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ゴキブリに殺される事は考えにくい
もっぱらゴキブリに遭遇すると殺したくなる

退治って名目を掲げてすばよく殺したい

まして女かきゃあきゃあ騒ぎだしたら
イッパツで殺したくなる

マァ　.... 手荷物
持つのに疲れたら何処かに預ければいい

心の荷物
誰でも一つや二つ持っているよね

なかなか減らせないで
反対にふやしてしまう人もいる

心の荷物も
誰かに預かって欲しい
　.... 自分の存在しない世界なんて何の意味も持たない
そう思えてしまうから人は誰でも死を怖がるんだろう

若かったあの頃のある時期
私は自分でも怖いくらい　この世界が終わる事を怖れない自分を所有してい　.... 雨の匂い
それは鼻先で嗅ぐ匂いじゃなくて鼻腔の奥の粘膜に染み込む匂い
終日降っていた雨に気持ちが鬱がれるのは誰にでも起こる現象だ

一日の仕事から解放されて退勤のタイムカードを打刻する
作業　.... 魂迄ずぶ濡れにされてしまうくらいの雨があがった

のっけから魂なんて書いてしまうなんて
我ながら恥ずかしい

天上では死者たちの霊魂が集まり
火を燃やし始めた
濡れた衣を乾かすためらしい　.... 普通に生きているつもりでも
普通の領域が曖昧だから
普通じゃないのかも知れない

　あんた普通じゃないよオッサン。知ってるか、この世の中普通じゃないんだから、オッサンだって普通で
　ある訳な　.... 　途中で無性にカップヌードル食べたくなった。
　コンビニの駐車場に車停めて店に入ると一個だけ買った。
　店内で直ぐに開封し蓋を開けて備え付けのポットからお湯を注ぐ。
　熱いそれを持って寒い外に出　.... この世界には
見えるものと
見えないものとに分かれている。

授業と授業の間の休み時間
便所に小便を垂れに行ったら
偶然隣りの便器に立った上級生は札付きの悪だった。
いきなり声をかけてき　.... インターネットに文章を投稿する事に嵌っている
依存性と呼ばれる病気かも知れない

精神を蝕まれる領域に至ってしまったから
心療内科を受診するべきかな

もしだけどさ
受診したとして受け付　.... イチメン真っ青でなくていいよ　空
雲一つない空の下にいると
何だか無慈悲に
剃刀で切り裂かれる様な痛みが襲って来るんだ

子供の日には帰れない

あの日
いとこ同士で籠もった押入れの中　.... もし私と言う人間が
この世界にもう一人いたら

私はもう一人の私と
きちんと出会えて語り合えるだろうか

もし私と言う人間がこの世界にもう一人いて
私と生き写しだったら
どうしよう
　.... 過去の嫌な事は極力忘れたい
その反面
良い事は記憶のアルバムに貼っておきたい

それは誰だってそうさ
良い思い出によって悪い思い出が駆逐されるなら
それに越した事はないだろう

過去の　.... 言ってやろうか　聞かせてやろうか
俺を産んだ女は無学で
字もろくに書けねえ読めもしねえ女だった

昭和二十年
この国は戦争でぼろ負けになり
東京辺りは焦土と化してしまったけれど
嫁ぎ先は　.... 絵心なんて欠片も感じられない
相応に絵の素質なんて持ってないだろう

公衆便所の個室の壁に書かれていた
下手くそな絵の落書きは
下品で卑猥だった

作者は用をたす前に書いたのか
用をし　.... 青ざめた紙面の上に文字にできない言葉は蹲って
悲惨に陰った時のこの胸の奥には言葉に出来ない思いがひしめきあったりした

似てるようで寡黙と無口は違うから
普段は陽気で雄弁な人も
時には無言を　.... 腕に時計を巻き付けた事はありません
家が貧乏だったので腕時計買って貰えませんでしたから
その延長線上を歩いて来たら
大人になっていました
もしかしたら
成長するってそんなものじゃないかな
　.... 階段のない家に生まれて
階段のない家に育ったから
俺の中にも階段はない

