たどり着かない道を
ゆく足並み
きこえないほど遠くから
きこえないほど遠くへ
確率が宙返りしながら
期待値を歩き
僕たちは
生まれることと
生むことと
死ぬことだけを
しようとして ....
朝霧をわけてさまよふ黒き森
みれんの心花と咲きたり


都めぐる大路にあまた車なめて
君と見しかな百合の聖像


夕さればリラかをりたつ楽堂に
終はらざらましいにしへの曲


 ....
みなさんどうかよいお年を
今年一年数々のご無礼を働いたことも
どうか水に流してください

わたしとしては
それなりに
誠意を尽くしたつもりです

努力が足りない事も
わかっています ....
缶焚火未婚の父となりにけり 都合よく星ある 今となってはもう
誰も私に触れはしない

あの日あの時
彼らの中で
うつむきおののき
ふるえた少女は
もうどこにもいない

それでも確かに感じているのだ
彼らの残した爪痕が
私の ....
  ストライクが入らない
  言葉の投げ方を、忘れたから

  キャッチャーを
  キリキリ舞いさせながら
  交代を告げる声を、待ち望む

  変化球に入れ込みすぎて
  指の関節が ....
たった一つ 部屋に灯る明かりが
窓ににじんで 流れていきます

一緒に座る人を失った 広すぎるソファで
私は消えてしまいそう

雨音の森で 私はいくつもの過去に迷い込み
やがて 記憶にも ....
ゆくりなく提琴執りて
魂の限りに奏づ
美神よわれをめでよかし
雪にまじらふ古曲かな


老師たまひしみ教へに
わが心根のうち締まり
バッハ楽刻むひと頃
弓に描ける肖像画


雪 ....
契る星の名を知らない 右手にだけマニキュア            131227
今朝も断続的に雪が降る
大動脈を絶たれない訓練が
湿り気を帯びた雪を降らすんだ
知ったかぶりを披露する乗客たちを
スコップでいっぺんに運んでゆく
線路脇 ....
薄紅の花びらの真中で
一匹の蚊が死んでいました
その造花の霊廟には
微かに白く埃が積もり
異なる時が流れているのです

知っていましたか
昆虫は外見が骨格なのです
死んだニンゲンが放置 ....
今年も届いた母からの小包

まずは
?AKB48みたいな洋服がほしい?
という娘達のリクエストに応え
母が見つくろってくれた 
チェックのワンピースやミニスカート

その下には
ハロ ....
寝室の窓の外で
また今夜も
切れかかった街灯が
青白い点滅を繰り返す

この世に未練があるのか
ただ惚けてしまったのか
それとも
死二ユク前のあがきなのだろうか
今夜も
わたしの静 ....
どんなに騒いでいても
静かに眠っていても
来るものはくるのだ

 小川一本の県境
 だからといって
 
 天候が
 変わるわけでもないのに
 天気予報は変わる

 水の性質が ....
ジョン・ケージのあの曲ばかりクリスマス 地獄に君がいない 橙や娘の母となりにけり 空錆びて赤い 俺だもの 賢者の道を外れても蝶の舞う春は来る 手の平を見つめる

指の間から零れるものは
幸福の粒と
不幸の砂
選ることもなく
一緒に零れ落ちる

頭上から降るものは光
雲に閉ざされた陰も降る
選ることもなく
一緒に降り注ぐ ....
君を海に放り投げたらどうなるのかな?
その海は君で満たされるかな
そこに僕が飛び込んで君と一つになろう
君に溺れ
君と漂い
君の波に流され
君の中で眠ろう
びおろんの七彩の声

ちぇんばろにふらんすの

王朝楽やしめやかに

薔薇の舘に充つる一夜ぞ



歌姫の経りぬるしらべ

そのかみの妙なる夢に

うたひつつ双手を組みぬ
 ....
遠く 朝の空に カラスが 鳴いた 
空に向かって投げられた 一筋の石のように 
深く青い空の中 大きな羽影が音も無く遠ざかる

夜に満ちた寒気が 弱い光にわずかにゆるみ
 首を縮めたくな ....
一茶忌やお馬の前に仁王立ち ポジティブで死す 鳥たちが
羽ばたいて
赤子たちが
目を覚ます

鳥たちが
暮らしていたことなど
赤子たちは
知らずに育む

無邪気な勝ち誇りは
なぜだか咎に似て
無意識な寝息は
伝い聞く 幼 ....
冬の肌は
こわれもの

夕餉の火を落とし
手にたっぷりと
クリームを塗る
ひび割れから
そっとしみこむように

日常というものは
重力がある限り
何処に行ったとしても
そう変わ ....
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
眠る愛犬にえさをやる- めー自由詩4*13-12-29
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今年はこれでお終いです__(詩人サークル「群青」今月のお題「 ...- Lucy自由詩15*13-12-28
缶焚火未婚の父となりにけり- 北大路京 ...俳句313-12-28
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爪痕- 森川美咲自由詩1*13-12-28
マウンドにて- まーつん自由詩19*13-12-28
冬の雨- いねむり ...自由詩313-12-28
冬日獨奏- 織部桐二 ...自由詩313-12-28
契る星の名を知らない- 北大路京 ...自由詩413-12-27
右手にだけマニキュア- 北大路京 ...自由詩413-12-27
断続的- あおば自由詩13*13-12-27
安らかに眠れ- ただのみ ...自由詩29*13-12-27
味噌漬けと詩集- 夏美かを ...自由詩32*13-12-27
死二ゾコナイ- そらの珊 ...自由詩17*13-12-27
越年- イナエ自由詩18*13-12-27
ジョン・ケージのあの曲ばかりクリスマス- 北大路京 ...俳句2*13-12-26
地獄に君がいない- 北大路京 ...自由詩413-12-26
橙や娘の母となりにけり- 北大路京 ...俳句213-12-25
空錆びて赤い- 北大路京 ...自由詩513-12-25
俺だもの- 北大路京 ...自由詩213-12-25
賢者の道を外れても- 駒沢優希俳句313-12-25
還暦の感懐- ……とあ ...自由詩12*13-12-25
- リィ自由詩113-12-25
夜会- 織部桐二 ...自由詩113-12-25
冬の朝のぼんやり- いねむり ...自由詩313-12-25
一茶忌やお馬の前に仁王立ち- 北大路京 ...俳句713-12-24
ポジティブで死す- 北大路京 ...自由詩313-12-24
夢の中で- subaru★自由詩10*13-12-24
こわれもの- そらの珊 ...自由詩2213-12-24

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