干上がりかけた沢の縁
山椒魚は怒るまい
ペンケのダムもパンケの家も
知らずに不幸と泣くだろか
ただ生きるのみの今世に
祖父の語つた魚に逢へずとも

  謳歌せよと、
  忘れられ、た、 ....
 
出會い飽く草木

やあ、ターナーの{ルビ霧月=Brumaire}よ





光の馬鈴薯

ジャイナの戒め

肉揉まれ 窒素を厭う



校正の{ルビ時化者達= ....
善いことばかりしてきたけど
うまくいかない事ばかりで
ワタシ、つまらない

悪いことばかりしてきたけど
うまくいく事ばかりで
オレも、ある意味でつまらない

ワタシ不良になって
人生 ....
人は詩人にはなれない
まわりくどく
うんざりするほど
くどい説明しか書けない

月や花は何も語らないけど
存在そのもが
永遠に詩を詠ませる

季節だけが唯一詩人であり
人はその ....
さようならの後ろで
顔を出している人がいる

気付いてほしそうにしているのが癪に障って
無視をして歩き出した

でも何だか涙が出てきて
振り返ってしまったのだ

だけれどあなたは振り ....
ちまたには暗いニュースばかりが続いているから
明るい話題が欲しくなる

そんな思いを数にたとえるなら
きっと算数だよね
数学じゃなくて

悪い噂は
それがたとえデマでも
一度立つと
 ....
みずうみに
おれんじの泡を沈めたら
柑橘しぶきのみずうみ夕闇


葉の落ちる
ソファーの上に西陽さし
どくどくどくと心が鳴ってる


一匹の
星座の名前を知ったあと
 ....
あんなに近く
目の前に見えるのに
アメリカより遠いんだと知った夜

私は一番深いところに突き刺さる涙を
すすりながらのんだ

逝った日
最後の言葉は
月から見ているって

は ....
恋が痛いのは私が地球を代表しているからで、私が地球を代表することで困る人は誰もいない。青い細長いボトルみたいなんだよ、かみさまの見つめてた大草原に落ちていた空気の瓶は。空気はそこから生まれ続けて、草原 .... 朝は一番に鶏が鳴いた
庭の隅の小屋のなかで

戦後十六年か七年の頃だったと思う
私は小学校に上がって間もなかったと思う

山間の辺鄙な場所は
食料品に恵まれていなかった
私は痩せこけて ....
人生楽しいですか

毎日美味しいもの食べてますか

毎日美味しいものばかり食べていたら
その内美味しいものが
何なのかわからなくなってしまいませんか

だからと言って
肥えてしまった ....
ワカメは波平とフネの娘
サザエを姉に、カツオを兄に持つ
ワカメ、増える
増えるワカメちゃん

アニメのワカメは小学三年生の設定
以降、歳を取らない
永遠に歳をとらない
永遠に増えるワカ ....
9さいの無垢な涙の一滴は
遠い空から
地上の友の頬に、おちる

9さいの君を想う友の涙の一滴は
遠い空へ
やがて 吸いこまれてゆく



 * 今夜行われた
   詩人のともちゃ ....
誰かの花が折れても幸せはなくならないことを残酷という。  落ち葉を探して、歩いて行こう。落ち葉は桜が良い。桜の落ち葉は、花よりも美しい。落ち葉を探して歩いて行きましょう。希望は常に彼方にある。遠くにある虹が大きく、近くにある虹は小さいように、希望はいつでも .... 中学で仲良くしていた友人と、別々の高校に行ったあと、大学生になった頃に、その友人が駅前のケーキ屋さんで働いている、なんてどこからか聞いたので、ケーキ屋まで会いに行ったんです。約束もせずに。

ケー ....
家の裏手にはひっそりと出口があって
表にはそれなりの玄関と門扉がある

同じ屋根の下に
息してるから家族なのかな

乗用車はたいがい五人乗り
運転席が父親で助手席が母親
そして、後部座 ....
鎌倉市や藤沢市の辺りを走る
とても人気のある江ノ電

旅番組やドラマなどで
よく使われている
それを見て乗ってみたくなった

広島駅から宮島口駅を繋ぐ
広電から見る景色が
江ノ電から ....
路には人々が歩き
自転車が行き過ぎ
街には
ビルや飲食店、スーパーマーケット等が詰め込まれている
日暮れの参道を抜け、店に着く

ベースの試し弾きから始まり
打合せなしのサックスのカルテ ....
私はいる
たくさんのイルカを
折るために
机の引き出しから
取り出したイルカをへし折り
そのかすかな鳴き声で
たくさん欲情するために
月に置かれたままの
ピアノを弾くことはないだろう
 ....
木犀のうすだいだいの花びらのなかからこぼれ咲いた秋の日 もう輝きは求めない

もうダイヤモンドは忘れる

もう光の中には立ち尽くさない

もう何も見ない 決めた



風が誘っても揺れぬ花

風が見初めても動じぬ娘

風が遊んで ....
愛情
漢字を逆さにしたら
情愛

私には
はっきり言ってよくわからない

性欲とか
性愛とかは
体からわいてくるから実感してるけどさ

愛情
なんて見えないし
触れないし
 ....
日本橋のミカドでモーニングセット。
隣のおばちゃんが、スポニチをたたんで薬を飲もうとしていたら、
サラリーマンのおっさんが、「新聞いいですか?」と奪おうとしたのを、
「いや、ちょっと」とあっ ....
夏は冬よりメッポー暑い
冬は夏よりメッポー寒い
それがどうした
と 
言われても

僕はただ
苦い冗談で君を笑わせたいだけ
僕はもう
何でもいいから笑わせたいだけ
君だけを
とい ....
こころを金庫に

預けて旅に出た

何も持たずに

こころも持たずに

ねこだけ連れて

出逢いの無い旅

知っている街

知らない顔

ねこだけ連れて

出逢いの ....
愛されたかったそれは海と空の境界線を目指したのでした
誰よりも遠い旅でした
誰よりも悲しい旅でした
古い友人が、夢にあらわれた
小学校5年生のときに同じクラスだった
中学、高校、一度切れた縁が
再び戻って、だけど
ひょんなことからまた、途切れて
そんな友人だった

夢のなかで彼女は
 ....
見返しても記されていない
笑顔について
書かれてなくとも構わない
アレをする
理由がほしい君が好き
なのですからと、ちゃんとアレする


夕焼けの
死んでしまったこの街で
天使のふたりを信じたバカ有り


空の下
全てが青く染められそう ....
クーヘンさんのおすすめリスト(665)
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屏風- 墨晶自由詩2*19-11-7
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鳴る心- 秋葉竹短歌8+19-11-4
月はアメリカより- 丘白月自由詩219-11-4
だきしめるようにして- 万願寺自由詩419-11-4
鶏だって- こたきひ ...自由詩619-11-3
人生楽しいですか- こたきひ ...自由詩419-11-3
増えろワカメ- たもつ自由詩419-11-3
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落ち葉- 朧月夜自由詩10*19-11-2
ミジンコ- Wasabi 散文(批評 ...5*19-11-2
家の族だから家族って- こたきひ ...自由詩419-11-2
江ノ電- 夏川ゆう自由詩519-11-2
シェルブールの街- まみ自由詩5*19-11-1
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