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取れたてのトマトを氷水で洗い
大きな口でかぶりつく。

暑くなり始めた水場の前で麦わら帽子を被り
冷たい水で顔と手を洗う父と私は
虫や暑さと格闘しつつ
畑仕事に精を出す。

太いきゅう ....
褒められた事が今になって
子供の頃に描いた似顔絵から出てくる。

不恰好に歪んだ眼鏡と
右と左で大きさが違う目。

一生懸命かきました。
と6月18日・お父さんありがとう。
の横に書か ....
祖母の横顔を眺めて
かきもちを一つ頬張った。

今年もまた無事に誕生日を迎えることが出来て
もうすぐお迎えが来る。と足を擦り
時々小声でつぶやく祖母を思い出しながら
私は祖父の遺影に
感 ....
愛する人の死は
見えなかった物を見せてくれる。

私は後
何十年も生きてゆかねばならぬのだ。
時には一人になって
考え行動しなければならないのだ。

一人暮らしという名の孤独
一人が ....
父の死が
私の全てをひっくり返す。

独りぼっちだと悟る孤独感。
繫いでいた手を
後ろに組んでしまった。

横に居た父のことを思い出さぬよう
ぽっけの中に両手を入れたまま迎えたつい昨日 ....
雪が溶けた駒ケ岳の山頂は
空よりも色濃い青で
夏休み初日の朝を告げる。

裏の畑から
私を呼ぶ父の声がした
長靴を履き麦藁帽子を被って
くるくると螺旋を描く葉や茎を折らぬように
夏野菜 ....
都心へと続く田んぼの中の線路。
田植えを終えて一息つきながら
父がおにぎりを頬張った。

梅・おかか・こんぶ。

母が麦茶と重箱を差し出しながら
にっこりと笑っている。

汗を拭いて ....
星丘涙さんの梓ゆいさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きれいなもの- 梓ゆい自由詩317-8-1
クレヨンの記憶- 梓ゆい自由詩317-2-21
歳をまたぐ- 梓ゆい自由詩417-2-16
寂しい夜- 梓ゆい自由詩217-2-3
桃。- 梓ゆい自由詩316-7-4
朝の歌。- 梓ゆい自由詩216-6-5
田植えの季節。- 梓ゆい自由詩5*16-5-10

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