何だよそれ
意味わかんない

階段のない家に生まれて
階段のない家に育っても
大人への階段は上っちまった
　.... 頭の中で日本語
心の中でも日本語


勿論
声に出すのも日本語

文字にするのも日本語
漢字
平仮名
片仮名

片時も日本語が離れない
四六時中
日本語に付きまとわれ

　.... 書くために神経をすり減らす
書きたくて
神経を研ぎ澄ます

書くために
時には誰かを殺し
書きたくて
自ら奈落に堕ちる

書くために集中し
書くために食べるを忘れ
書きたくて
　.... 生まれて今日まで
濃厚なキスさせて貰った記憶ない

どうせさせて頂けるなら濃厚がいいからさ

でも
キスって、させて貰うんじゃなくて
奪い取るもんなのかな

俺って軟弱な意思の
意　.... 仕事が終わった
一日の勤めから解放された

極寒の夕暮れ
車で家へ帰る途中
無性にカップラーメンをすすりたくなって
コンビニに立ち寄った

そこでカップヌードル一つだけ買った
それか　.... 最後に泣いたのいつだったかな
思い出せないくらい
泣いてないな

赤ん坊は泣くのが商売
大人はやすやす泣いちゃいけない
男は人前でおろおろ泣いたら笑われる

最後に泣いた日忘れたな
　.... 唇を重ねていたら冬の揺れ

喪を忘れ投函したの？叱られる

隙間から寒気も入る倦怠期

いさかいの後に沈黙息凍る

店先に売れ残ってる寒椿

地下にある喫茶の店へ冬籠る

寒く　.... 不老の薬
不死の薬
が
もし開発されてしまったら

それ以外の薬はきっと売れなくなるだろう

病院は閉鎖されて
斎場も葬儀屋も墓地もこの世界から消えてなくなるに違いない

そうなる　.... 彼女の股間に棲む生き物
その名称を公に口にしてはいけないルール
文字にしてはならない決まり

誰が決めたか知らない

知らないけれど守らなくてはいけない
暗黙の了解を経て今ここにいたる
　.... 毎夜午前零時に明日は今日になり
今日は昨日になる
何でなんだ
何で
午後の零時ではないんだろう

そこら辺のところ
学者にでも聞けば明確な答えが得られるんだろうな

明日は明日さ
　.... 切り分けた林檎が赤く錆びていく

季語は冬午前の雨にやぶれ傘

転んだよ雨の泥濘寒い空

転んでも直ぐ立ち上がる道師走

新年が来ても無口はかわれない

餅喰って喉に詰まらすお年頃　.... 幸福を満載に積んだトラックも
ガタガタの悪路を走っていたら
荷台から落ちるよ
幸福は縛り付けておけないからさ

人は誰でもするよね

誰かと自分を比較したら
自分は幸せだって
でも
　.... 五番街に家が欲しくなった
だけど
この国の五番街が何処にあるかを
私は知らない

五番街に棲みたくなった
ボロいアパートでもかまわない
愛しい人と二人だけで棲みたくなった

五番街へ　.... 骨の回りに肉が付いて、肉の内部に張り巡らせた管を血が巡る
それらを皮膚が袋になって包む

Jr線の駅の構内
自動券売機の上の路線図
を
見上げる度に私は連想してしまう

地下に埋まる水　....

クーヘンさんのこたきひろしさんおすすめリスト（46）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
殺されたくない殺したくない	- こたきひ ...	自由詩	1	21-9-12
手荷物と心の荷物	- こたきひ ...	自由詩	3	21-5-20
私の存在しない世界なんて	- こたきひ ...	自由詩	2	21-2-13
人生は楽園	- こたきひ ...	自由詩	5	20-12-20
カラカラと風に回ってる	- こたきひ ...	自由詩	6	20-11-26
階段の有る家に	- こたきひ ...	自由詩	3	20-11-17
＿無性にしたくなる事	- こたきひ ...	自由詩	6	20-10-31
遺伝子	- こたきひ ...	自由詩	4	20-10-18
台風	- こたきひ ...	自由詩	3	20-9-24
真っ青な空の彼方へと	- こたきひ ...	自由詩	4	20-9-11
もし、私と言う人間がもう一人いたら	- こたきひ ...	自由詩	2	20-8-23
嫌な事は極力忘れたい	- こたきひ ...	自由詩	2	20-8-2
言ってやろうか。聞かせてやろうか。	- こたきひ ...	自由詩	10	20-7-26
卑猥な落書き	- こたきひ ...	自由詩	3	20-7-8
支離滅裂の嘘ばっかり	- こたきひ ...	自由詩	5	20-6-3
腕に時計を	- こたきひ ...	自由詩	4	20-5-3
階段	- こたきひ ...	自由詩	1	20-4-18
ノートを閉じてしまえ	- こたきひ ...	自由詩	1	20-4-2
書くために神経をすり減らしても	- こたきひ ...	自由詩	3	20-3-29
濃厚な口吸い	- こたきひ ...	自由詩	4+	20-3-20
カップラーメンをすすりたくなって	- こたきひ ...	自由詩	2	20-2-22
最後に泣いたのいつだっけ	- こたきひ ...	自由詩	2	20-2-4
邪推の	- こたきひ ...	俳句	2	20-1-25
作用と副作用	- こたきひ ...	自由詩	2	20-1-23
詩にしてどうするの	- こたきひ ...	自由詩	4	20-1-18
明日は明日さ	- こたきひ ...	自由詩	3	20-1-5
十二月に十七文字	- こたきひ ...	俳句	4+	19-12-29
幸福を満載に積んだトラック	- こたきひ ...	自由詩	8	19-12-24
五番街へ	- こたきひ ...	自由詩	4	19-12-12
路線図	- こたきひ ...	短歌	3	19-12-9

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