BOXのティッシュが全部なくなって過去と未来が繋がっている 真実を叫ぶ口に口内炎 首の短いキリンに傘をさす 手近な男とくっついちゃって
あたしもヤキがまわったかなあと
それが照れ隠しなのは
彼女の顔を見たらわかる

手近な言葉
ありふれた言葉
黒板消しで拭くたびに
私の屋根に白いチョークの粉 ....
地中深く眠る鉱石を
掘り出して
パカッと割ったら
紫色の透明な石が詰まっていた

その美しい紫の石は
小さく小さく刻まれて
首飾りや指輪に加工されて
世界中の女性たちを飾っている

 ....
 
空をいくど見上げてきたことか

お天道さまが恋しくて

春まできっと見上げる、恋しくて


 
輝く星に深酒させられる 女の幸せ
玉の輿
祖母から母へと受け継がれ
夢に描くは昔も今も
宮廷貴族のおこしいれ

こしもと 従者も引き連れて
合奏酒肴の花の饗宴
長持ち牛車
嫁入り道具も豪華絢爛

十二単 ....
雛人形は海を渡らない

「今日は雛祭りよ」
「雛祭りってなあに?」

童話を聞かせるように
雛祭りの話を聞かせる

「ふ〜ん」
それはまるで 
おとぎ話よりも遠い世界のお祭りごと
 ....
この言葉が何より先にでて
そのあとに即興でなにかを投げて
返ってくるなにかをみる


余韻を残すことなく消える


あとで語られないように
いま要るだけの言葉が
あなたのすべてであ ....
裁判所の窓から望む

冬の日比谷公園は
昔日の面影そのままに
冬枯れした杜の透き間
レンガ色した公会堂の屋根部分が
遠望できる

公会堂の長い影は
公園の小径を覆い
所々に前夜の白 ....
やっぱりシーラカンスは
水の中でじっとしている
静かな静かな海の底
エンジンが故障しているからだ

 わたくシの計算したところによりまスと
 マグロの三十倍ぐらいのガソリンを
 こやつは ....
レンアイの卵


広陵な田園に聳える高枝に レンアイの卵は産み落とされる
おさない心ほど 枝の先にあるものを見つけてしまう
大人たちは  森が隠しているレンアイの卵のことを知ろうともしない
 ....
頭に菊の飾りを、挿した
大正浪漫の着物美人は
ほんのりと笑みを浮かべ
白い両手に裏側のカードを3枚
つまんでこちらに、見せている。

(これはあなたの運命よ…
 さぁ、どれを引きましょう ....
伏せろ虹が出ている 深海の鏡に太陽が映らない 暖かな春に胸が高鳴り
暖かな春に希望を見る

それはささやかなれど
生きる為の小さな期待

小さな期待は春と共に
躍動し息吹を謳歌する

先に見える期待は希望
小さな希望に近づいた ....
決別したつもりの海に
手招きをする影を見る
葉脈の震えが伝わり
白い夜に立ちつくす

コンパス
情動
頼りにならぬ
女の勘

子どもたちは梟の頭
不等号に揺れる眼球
傾いた試験 ....
<十四歳>
十四歳の時の情緒によって
十四歳の時の衝動に任せて
十四歳の時に泣きわめくことが
十四歳の時にはできなくて。





<経験>
もっといろんな男の人と抱き合えば ....
物語に参加している僕は
確かに主人公ではない。
何かが主人公の物語に参加しているようで
何が主人公なのかとんと分からない。

夕闇の迫った黒い森の周辺を
朱色の夕焼けを背景にした
黒い鴉 ....
社員だけど 内職を頼まれるというのは前にもあった
普段は自宅にいて内職の方がする仕事が納期に間に合わず
日中の仕事を終えてから 仕事を家に持って帰り
家事をすませてから 内職をする しかし 内職 ....
ここに居た

