シェルブールの街
まみ

路には人々が歩き
自転車が行き過ぎ
街には
ビルや飲食店、スーパーマーケット等が詰め込まれている
日暮れの参道を抜け、店に着く

ベースの試し弾きから始まり
打合せなしのサックスのカルテット
赤い壁紙にJBLのスピーカーが、その夜の音を反響させている
満席客の拍手に賑わい1stageが終わった
にこやかに演奏者が立ち去る
ワインを飲んでいた私は店を出、
近くの赤いベストとネクタイの2代目店主にウィスキーのロックを注文し
他愛ない話を小1時間程して帰った

昼間は夏が過ぎても寒くはない
想いは声と文字と言葉に残った

広い川の辺を散歩し
何処かパリにも似ているなと想い出しながら
晴れた空を見上げた


楽譜が苦手な私は
シェルブールの雨傘の楽譜が書けずにいる




自由詩 シェルブールの街 Copyright まみ 2019-11-01 15:00:13
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