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今日は朝から
角を曲がる犬にたくさん会った
いま目の前を歩いているこの犬も
やがては角を曲がるのだ
君にその話をすると
頷きながら聞いてくれたけれど
僕がどれくらいの角を曲がってきたのかは ....
あめのなかに
ゆきのまじる


ぶーげんびりあの
かねのねの
音のあまつぶ
しらゆきまじる


むすめはやらない
むすめはやらない



{引用=三つで病に
五つで迷子 ....
そのように、生きてみたいと願う
いつまでも二階より上の景色に臨めなくても
遠い車窓に同じ肩幅で揺れているだけだとしても


ノイズ混じりのカーラジオの表面に
透き通らない感情を混ぜている
 ....
瑠璃、瑠璃、瑠璃、瑠璃、
瑠璃色の

海、海、海、海
海の下

珊瑚はお手手をいっぱいに広げていたい
広げてお日様を集めていた
お日様を集めて花嫁の衣装に

花嫁さま
しずしずと ....
       1

鎖骨のようなライターを着火して、
円熟した蝋燭を灯せば、
仄暗いひかりの闇が、立ち上がり、
うな垂れて、黄ばんでいる静物たちを照らしては、
かつて丸い青空を支える尖塔が ....
夜、
左の肩甲骨に
小さな傷が生まれた
羽根でも生えてくるのなら
わたしはきっと毟り取ろう

朝、
柔らかい霧雨が降ってきて
わたしは傘を捨てた
強く責めるなら抵抗もしたけれど

 ....
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ....
浅はかな哀しみを
どこまでも赦してしまうので
慕っています、
ひとの背を


重ねるような
重ねられるような
だれのものとも知れぬまま
だれにもどこにも
辿り着けずに
ひ ....
空腹にて地下五階で殺された-

通勤の電車で色白でお餅みたいな顔をした女子高生とよく同じになる

彼女は池袋まで眠っている



詰め所にて。

代わる代わる雑工の同僚たちが

 ....
夏の僕らに
色をつけるなら、たぶん
それは透けてゆく、ライトブルー

てのひらに載せた水を打ち上げると
はじける あなたの 歓喜、にも似た
飛沫が 止められない光を集めて
虹を降 ....
脊椎動物として生きる
その悲しみ

そして
珍しく雪が降った
朝の喜び

もし君が生まれてきたら
おもいっきり抱きしめて

そんなことのいくつかを
教えてあげたい
蒼く染まった心が ね
時々紅く点滅して ね

泣きじゃくる

幼い子供のように
わけもなく

夜の帳の中で ね
あなたが抱きしめてくれて ね

点滅した赤が ね
ゆっくり蒼に戻 ....
はじめて声を上げる。はじま、りの、はずか
しい過去を背負ってまで、橋を渡って喉をふ
る、ふる、ふるわせる。てえぶるの、表計算
の、[枠]の中に囚われ、ていた酸素の、また
《二》酸化炭素の、見え ....
とってのこわれたカッター
囲まれたからおとなしく
折れたら折れた先で
汚れていく
自分と自分以外の事

時々 ねだるように
捨てられないだろうと
机の隅で 灯りから
はみでる

 ....
僕が握っている
ボールペンの
インクの中に
君が詰まっていたらいいのに

朝ごはん食べる
フルーツヨーグルトの
フルーツといっしょに
君が混ざっていたらいいのに

にゃんが時々つか ....
死ぬか?と雪男君は行った
地球防衛軍には入れなかった
皆と一緒に卒業式にも出られなかった

この冬に二冊の同じ漫画を買った
真っ青な


1、2、3、4
退屈だよね
5 ....
目の見えない人が歩く 
前にいる友の背中に手をあてて 

目の見える僕も歩く 
いつも前にいる 風の背中 に手をあてて 

そうでもしないと 

ささいなことで気ばかり{ルビ焦=あせ} ....
誤解していた

満たされたはずの 海が
遠くひいていくような
それは

あなたの意味が乾いていく

雑踏の中で
あるいは
読みかけの本 
ぱたんと 閉じて

私の中にある
 ....
蜂蜜のような青さで、と誰かが言ったので何となく納得した。最近は何となく納得することが多い。空は蜂蜜のような青さでとろりとろりと甘いもの好きな子供たちを誘うのだそうだ。それから耳。耳たぶが際限なく広がっ .... 散文的であるかも知れない
晴れ間を見つける
こころはいつも


