いつまでも、眠っていたい
冬の朝のことです


じぶんから逃げ出した
ふりつもる悲しみから、

追いつめられた仔犬でさえ
それでも牙を剥き
過去と戦おうとしますが、

 ....
自分を大切にして下さいってなんなんよ
大切にしているから、周りが反対しても
自分の気持ちを優先させたのに。

自分を大切にして下さいってなんなんよ
他者を助けもしないあなたに言われたくないよ ....
四国の方へ行って来ると
昔の君は言いました

僕は不安で尋ねました
いつまで行って来るのと尋ねました

すると君は言いました
ずっと行って来ると言いました

僕は淋しくなりました
 ....
あのすいません
思い通り商店街ってどっちですか?

あの角を右に曲がって
三叉路を左に行ってください
でも、どうしてあんな所に
行きたいんですか?

思い通りに生きてみたいので…

 ....
至高の愛のフィナーレは死だ。



あの人からは死臭がする。



あの人の立ち振る舞いが、一つ一つ黄泉に属してるとしかいいようがない。



悦楽!



そ ....
いつもあなたは一人ですね

どうして一人なの?

それでいいです

私は一人です

ありがとうございます

毎日幸せです
くまは瀕死だった
ぐるりを人間たちにかこまれて、
路上で、濡れて

だいじょうぶですよ
とくまは言おうとした
ひとりで死ぬから、だいじょうぶです

「殺せ」
とだれかが言った ....
「ゆ」という平仮名は魚の形に似ている
銭湯の暖簾は、人がくぐるとはらりと泳ぐ
半分満ちてる月かしら
半分欠けてる月かしら

半分輝く月かしら
半分隠れた月かしら

あなたの空の半月は
どう呼ばれるのが良いかしら

半分足りない月かしら
半分進んだ月かしら ....
はんてんしたれいしんが
すとらくるして
しとしとして
はなのさきから
でさきまで
こんなふといあめが
ふったことなんてなかったんだよ

ぎゃっこうでよくみえないから
じぶんの、みぎ ....
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
はひふへほ
まみむめも
やいゆえよ
らりるれろ
わをん


「ゐゑ」無かった。
わーをーん


がぎぐげご
 ....
かり〜ん
くり〜ん
かりんくりんこりん

イブの乳房で音がする

アダムを殺して
ガタガタ震えてる

金の指輪を捨てなくちゃ

かり〜ん
くり〜ん
かりんくりんこりん ....
ハンドサインで
助けを求めた
サインの意味も
知らないまま

宇宙中の
はるかどこかに居るはずの
僕の親玉に
サインを送る

見放された仔の
無力と絶望

彼方からく ....
マツモトキヨシの片隅に
僕のマツモトが売っていた
僕のマツモトのはずなのに
どこかちぐはぐで僕には馴染まなかった
僕のキヨシは売っていなかった
僕の、どころか、
普通のキヨシすら売っていな ....
僕が家で留守番していると
君も透明になってそこにいる
確かに君は遠くの病院の診察を受けに行ったが
それでも君は透明になってそこにいるのだ
君は目に見えないし
君は微笑まないし
君は ....
無音の夜
椅子を引くと
机の下から
白い骨壺の
カタカタと鳴る

「寂しいのか」と尋ねると

鳴る音、一際激しく
なり
無音の夜
ますます深く広がる

と、

足許でカタ ....
顔とすれ違う
たくさんすれ違う
すぐに忘れてしまう顔
二度と会わない顔
関係のない顔

顔とすれ違う
たくさんすれ違う
特別な顔はひとつもない
どれもただの顔
そんな顔に好きとか嫌 ....
お酒の怖さしってます
賭け事の怖さしってしまいました
女の人の怖さ
それはお互いさまでしょう

住み慣れた土地です
住み慣れた家屋です

吸いなれた空気でした
慣れた水でした

 ....
私のメールボックスに詩編をくださった方がいらっしゃいます。今年は災害の多い年でしたが、いつも通っておられる教会も被害をうけておしまいになった方から、一遍の詩が私のメールボックスにとどきました。

