者は思うけど
アル中の父親のいる家族にとっては
ちっとも平和なんかじゃない
砲塔はじ ....
発狂した海原を
優しく撫でる指先に
柔らか呪いの
息づく感触、

白装束の何者か微笑み

〉*あんさはキーウへ行っただよ〈

青空に舞い散る
桜花の美しき
日本の地で

 発 ....
桜の花の
命が
短いのではない。
短いと感じる人の心が
儚いのよ



花もいいが
それよりも好きなのは
葉桜だ
光合成をする
ああ桜の木よ



雪国の冬を
生 ....
いかん
心身に余裕が無いと
人に優しくできない
ダメだなあ
まずは自分に優しく



短気は損気
急がば回れ
ごめんなさい
ありがとうさま
一つ一つをして行こう


 ....
あるとき、atom、つまり、「原子」という言葉が、ディキンスンとホイットマンの二人の詩人の詩に使われているのを発見して、これは、おもしろいなと思ったのである。それというのも、当然、この二人の詩人が、「 ....  折れた、
 夏草の茎の
 尖端から
 滴る汁、
 突然静かになった水場
 あのひとが愛の、
 愛の在処をわかっていると誤解したままで
 おれは死ぬのか
 麦を主語に従えた季節は終 ....
めいっぱいにひろがった、
快晴の青空のした、
さわやかに吹く初夏の元気な風をめいっぱいに受け止めながら、
学校の屋上で、
どんどん成長してゆくような、
そんな果実の可能性と期待感、
その真 ....
ヒロセマコトさんの自由詩おすすめリスト(925)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あたらしいいちにち- 秋葉竹自由詩424-4-24
日々を数える- 岡部淳太 ...自由詩424-4-24
オステオスペルマム- ひだかた ...自由詩4*24-4-23
五行歌、私たち確と- ひだかた ...自由詩524-4-22
部屋は墓場へ戻す。焚火は近く終わる。- 竜門勇気自由詩5*24-4-21
コガネムシ- 本田憲嵩自由詩624-4-21
何かください- レタス自由詩5*24-4-21
虚空――(この詩は芥川龍之介の『蜘蛛の糸』とは無関係です)- 積 緋露 ...自由詩224-4-21
はるどようび- 本田憲嵩自由詩624-4-21
巡礼- 藤原絵理 ...自由詩424-4-20
喪心- zenyama太 ...自由詩6*24-4-20
アキラメール- イオン自由詩3*24-4-20
国破れて- りゅうさ ...自由詩324-4-20
※五行歌_三首「悲しみを越えて」- こしごえ自由詩5*24-4-19
蜘蛛- 本田憲嵩自由詩624-4-19
誕生日- atsuchan69自由詩9*24-4-19
永遠の歌- レタス自由詩8*24-4-18
独り言4.18- zenyama太 ...自由詩3*24-4-18
世の相貌- ひだかた ...自由詩4*24-4-17
蓮の池- 這 いず ...自由詩4*24-4-17
※五行歌_三首「私よ_出来ることを_楽しめよ」- こしごえ自由詩7*24-4-17
未来はマロンチック- 足立らど ...自由詩724-4-17
満ち足りて何も言いたいことがない日- 昼寝ヒル ...自由詩324-4-16
ナイル殺人事件- 藤原絵理 ...自由詩324-4-16
白装束の指先、エスノクラシー(改訂)- ひだかた ...自由詩5*24-4-16
※五行歌_三首「桜を見られたなあ_私の命一つ」- こしごえ自由詩3*24-4-16
※五行歌_三首「いかん」- こしごえ自由詩5*24-4-16
語の受容と解釈の性差について──ディキンスンとホイットマン- 田中宏輔自由詩8*24-4-15
Alone_Again_Or- 中田満帆自由詩624-4-15
推しの子- 本田憲嵩自由詩824-4-15

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