古くはならない
あたらしくもならない
それが空なら
繰り返すものごとに
少しだけ優しくなれそうな
そんな気が ....
窓の外は、夜

それゆえ汽車は吐息のように
曇り曇って
揺れに
揺れ


そこからなにが見えますか


わかりやすいものは
なぜだか頼りなくおもえて
背伸びをしてみた ....
夕暮れの残照に透きとおる
樹々の枝葉のように拡がった
私の末梢
手のひらの静脈
幾度となく
訪問する季節を測り
文字にして書き写し
そしてこの夜の連なりへ
伸ばされた白い片腕から
一 ....
線路脇の小石を濡らす黒い雨

焦げ臭い騒めきに揺らぎ

くしゃみの止まらない僕

感じる間も儚く手放してゆく微睡み



翻して僕は

二月の呼び声へと駆け出す

湿った呟 ....
お昼時しか食べられない
よし牛の牛丼
なんだか
味が変わったような気がする
不思議だよね
東京タワーは郵便ポストより真っ赤だし
飯倉の交差点には
いつも機動隊の車両がとまっている
交差 ....
割れた小窓の向こうに
子供の靴が転がってる
幸せはいつも
シャボンが泡立ったときの
匂いに似て苦しい
どうしてわたしは
名前を書いておかなかったのだろう
指を動かして
桟に父の旧姓 ....
【Starbow】DATA.1.


 現在地球標準時 = 2160/02/25/13:28.15.138


DOCUMENT. date 2160/02/25
DOCUMENT. P ....
雨がまた積もっていく
雨音がまた積もっていく
その分だけここは、静かになれる
抱き合うだけの幅を残して

昔の夢のかたちを探り合う
窓を伝う雨粒の落ちる、速さ
遠退いた距離の分だけ、今の ....
珍しく田舎から餅が届いたので。
食欲は無かったが食べないのも申し訳ないから。
焼餅にでもしようと箱から三つばかし取り出し。
オーブントースターに並べて焼いたみた。
すると餅の入ったダンボール箱 ....
夢を見るのって
いいじゃない

醒めれば喉はカラカラに乾いていて
煙草の煙も上手く通らない
むせ返って出てくる痰も飲み込めない
カルキ臭い水道水が染み渡る不思議さ

絵コンテみたいに毎 ....
東京と東京のあいだは
やはり
びっしり東京だった
銀色のパチンコ玉で{ルビ犇=ひしめ}いていて
覗き込めば
ひとつ、ひとつ
{ルビ歪=ゆが}んだ顔を映す

冷たい光の反射に
じっと身 ....
たりぽん(大理 奔)さんの自由詩おすすめリスト(3653)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
制度(角を曲がる)- たもつ自由詩1607-1-25
手折り唄- もも う ...自由詩25*07-1-25
家族(時速50キロの)- 霜天自由詩807-1-25
花嫁さま- ふるる自由詩18*07-1-25
浮遊する夢の形状____デッサン- 前田ふむ ...自由詩27*07-1-24
傷口から羽根- 士狼(銀)自由詩23*07-1-24
ちくしょう- 水在らあ ...自由詩38*07-1-24
百花繚乱- 千波 一 ...自由詩16*07-1-24
雑工日記・前編- 馬野ミキ自由詩9*07-1-24
蒼透色- Rin K自由詩30*07-1-23
制度(悲しみと喜び)- たもつ自由詩1107-1-23
夜蒼幻想- 彌月自由詩10*07-1-23
産声- 岡部淳太 ...自由詩6*07-1-22
こわれたカッター- 砂木自由詩11*07-1-22
蜜柑- とうどう ...自由詩18*07-1-22
幸せな奴が手を叩いたのを見た事が無い- 虹村 凌自由詩7*07-1-22
風の背中- 服部 剛自由詩12*07-1-22
アルピノ- umineko自由詩14*07-1-21
白い大きな樹- ふるる自由詩18*07-1-21
空のしるべ- 千波 一 ...自由詩28*07-1-21
夜汽車- 千波 一 ...自由詩14*07-1-21
忘却について- 和泉 輪自由詩1507-1-21
最終電車- 松本 涼自由詩507-1-21
クロスロード- 恋月 ぴ ...自由詩24*07-1-20
窓からみる- たもつ自由詩14*07-1-20
Starbow- 佐々宝砂自由詩8*07-1-20
落ちる速さ- 霜天自由詩6+07-1-20
焼餅と誕生日。- もののあ ...自由詩17*07-1-19
夜明け前に布団にもぐった- 虹村 凌自由詩8*07-1-19
東京パーラー- 佐野権太自由詩31*07-1-19

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