 ....
あの人が体をすりよせる
その度心は摩耗していく
だけど体は擦り減らない
胸も口も無くならないから
求めを拒めない

あの職場で仕事をする
その度心は摩耗していく
だけど体は擦り減らない ....
君の幸せを願うことで不幸になる僕は馬鹿だ

宝石みたいな未来が待っていても泥棒は居る

子守唄のような人生はナイフを渇望している

愛されることで溺れる金槌はどこへ行っても

死んでし ....
ふぐをもらった
皮がとても硬いので扱いかねていたが
家庭用の鋏で簡単に捌けるらしい
表面の針をぼきぼき折って
力を込めて刃を入れると
驚くほどオレンジ色の肝がこぼれ落ちた

身もガラも肝 ....
枕元の書見台のモリッシー、得体の知れない詞に溺れてる、冷たさに心が疲れ果て、隣国のポップソング、インスタントコーヒー…電気毛布の熱…イメージの質は変化する、スタイルは同じでも―装飾物をいくら強調し .... その膜を破ると
きらきらとこぼれ落ちる
母の痛みがうつくしかった。

ぎゅっと身体を縮める
握りしめられないものを握りしめ
抱きしめられないものを抱きしめる

ささやかな抵抗を繰り返し ....
なりたての夜
ローソンの看板
進めの信号

奥から
オーケストラ(四十五才)
ボーカル(二十才)
ハーモニカ(九才)

本日、県道にて
青の一座を見つける
音もなく
果実が枝から落ちた
アスファルトに広がる無残なそれらは
太陽のように輝いていた
あの果実とは思えない

これは大事件だ
心の中で大声を上げて
誰かを呼んでみた
寄ってくるの ....
短い詩が好きです
溢さんとする書き手の涙が 短い詩からはみ出して
たくさん溢れてるからです
恋人が急によそよそしくなる
友人の目がすぐ伏せてしまう
上司が理由もなく怒り始める
百貨店にいくと本日臨時休業
昼食の店はぴったりいっぱい
生憎その巻だけ切れてまして
チラシ配りが僕だけく ....
けして
ヨーイどん
からは始まらなかった

人生のコース
なのにどうして
競争しだすんだろうな

人間って生き物は

て言うか
何かと人と自分を比較して

差が開いていると
 ....
やさしさなんて見えないほうがいい
金ピカのやさしさもおいしいやさしさもいらない
体の中を透き通る様なやさしさがいい
クーヘンさんのおすすめリスト(665)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
粉雪のように- 秋葉竹自由詩919-12-8
なんなん- Wasabi 自由詩3*19-12-7
夢寒夜- ひだかた ...自由詩719-12-7
思い通り商店街- イオン自由詩3*19-12-7
ニルヴァーナは死である。- viraj自由詩219-12-6
一人- moote自由詩419-12-5
くまは瀕死- はるな自由詩6+19-12-5
- 水宮うみ自由詩3*19-12-5
半月- 千波 一 ...自由詩119-12-4
れいしんすとらくる- 次代作吾自由詩419-12-4
「あ」と言ったら「あ」の嫌いな、いうえおに襲われないための対 ...- 足立らど ...自由詩119-12-3
かり〜ん__くり〜ん__かりんくりんこりん- 秋葉竹自由詩519-12-3
最後の仔- シホ.N自由詩2*19-12-2
マツモトキヨシ- たもつ自由詩419-12-2
留守番- 葉leaf自由詩219-12-2
骨壺- ひだかた ...自由詩219-12-1
- mmnkt自由詩119-12-1
PRIDEなんて持ってねぇよ- こたきひ ...自由詩319-12-1
たいふう- るるりら自由詩7*19-11-30
摩耗心- イオン自由詩3*19-11-30
一行詩- きみのて ...自由詩1*19-11-29
ふぐ- 春日線香自由詩819-11-29
入口で遊ぶのはずいぶん昔にやめたんだ- ホロウ・ ...自由詩1*19-11-28
冬の朝の光が痛みをうつくしくする- かんな自由詩1419-11-28
青の一座- mmnkt自由詩119-11-27
果実投身事件簿- 卯月とわ ...自由詩919-11-27
短い詩- 小卒自由詩319-11-27
後ろ前- ryou自由詩319-11-26
生存の競争- こたきひ ...自由詩519-11-26
やさしさ- 小卒自由詩419-11-26

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