遠雷や深夜のシンクの銀のいろ


生きている時間が光る梅雨の雷


梅雨晴やギフはお家でお留守番


テーブルの上の湯気かな虹二重


風青しキッチンクロスを干して空


 ....
ふうわり
綿毛となって
とんでゆけ

忘れの国へ
とんでゆけ

そうだよ
地の底だって
じつは天井

(かなしいね
かなしいよ)

さあ
思いの儘に
とんでゆけ
 ....
星光るタンスの奥に猫の国




風の夜メロンの飴を売りに来る




ねじれてる瞳の中のお菓子箱




裁縫を教わる度に消えてゆく




梅雨のこと傷つけ ....
今、私に寒いと感じさせている私の皮膚と私との距離 手荷物
持つのに疲れたら何処かに預ければいい

心の荷物
誰でも一つや二つ持っているよね

なかなか減らせないで
反対にふやしてしまう人もいる

心の荷物も
誰かに預かって欲しい
 ....
 靴を脱いだ時

 紐を解いてみた

 靴ひもは結んだままだった

 靴ベラで無理やり履いて

 踵を押さえて無理やり脱いで

 足を守ってくれる大切な靴

 ストレスをか ....
"who",
{引用=「誰」、}

"who" is "there".
{引用=「誰」とは「そこに」である。}

"w ....
人の瞳にだけ映っていた幻


からっぽが呼吸している無風の箱


各々のどうしようもなく遠い個々


花畑みたいな色の花が咲く
稲穂の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く 

花の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
廻り廻るよ廻り廻る

死の標的を撃ち抜いて
生の目醒めに眩め ....
後悔をきっとするって知りながら子供に返って雪に寝転ぶ


傾いた棚を作った父の顔、偲び吸えないタバコを咥える


避難所で青い唇噛んだ夜、あゝ、十年か、陸前高田市


起 ....
雨、水、魚。……一本の糸でつながれて、
ぴたん、ぴしゃん、しゃらん。
わたしたちにはわからない音楽を奏で合っている。
それを聞いてごらん?

言葉はどこから来て、どこへ行くのでしょうね。
 ....
僕の魂の一部が
川面を流れて行く
自信がなかったので
側にいる人に聞いたら
あなたの魂の一部です
と、確認してくれた
魂の一部はこのまま海まで流れ
小さな生物に消化や分解をされ
 ....
座るな、と
椅子が言う
お前の未来を知ってんだ

引きこもって
座りすぎて
腰痛になやんで
手術がいまいちで

歩けなくなる

だから座るな
と椅子が念を押す

頼ってくれ ....
ここにいるから
ここにいられない
そこにいるから
そこにいられない

(どういう意味だろうか)

単純な話だ
いつもかならず
先回りしてる

(なんのこと?)

さあ
胸に ....
少しずつ透き通ってゆく爆弾を抱いたまま死ぬまでは生きよう うすきいろとかうすむらさきいろの点滴がたぷたぷとぼくの血液を薄めて

風変わりなガラスに映る壊れた野菜とか果物にしてくれる

お見舞いのメロンのあみあみのやみやみの隙間から

週末の夜 ....
体温が肩から流れおちる季節知らない教祖海の調律

忘れないためにあなたに契るゆめ骨までたべて春を擁して

知った気でいるあなたの瞳の碧さあの春先のあかるい奈落

春が鳴る生きたいと鳴る 図 ....

を待つ人が
落ち着かないのはなぜだろう
それはおそらく
どこからやってくるのか
見当がつかないからだ
そしてまた
どんな姿をしているか
想像するのが難しいからだ

を待つ人は ....
やさしい歌を歌いましょう。
詩ではなく、歌を歌いましょう。
わたしたちは吟遊詩人の、
あどけない無邪気さを忘れてしまってはいませんか?
恋の歌を歌いましょう。
冒険の歌を歌いましょう。
戦 ....
あの人は日記のような詩を書く
あなたは詩のような会話をする
その人と会話のように目配せる
かの人の目のような月が笑って
あの人たちは笑いながら消えて
私たちは消えるような息遣いで
そうして ....
何かわからないけど
忘れものがあるような

遠い過去に
引っ張られているような
感覚が消えていない

どんな忘れものなのか
よくわからない

何かあるのはわかるけれど
その何かが ....
すれ違う男の胸の肋骨の間にすっと通る合口

知り合いに切り付けるのは気が引けるという理由でお前は生きる

脳ミソが煮えたぎるその瞬間は女子校行のバスの中かも
ヒキガエル

皮手袋



発光体
買いにいったんだ
買いたいモノがあったから
買いたくて仕方がなかったから

どうだろう
どうなってんだろう
買いたいものを見た瞬間
それは色褪せ始めていて
それでもやはり買わずには ....
台所で支度をしていたら
アルファベットたちが
まな板の端っこを
ふらふらと歩いてきた
みんな
疲れきっているように見える

誰かが落っこちた
また
落ちた


次から次へ ....
今日死んだ蜉蝣の数 あなたしか知らない言葉の消えてゆく数 たらっと
鼻水がながれた

コロナか
花粉か

風が吹き
雨が降った

疑うこともなく
春になった

どうせ毎年
ろくでもないことが起きる

それでなければ
わたし ....
冬の檻のなか
白一色に閉じこめられて

どんどん貯まった
色彩たちのエネルギー

春の息吹が
その導火線に火をつける


フキノトウで始まった
ささやかな爆発は

淡い
新 ....
ルール
平和
不器用
退屈

幸せ

願望
辛丑(かのとうし) 牛も辛いが 自粛する

泣きぼくろ 愛した君の 三番目

真っ白な スケジュール帳 もう二月

ペンギンは 鳴かず飛ばずの にんきもの

帰れない パンダの気持ち  ....
クーヘンさんのおすすめリスト(665)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
屋根のしたの宇宙6- もっぷ俳句421-7-20
綿毛となって- 道草次郎自由詩721-5-26
ささやきがやさしい- ふるる川柳9*21-5-24
_- いる短歌221-5-23
手荷物と心の荷物- こたきひ ...自由詩321-5-20
靴ひも- 佐白光自由詩2*21-5-15
Clear- 墨晶自由詩3*21-5-10
見たい- 水宮うみ川柳7*21-4-20
光輪- ひだかた ...自由詩5*21-4-20
届かない過去- 秋葉竹短歌421-4-17
sonnet- おぼろん自由詩4*21-4-17
つぶやかない(三)- たもつ自由詩921-4-14
椅子- 木葉 揺自由詩8*21-4-11
なぞなぞ- 道草次郎自由詩5*21-4-11
_- いる短歌121-4-8
メロンのあみあみのやみやみ- 末下りょ ...自由詩6*21-4-4
- 星染短歌121-4-3
- やまうち ...自由詩1*21-3-27
吟遊詩人になりませんか?- おぼろん自由詩3*21-3-26
さくらはさくら、で- AB(な ...自由詩12*21-3-25
忘れもの- 夏川ゆう自由詩321-3-20
通り魔短歌1- 花形新次短歌221-3-16
水辺- ヨロシク自由詩221-3-10
買毒- komasen333自由詩1*21-3-9
アルファベット奇譚- 道草次郎自由詩5*21-3-9
_- いる短歌121-3-6
弥生の春- ナンモナ ...自由詩3*21-3-3
色彩のダイナマイト- st自由詩521-3-3
持っているもの- ヨロシク自由詩121-3-3
白と黒- TwoRivers川柳8*21-2-27

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