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醜い羽を 力強くふるわせて
わたしは 飛んだ

深い夜を 泳ぐように
まばゆい明日を 吹き飛ばすように
あなたを めがけて
わたしは 飛んだ

呼吸が風に ちぎれて消える
わたしの過 ....
女王蜂が
金切り声でヒステリーをおこす

女王蜂は喚く
  「あの女を殺して!」

兵隊蜂たち困ってしまって
ぶんぶんぶぶん

攻撃を開始する
私は私で

他の誰でもない

通じない言葉に疲れて

スマホを放り投げた朝の散歩道

きみは私を処刑しようと決めた
細い路地を右折する
ふと、思い出し
 ふと思い出せなかった
小さい頃
僕はいつから
自転車を乗っていたのかな
夕焼けのなか
町の空き地で
いもうと揺れる
かあちゃん揺れる
 ....
草々は刈られ
広々とした川辺に
一本足のたんぽぽだけが刈られずに
ぽつんと取り残されていた

小春日和はきまぐれに
命の鍵をもゆるませる
死ぬのだったらこんな日がいいなと
薄い皮膚のま ....
木犀薫る横顔に 
意味を見つける僕なりの
言葉にできない視線の先に
紅く染めゆく瞼のきみを
もうしばらく帰ってはいませんが
わたしの こころは
いつまでも 故郷の山にあります

あの頃の 濡れた土の匂いが
わたしの こころに
ゆっくりと 層をつくるのです

ずざ ずざ ずざ  ....
 昨晩 新宿で友人と呑んだ
 バーでは若い男女が
 資本主義の終わりを論じていた
 会計前に女はキスをせがんでいた

 友人は家庭に問題を抱え
 僕は三十七で 家庭を持たず
 僕らは ....
コンクリートとアスファルトの
硬直し冷え切った空気を掻き分け
人混みの喧騒の渦中に呑まれ
肉の花弁が押し開く
様々な異臭を嗅ぎながら
まるく濡れそぼった私の魂、
身を振り絞り振り払い
外 ....
 
 さっき山の端に消えてしまった冬茜
 建ち並ぶ商業施設の脇を流れる
 堂の川
 吹きつける風でこまかい波紋が
 わずかな灯りを掬って沈み

 並木の枯枝にとりのこされた
 烏のひと ....
今朝はとても冷えるから
立ち食いそば屋に立ち寄って
月見でもしながら喰い温ったまり
そろそろ そろそろと出掛けるか

(お婆さんの雨傘が 
眼前でとても低く揺れて居る
顔は傾き僅かに覗き ....
生きものを傷める
永い夏は終り
エノコログサは緩み安堵のやわらかさで
午後の風に踊る

一本一本でありながら
一帯そのまま総体の伸びやかさで
秋空を仰ぐすがた

空は
宇宙の闇と光 ....
 谷川俊太郎さんが亡くなられた
 十一月十三日二十二時〇五分 老衰のため杉並区内の病院で

 谷川俊太郎さんが亡くなられた
 この一文はずいぶんと不思議だ
 生や死を超えた感じのある方だ ....
消えそうで消えない{ルビ数多=あまた}の古傷が

今夜は特に{ルビ疼=うず}いている

闘いに明け暮れた若き日々

今宵はフラッシュバックに襲われて

モノクロ映画のような夢を観るだろ ....
 あれは欲求の充足が阻止されたことの
 一時的な怒りだったのか
 なんにも知ってはいなかった幼女の
 ヒステリックが沸点に至り

 あの時、
 一軒家の玄関ドアに嵌め込まれた
 デザ ....
間借りした住処を転々とし
強い想いを尚一層と強め
空漠を渡っていった独り人、
濃くなる想いに空漠の果て
焦がれる雪峰を終に越え
紺青の宙から木霊伝えば
後に残した子らの脳髄穿ち
忘れ去ら ....
○「一番大事なこと」
一番大事なことは
外見でも年齢でも地位でもなく
信じられるかということである
手術前の医者の言葉は重い

○「難しい伝えるということ」
自分の気持ちを言葉に変換して ....
好きだった人の
きっと
知らない町にいる


異国の霧のなかを
列車がしずかに過ぎていく

この町に来てから
父の同僚の
娘さんと友達になった
ひとつ年上で
彼女も
不登校 ....
眠いのに眠れない
こんな夜は琥珀の水を飲み干せば
血液の流れがさらさら流れ
失くした夢も戻ってくる
だが琥珀の水は此処には無い

右に行こうか
左へいこうか
真っ直ぐに行こうか
夢は ....
 

