すべてのおすすめ
全てを飲み込んで許し
傷つけ吐き出す


片足がほろんでいる男の
肘にぶら下がる女

際限なくせばまり風にうずまく砂は
常に何かを形作ろうとし瞬間
走るように崩れ去り
うめきすら ....
野いちごを食べて、細いけものみちをわけいった。
蔦が絡まる門が、行き止まりを告げているが、
白い壁に覆われた一対の塔をもつ建物は、
わたしを甘い蜜のように誘惑した。
とり憑かれたように、門をく ....
{引用=
それは久しぶりに口を開けたのでケーキをつっこんだら美味しそうに食べた
長年口だと思っていたが呼吸もしないし食事もしないので不安だったのだが
こうなれば他に食べるものも調べたいと思ってた ....
晩夏の草むらに足を踏み入れると
かわいた空気がひび割れて
よれた、真っ白いシーツが敷かれ
見たことのない男が横たわっている
あばらの上には、何本もの{ルビ径=みち}があり
そのどれもが、わた ....
{引用=落花することに歓びがあるとするならば
目の前に横たわる海鼠状の災禍を受け入れてみたい}

あなたと
わたし
コロシアムと密かに呼び合う
誰ひとり立ち入ることの無い塔屋の片隅で
ふ ....
桔梗の匂いです
ほんのりぼかした地平線は
花のうねりが続いています
その上をすべる
乳白色 あおい月
輪郭はまだうすい


   夜はさらさら
   風はさやさや


月は花の ....
冬の海は寂しい感じがした

潮の香りは涙と同じ匂い

青くて大きな海は

たくさんの悲しみを含んでる

大きな波の音で

心が震えるみたい

潮の匂い



波の ....
桔梗のむらさきを聴く、と
夜の二歩手前が
どこまでもやわらかな鎖で
約束と小指を繋ぐ

硝子の鉢に浮かんで
むらさきは、鳴る
秋ですね と
ただそれだけを告げるために

桔 ....
舗道
天象儀
展開
コロイド
眩暈

砂時計
遡及
吊り橋

覚醒
シグナル

郵便船
記号
万華鏡
平行線
庭園

シナプス
散乱
フェンス
溶解

 ....
{引用=抱いて欲しいと言えないままに
時間だけが過ぎて行く}


ようやく暗くなった海の

闇と音に紛れて

貴方は「キスしよう」

と私に言った


唇がただ触れるだけのキ ....
指は
君の小さな生き物だった

どこか
遠い異国の調べみたいに

時おり
弾むように歌ってた


君が僕の指を食む
君が
少し子供にかえる


遠いね、
   
とだ ....
 
 
まだ夜の明けないころ
街は少し壊れた
機械の匂いがする
昨夜からの断続的に降る雨が
いたるところ電柱にも
あたっている
いくつかの窓の中には
ささやかな抵抗と
使い古された ....
胸は
すぐに
いっぱいになります
それゆえわたしは
多くを連れて
行けません


あなたを
はじめて呼んだ日に
こころの底から呼んだ日に
海は向こうになりました

永 ....
僕の
頭の上で

機嫌を損ねた
灰色の空が

意地悪そうに
雨を降らせる瞬間を
見計らっている

僕は
被った帽子を
顔の半分まで引き下ろして
小さく
舌打ちをしたけれど
 ....
駅へ向かう道すがら
はいいろをした四本足の生き物が
とぼとぼと歩いていた

(   )駅では
列車が遅れていることをみんな知っていて
でも
みんな口をつぐんでいた

恋人たちは
別 ....
手でも叩こうよ
しあわせであっても
そうじゃなくても

しあわせなら
よりしあわせになるように

そうじゃないのなら
少しでもしあわせに近付けるように

できることなら
あなたの ....
彼岸花が倒されていたのは覚えている
あれはどこだっけ
あれはわたしだっけ

晩飯のおかずを考える
家には
年寄りが居るから

エプロンをして料理をする
パジャマを着て寝る
そんなこ ....
椅子の並んだ暗い部屋
映写機の背後に立つ人が 
かちっとスイッチを入れる 

 闇をつらぬくひかりの筒 

スクリーンに映し出す 
交差点を行き交う 
無数の人々の足 

試写室の ....
黒髪を 風にすいては色もなく

岸辺に咲いた 白い花

ひんやりうずく 視線に限られ

カラスアゲハは はねを日に焼き 沈黙を舞い千切る
茅ヶ崎の海を憶えていない
浜見平保育園も
それから後の二宮の
梅花保育園のことも
みんな憶えていない

母にきけばあの頃
ひとりで保育園をぬけ出し
街中をさまよっていた
こともあった ....
プール前の花壇に
コスモスを見つけて喜んでいた そのくせ
君は、緑色のため池に沈んだ季節を
あまりに切なげに指す
わかってる 
君も、僕と同じ色が好きなんだろう
空のいろ、でもなく ....
十月の、
霧雨に染みて
薄紅いろの細胞膜が、
秋桜、
空に透ける