そこに居た

あちらこちらに
居た
ことを記す

愛を叫ぶ雨蛙を乗せた丸い大きな葉も
その傍らに転がっていた水晶のような玉も
美しい色を持つ手が
幾重にも重なったよ ....
むくろと暮らしたことがある
たった数日

むくろは
案外しずかで
ちょうど
子供がいたずらに
掛け布団の下 座布団を仕込み
あたかも眠ったふりをした
そんなふうな

かつて肉体だ ....
家の前の道路を右にずんずん進んでゆくと
やがて海に辿り着く

幼い僕にとって海は未知の世界の
不安や驚異の象徴
大きな不思議な地球の水たまりだった

僕の中学の夏休みは海の生活だった
 ....
丸くならないダンゴムシの足が多い はずしたメガネも夜に包まれていった 立ち止まってしまった
どうしたの
大丈夫?
掛けてくれた声にも
答えられなかった

次の一歩の踏み出し方を
忘れてしまった
先に行っとくよ
そう言った君に追い付くときの
笑い方もわ ....
小声で頼んだ並みのマグロが
おおくきなって店中を駆け回る
こちらの身が小さくなるとき
届けられた笑顔 
心ばかりのサービスを 
言葉で返る寿司職人
すべすべの掌が握って
板に乗った寿司の ....
足の下の土の地面は
昔とちがって歩きやすい。
水はけもよくてジョギングに適した土が
使われているそうだ。

それでも 私の足は覚えている。
ジャリジャリの小石の入ったデコボコ道
塗れて指 ....
まどみちおさんの訃報に泣いている場合じゃない!ので、。ちょっぴり、あわい思いでなんかをですね。恥ずかしながら書いてしまうことにしました。
たぶん1996年頃です。フォンレター送りました。まどさんへ。 ....
ichirouさんのおすすめリスト(2052)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
BOXのティッシュが全部なくなって過去と未来が繋がっている- 北大路京 ...短歌6*14-3-4
真実を叫ぶ口に口内炎- 北大路京 ...自由詩1014-3-4
首の短いキリンに傘をさす- 北大路京 ...自由詩514-3-4
春という字【詩人サークル群青三月の課題「春」への提出作品】- そらの珊 ...自由詩17+*14-3-4
【_アメジスト_】- 泡沫恋歌自由詩8+*14-3-4
恋しくて- 殿上 童自由詩14+*14-3-3
輝く星に深酒させられる- 北大路京 ...自由詩3+14-3-3
アンチ雛祭り- Lucy自由詩9+*14-3-3
雛人形は海を渡らない- 夏美かを ...自由詩18+*14-3-3
通りすがりの- 深水遊脚自由詩7+*14-3-3
日比谷公園- ……とあ ...自由詩10+*14-3-3
春とバナナとシーラカンスの速さ- こうだた ...自由詩7+*14-3-3
レンアイの卵- るるりら自由詩12+*14-3-3
浮世絵の女- 服部 剛自由詩314-3-2
伏せろ虹が出ている- 北大路京 ...自由詩814-3-2
深海の鏡に太陽が映らない- 北大路京 ...自由詩314-3-2
暖かな春に・・・- tamami自由詩514-3-2
月に撃つ- 自由詩914-3-2
十四歳_/_同性愛_他- クナリ自由詩6+*14-3-2
物語- ……とあ ...自由詩7*14-3-2
愚痴だから- 砂木自由詩21*14-3-2
仮埋葬- そらの珊 ...自由詩17*14-3-2
むくろ、と- umineko自由詩25*14-3-1
海を見る- 梅昆布茶自由詩1814-3-1
丸くならないダンゴムシの足が多い- 北大路京 ...自由詩614-3-1
はずしたメガネも夜に包まれていった- 北大路京 ...自由詩514-3-1
トマル- 森川美咲自由詩1*14-3-1
回転寿司- イナエ自由詩12*14-3-1
この足は覚えている- bookofheaven自由詩4*14-3-1
どんなにわたしがまどさんをすきかかくことにしたぞう(泣笑)- 阿ト理恵散文(批評 ...15*14-3-1

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