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プラットホームの青いベンチの背もたれには
落書きをこすり消したような跡があります
飴玉を失くした包み紙には
ミルクという文字があります
先頭車両の風に振り返るも、風ばかり
最 ....
新しく始まるための時計の
その呼吸を練習している
一つのことが、大きすぎても
それでも朝は生まれてしまうので
一新される心音を、他人事のように聞いてしまう

どこで区切っても
省略できな ....
五つの星は夜生まれた
けれどその話はまた今度

青い とつぶやくと
その唇の形から魚だった時代のことが思い出される
泡は真珠とまんまるな月との間に生まれた

苦しくなって止めてしまう
 ....
                                 (喪失の物語)


彼女の胸には心臓がなく
代わりに小さな箱が埋まっていて
願いを唱えながら手を入れると
どんなもので ....
白いTシャツの下には
ブラジャーしてない
そんなもん一年くらいしてない
めんどくさいから
ってのが理由じゃないけど
ほんとは

I'm here
I'm here

これ昨日読んだ ....
何が残っていただろうかとポケットをひっくり返す
というのは私の好きな詩人がすでにやったことの二番煎じなので
これはまずいと思い
何が残っていただろうかと自分を裏返す

粘膜
血液
脳漿
 ....
花はそのままで美しい
草木もそのままで美しい

根も葉も茎も枝も美しい
葉が還る土も美しい

あれらは光の受け手である


ケイソウはそのままで美しい
渦鞭毛藻類もそのままで美しい ....
向かい風が強く
帰路を遮っていた

ネクタイに残る斑点
三月に降る雪はいつもより
駆け足に融けていくようだ

見上げた街頭が染める
閉じ行く季節の徒花は
移ろう時に逆らいながら
自 ....
あなたの姿を まぶたの裏側に
赤い 糸 で繋ぎとめ
下の名前を そっと 呟いてみる


あなたへの 気持ちを 確めたところで


  ぬかるむ春の気配に取り残された針金細工
  忘れ ....
しごとのかえりにあるいていたら
いぬがよってきて
ぼくにこえをかけてきた

「たろうさん たろうさん」

ぼくは たろうじゃないし!

「だんごくれたらついていくよ」

こられても ....
四六時中

机に描いた絵の具の残るカスを
爪で削りとって
地面にはおが屑がいっぱいで
遊園地のブランコがないみたいなもんで

紅色の唇形した地面の跡へ
丸い手足をその場に投げ出す

 ....
また、君を待っていたいから
静かに爪を切るたびに
振り分けられる私を想う
君が生まれる
空をもう一度構築したい、から
また少しの嘘を零した
細分化された過去が、崩れて
いくつかの今に私が ....
春の陽射しに 
紅い花びらが開いてゆく 
美しさはあまりに{ルビ脆=もろ}く 
我がものとして抱き寄せられずに
私は長い間眺めていた

今まで「手に入れたもの」はあったろうか 
遠い真夏 ....
明日を小指で弾いたら
きれいな繻子の音がする

右にあるのは菊模様
金や黄色や紅色の

左にあるのは薔薇模様
薄桃銀鼠ターコイズ

鶴や鶯飛び立って
あとから鷹も追いかける

 ....
頭が痛い

どうやら
電気ポットが
頭の上に
圧し掛っているようだ

その上に
どうも
漬物石まで
圧し掛っている模様

チームぶたさんよ
全部追い払ってくれっ!

 ....
あなたの愛と 私の好きは
いったい
どこが違うのだろう

あなたの
愛 はやわらかい
私の 好きは
とげとげしてる

あなたは
愛 で包み込む
私は
好き で武装する

ふ ....
ぼくはときにイカサマを愛し
嘘をつくことに夢中になる
やがてスルメみたいに
熱が冷めると
かなしいものを反らせている

反らせる部分でぼくは
誰かと繋がっていたくなる
ぱちぱちと吸盤が ....
風にさわる手を
持っている 心

揺らいでいるのは
壁の外 ではなくて

壊す意味も途切れた
伏せた目の奥の ハンマー

持っていられない 紋様を
さらして 威嚇する蝶

かが ....
焚き付けた割り木が
煙と 灰に
分かれていく

土に根を張り 
陽の光を 葉に受け

倒れたら
日陰に 宿るものを 育み

倒されたら
日なたに 凍える者を 暖め

遠い水脈 ....
白について
考える

 白といえば
 我が家の飼い猫
 うどんこ

 呼び名は
 うどんちゃん

にゃー

 彼は
 ある朝
 国道を
 横切ったら
 そのまま
 戻 ....
もし愛に辿り着けたら
まずその中の闇を探り当て
もぐり込んで
しばらくは眠ってしまおう
その夜 女神が降りてきて 
真実を映す鏡だと言うから、覗き込んでギョッとした
 