十月の、
夕暮れの風に惑って
枇杷いろの金木犀、
満ちる、そこらじゅう

それらの
秋という色や匂いに混 ....
窓を大きく開け放ち
男はそのままの姿勢で倒れこんだ
夜風にカーテンがゆれるだけの
ささやかな部屋
カーテンの色はミントブルーで
男の好きな色なのだった
思い出の中で静かにゆれている
今も ....
見失う
三行の言葉
見失う


午後の光に
のばされる腕
花を
摘みとることなく摘みとる手


灯の上の灯の道
水の上にしかない陽とともに
水のたどりつくとこ ....
夏の終わりに

巨大な鳥の夕焼け空で

大きく開けた嘴の中に 夕日がおちた

巨大な鳥は  薔薇色の雲にちぎれていって

後ろむきの 月が

踊る
あいの里
しのつく秋の{ルビ雑木=ぞうもく}
湯ぎりのしずく
かじかむむねのめぐみよ

髪を結い
知らぬみちをぬけて
はにかむ街へ
いつか人とはぐれて
ふちにたたずむ
銀のあかりあ ....
   いさり火の あかく燃えたつ 秋の暮れ



いっぴきの蜘蛛は、
自分の領分をわきまえて
一心に一糸の糸を張りめぐらす。
それはそれは正確で絶妙に

果して、
わたしはどう ....
て、手を伸ばして
やわらかくてをのばして

その、影
ぼくらに届いて
君は
ぬりこめられて

たいよう
やさしくしずみこみ
耳のあな
つぼみのように閉じ

ふとんを頭からかぶ ....
世界中の誰も知らない理由で
あなたの小脳は壊れてゆくらしい
あなたの父親がそうだった
あなたの子どももそうなんだろう

昨日わたしは清涼飲料水の検品をして
二万本に一本の割合で出るという
 ....
だまされることばかり
気にかけて
誰かを
だますことには
疎いものです

それなりに
気に病むのだと
難しい顔を見せるのも
大人のたしなみです
使いこなすべき
道具です
 ....
たりぽん(大理 奔)さんの自由詩おすすめリスト(3653)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂丘- ふるる自由詩21*07-10-18
森のひかり__デッサン- 前田ふむ ...自由詩23*07-10-17
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径(みち)- 望月 ゆ ...自由詩20*07-10-17
秋、ふたたび- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-10-16
月は花の海を漕ぎながら- 石瀬琳々自由詩25*07-10-16
- riebuu自由詩107-10-14
「桔梗のしづく」- Rin.自由詩18+*07-10-13
メモランダム- 塔野夏子自由詩6*07-10-13
夜を閉じる- 深月アヤ自由詩2*07-10-12
- umineko自由詩27*07-10-12
拝啓、君は元気ですか- たもつ自由詩36*07-10-11
肺呼吸- 千波 一 ...自由詩27+*07-10-10
気ままな散歩- Porter自由詩2007-10-9
again- ふるる自由詩16*07-10-8
- 恋月 ぴ ...自由詩27*07-10-8
- 蒼木りん自由詩607-10-7
空の映写機_- 服部 剛自由詩607-10-7
黒白断片_(こくはくだんぺん)- こしごえ自由詩6*07-10-7
迷子(幼年篇)- 岡部淳太 ...自由詩9*07-10-4
クオリア- Rin K自由詩29*07-10-3
ひとり- 銀猫自由詩14*07-10-3
月とミントブルー- 石瀬琳々自由詩11*07-10-3
brighter- 木立 悟自由詩407-10-1
- リーフレ ...自由詩407-10-1
鏡恋歌- 佐野権太自由詩10+*07-10-1
曼珠沙華- こしごえ自由詩14*07-10-1
あさが_くる- ふるる自由詩17*07-9-30
Sweet_Genes- 佐々宝砂自由詩8*07-9-28
流行最前線- 千波 一 ...自由詩9*07-9-27

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