毎日感じていることは
私は生かされているんだなぁ
ということとか

息をしていることを
意識してすることはほぼないが
意識して考えてみると
いまここに生きていることの
あ ....
あなたの列車に乗った
各駅停車だった
ゆっくり発車すると
どこにも行かなかった
車窓から見える
ありふれた空や木や石に
何の意味があるのかは
わからなかったけれど
ただ美しかっ ....
小さな私がイヤイヤをしている
どうしたどうした
手を伸ばそうとすると
小さな私は隠れてしまう
イヤイヤだけがムズムズと響いてくる

小さな私探し
この辺にいるはずでは
というところに居 ....
白鷺の翼、夜明けの光に優雅に広がり
その時、誰か自らを殺し漆黒の淵
瞑目する 意識の内に
焔の燃え上がる水平線 観えた瞬間、

 伸び広がる時空の無限に

内から外へ向かう力と、
外か ....
大好きだったシンガーが死んだ


ピッツバーグからグレイハウンドに乗って
何かを探しに行った時代は
まだ探すべきものがどこかにあった
今はもう
クリック一つで何でも見つかると
真実かど ....
何処までも続く白い路

きみと二人なら怖いことなど何もない

雨の日も

風の日も

手をつなぎ歩いてゆこう
 蝶は光を歓び飛び
  花は光を憧れ開き
   人は光を失い生き





哀しみは喪失 喪失の忘却され、
魂の意識の底の其処に
けれどしっかり刻み込まれて居る 、

 クラス ....
○「生きている不思議」
生きている生きている
今日も生きている生きている
考えれば考えるほど
不思議な生を
今日も生きている生きている
いつまで生きるかわからないが
今日も生きている生き ....
 白い闇が襲う
 これまで生きてきた想いが募る
 私に prestoをかけようとする
 崩れかけた斜面の沿線
 時には避けて
 時には埋めて生きてきた
 はじめて神様に祈りを捧げたの
 ....
さくばんの眠りの残り滓
吐ききって 吐ききって 吐ききって
今朝はつとめて寒いなぁ
凝集した感性を冷やします


僕は真白い一頁
一体ここに何を書こうか


この朝は妻と和 ....
○「ボケると」
ボケると
自分の行動や判断を
疑ってみる
ということをしなくなるから
解決が難しくなる

○「高齢者医療」
医者は
問診の前に
年齢で診察するのではないか
「70 ....
ヒロセマコトさんの自由詩おすすめリスト(925)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ペル・アスペラ・アド・アストラ- みぎめ  ...自由詩624-11-22
女王蜂- りつ自由詩5*24-11-22
五行歌__冤罪- レタス自由詩7*24-11-22
ふらふらふらと- アラガイ ...自由詩17*24-11-22
川辺の物語- そらの珊 ...自由詩13*24-11-22
金曜日に- 落とし子自由詩224-11-22
土の重石(つちのおもし)- みぎめ  ...自由詩324-11-21
資本主義の終わり(2024.10.27)- 草野春心自由詩424-11-21
西武池袋線、魔と魔(改訂)- ひだかた ...自由詩624-11-21
廃ガラス- リリー自由詩4*24-11-21
日々の響き- ひだかた ...自由詩8*24-11-20
2024年秋- 形代 律自由詩524-11-20
谷川俊太郎さんが亡くなられた(2024.11.19)- 草野春心自由詩6*24-11-19
五行歌__還らざる日々- レタス自由詩10*24-11-19
- リリー自由詩7*24-11-18
- ひだかた ...自由詩624-11-18
独り言11.18- zenyama太 ...自由詩4*24-11-18
ルミエ- 九十九空 ...自由詩424-11-17
眠れぬ夜- レタス自由詩8*24-11-16
秋のうた- 秋葉竹自由詩224-11-15
通り雨- たもつ自由詩324-11-15
葛藤- 自由詩624-11-14
両翼の刻音- ひだかた ...自由詩424-11-14
アメリカ- 藤原絵理 ...自由詩424-11-14
五行歌_彼方へ- レタス自由詩5*24-11-13
哀しみの光- ひだかた ...自由詩424-11-13
独り言11.13- zenyama太 ...自由詩1*24-11-13
breath_~時の鐘- アラガイ ...自由詩10*24-11-11
空白- 田中教平 ...自由詩724-11-9
独り言11.9- zenyama太 ...自由詩4*24-11-9

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