これは私ではないと訴えたら 女神は笑う 
皮膚が剥がれているのは 
上っツラだけ善く見せようとしていた所 ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
どうも私にはあるべきものがないらしい、と
気づいたのは昨夜、
生まれてはじめて銭湯に入ったときであった。

客の一部はタオルで下を隠していたが、
そこにあるものはあってしかるべきものであって ....
ねえ、ブランシュ、
あのとき
あなたが越えようとしていたものがなんだったか
今のわたしにはもう
それを知る手だてもないけれど
あなたはいつも わたしの
理解の範疇をこえて
日常のただしさ ....
ちりん、ちりんと
ストラップにかけた
小さな鈴が泣いていて

僕はただとぼとぼと
涙さえ流せずに
現実に草臥れていました

金に囚われた義務と
時に縛られた責任が
いつの日か忘れ去 ....
幽かなる種の話

そわりそわりと忍びこむ
小さく微動している夜の心音

紺碧の深さに丸く亀裂が走り
静かに芽吹いてゆく密かな呼吸

たらりたらりとしな垂れる
遠く木霊している風の鮮血 ....
ふり返れば
ずいぶん長い春だった
ということになるんだろ
誰でも実際には数日から5〜6年
長くてもせいぜい半世紀

保険会社の再建策を綴った白い封書が届く
居留守電話には彼からのメッセー ....
駅前でやってる
アンケートに答えてしまったり
スーパーのいらないキャンペーン商品を
買わされる羽目に何度もなるのは
ひとえに ぼくの八方美人と
風船好きのユキのせいだった

店先に並 ....
西日の頃には
空は白く霞んでいたらしくて
滲んだ街の、ビルから生える空の景色を
ふうわりと、抜けたくて
前後左右、サングラスの目線で
せわしなく行き過ぎる人たちからは
あの強い、レモンの匂 ....
たりぽん(大理 奔)さんの自由詩おすすめリスト(3653)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空間状のひと- A道化自由詩606-3-16
空景- 霜天自由詩506-3-16
星の話その他- ふるる自由詩8*06-3-16
欲の物語- アンテ自由詩16*06-3-16
I'm_here- 佐々宝砂自由詩4*06-3-15
さよなら- 佐々宝砂自由詩406-3-15
たとえないばなし- 小池房枝自由詩20*06-3-15
きっと、忘れない- 松本 卓 ...自由詩2*06-3-15
Y曲線- 恋月 ぴ ...自由詩18*06-3-14
よりみち- 日朗歩野自由詩806-3-13
作られても揺られても- 当麻完二自由詩206-3-13
元年- 霜天自由詩306-3-13
夕暮れの並木道- 服部 剛自由詩14*06-3-13
金襴緞子- ふるる自由詩5*06-3-13
頭痛- アザラシ ...自由詩5*06-3-12
asleep- umineko自由詩7*06-3-12
イカサマから視覚的に繋げる孤独- tonpekep自由詩10*06-3-12
いるはずなのに- 砂木自由詩6*06-3-12
かえす- 砂木自由詩7*06-3-12
- アザラシ ...自由詩9*06-3-12
SLEEP- 塔野夏子自由詩9*06-3-11
真実の鏡- 落合朱美自由詩1206-3-10
赤ちゃんが乗っています- haniwa自由詩80*06-3-10
- 佐々宝砂自由詩4+06-3-10
ブランシュの丘- 望月 ゆ ...自由詩24*06-3-10
調律- 松本 卓 ...自由詩7*06-3-10
核融合- こしごえ自由詩10*06-3-9
saraba- 大村 浩 ...自由詩10*06-3-9
キッチュ・バルーン・パラダイス- 角田寿星自由詩206-3-9
西日の頃には- 霜天自由詩906-3-9

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