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猫の欠伸は花のようだと言った詩人がいた
そうであるなら
欠伸をしていない時の猫は
蕾なのだろうか
眠りから覚めて
今にも欠伸しそうな顔をしている猫は
咲きそうな蕾であると
今その ....
人は真面目なのだ
長い文章を見ると
読むのが面倒だと思う
だけれど
誰もすべて読めなど言っていない
なので
一行だけ読んで
本を閉じた
すると
先生が怒った
それでも僕は
また一 ....
目覚めるような文章や言葉が書きたかった
今という記憶に埋もれた感性を呼び起こすような
『嗚呼、そうだったね』と涙するような
春の中に芽生えた秋を育てるような
そんな言の葉を 今も
君の幸せを願うことで不幸になる僕は馬鹿だ
宝石みたいな未来が待っていても泥棒は居る
子守唄のような人生はナイフを渇望している
愛されることで溺れる金槌はどこへ行っても
死んでし ....
君の人生の文脈を指で辿って胸の鼓動に溜め息が出る。
◆
朝日がノートを照らした間だけ、私が書いた文字が脈を打った。
◆
今日夜が綴る文脈は深海で忘れ物をしたような輝きがある。
....
人生の射幸性は何割もないこと、知っているから花を育てる。
さようならの後ろで
顔を出している人がいる
気付いてほしそうにしているのが癪に障って
無視をして歩き出した
でも何だか涙が出てきて
振り返ってしまったのだ
だけれどあなたは振り ....
誰かの花が折れても幸せはなくならないことを残酷という。
愛されたかったそれは海と空の境界線を目指したのでした
誰よりも遠い旅でした
誰よりも悲しい旅でした