線路が繰り返し
ひとの声をつれ
あしもとにのびる
夏の繁茂が
覆いかぶさったまま
ことばが違う
ようだった
毎日同じ場所に立つ
建物にはただしく
光が射す
帰る道すがら
....
ひそかにおそれていたことを
たったひとつのできごとで
まちわびるようになった
またいつうらがえるか
だれにもそんなこと
わからないけれど
そんな、とても
ふたしかな、
じんせい
「すみません。おひとりさま1パックまでなんです。」
その日
特売の卵を2パック
かごに入れていた老人は
無情なレジ係にそう言われ
1パック取り上げられていた
解けかけた雪が
昨夜 ....
仕事柄
保育園や老人介護施設を訪れる
人生の入り口と出口
もちろん私は後者にちかいあたりを走っているのだろう
少々息を切らしながらも
保育園児に捕まるとなんどでも同じ質問をしてくるの ....
僕は目を瞑り
夕暮れの国道に彷徨う仔犬のことをちょっとだけ考える
カーラジオから明るい声が
逃げ出しちゃった犬の情報を
お寄せくださいと呼び掛けている
犬の種類 大きさ 毛の色
首輪 名前 ....
やっと会えた母は、とても穏やかな顔をして眠っていた
真新しい白装束 解剖の痕跡も知らず
すでに身体は綺麗に浄められて
「コロっと死にたい」
いつもの口癖通り、突然の呆気ない最後だった
入 ....
普段の私は40Wくらいの明るさで
人に会う時は60Wになる
さらに仕事中は
100Wの明るさで全開だ!
しかし100Wの電球は
消費電力が大きい過ぎて……
電球がすぐに切れてそうになり ....
厚着して父の生前葬へ行く
光を愛する闇がある
おならとともに悪い気が排出されている
そのダジャレ言わないと死ぬの?
小さく洩れるアナタの声
頬をつたうアナタの涙
そして、愛がまた溢れる
凡に生き抜きたくはない 滑稽な道にはバナナの皮が咲き乱れる
シリアスな持ち主故 そんな気分には成れない 慣れる気質もない
半分ジョーダンの段差は知っている
つまずくんだ 小癪なその段差に
....
木をおおい 木になりかけた雪は
風に 陽に 重力のため
地面へ 水へと おちる
おちない雪は 木を裂く
重すぎて 硬すぎて
木を潰す
溶けて吸い込まれるしかない
雪の木
その肩に
いつも少年は
かなへびをのせていたので
私はそれが作り物だと思っていた
見慣れてしまうと
日常は背景になるので
誰もそれを指差したりはしなかった
私を見ても
誰も指差したりし ....
海に裏切られ 花に批難されたら
枯葉にも笑われる生き様
ヒューっと 大きく豪勢な車が
目の前を風のごとくに走り過ぎようとするよ
ハンドルにしがみついた女の人
なぜ ....
自動筆記で遺書したためている
フラワーデザイナーの看板が雑草に埋もれていた
平和が平和が満ちておる
こころは洗濯できるものだろうか
いつもその時どきなりの
こころで生きれるように
できるものならば
天気の良い日に
やさしい風の中に
干してみたいものだ
葉を落とした蔦は陰鬱な妄想
囚われた家も人も沈黙を叫ぶかのよう
十一月は開けっ放しの箪笥
風や霙しか仕舞われていない空の空
冬は心の真中から始まる
だがものごとの始まりは不明瞭
....
暖房がよく利いてからスベる芸
ミツバツツジが連動している
アカシックレコードでモテるコツさがしている
非常階段には
扉があって
内と外が隔てられている
内のものかといえば
そうでも非ず
外のものかというえば
そうでも非ず
非常のために作られた階段
日常では使われない
避難通路
....
ちっとも上手く笑えなくて
上手く笑いたいなんて
考えている時点でもう
大きく何かを外れていて
でもそれは例えば
キミの言う
「恋」なんかとは
全く違って
一体、私はどこに
迷 ....
ウクレレを磨くやジョージ・ハリスン忌
『腐りかけが美味い』腐っていた
贈ったポエムが公開されている
目を閉じる
どうやって息をしていたか
わからなくなった時に
突然わからなくなるの
ときどき
わたしの指がどんな形だったか
わたしの声がどんな音だったか
誰かが一緒 ....
ichirouさんのおすすめリスト
(2054)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ルーティーン
-
軽谷佑子
自由詩
11
13-12-3
ひっくりかえる
-
森川美咲
自由詩
6*
13-12-3
卵2パック
-
Lucy
自由詩
23+*
13-12-2
ブックエンド〜オールドフレンズ
-
梅昆布茶
自由詩
29*
13-12-2
帰ろうという意志さえあれば_彼には道がわかるはず
-
Lucy
自由詩
14*
13-12-2
最後の紅
-
渡 ひろ ...
自由詩
33*
13-12-2
【_電球_】
-
泡沫恋歌
自由詩
23*
13-12-2
厚着して父の生前葬へ行く
-
北大路京 ...
俳句
2
13-12-2
光を愛する闇がある
-
北大路京 ...
自由詩
8
13-12-2
おならとともに悪い気が排出されている
-
北大路京 ...
自由詩
1
13-12-2
そのダジャレ言わないと死ぬの?
-
北大路京 ...
自由詩
12
13-12-2
愛が
-
殿上 童
自由詩
20*
13-12-2
小癪な段差
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
15*
13-12-1
ゆく木
-
砂木
自由詩
8*
13-12-1
初雪
-
そらの珊 ...
自由詩
15*
13-12-1
だいたい_それくらい
-
芦沢 恵
自由詩
23*
13-12-1
自動筆記で遺書したためている
-
北大路京 ...
自由詩
8
13-12-1
フラワーデザイナーの看板が雑草に埋もれていた
-
北大路京 ...
自由詩
13
13-12-1
平和が平和が満ちておる
-
北大路京 ...
自由詩
3
13-12-1
太陽
-
梅昆布茶
自由詩
25*
13-12-1
裏表紙
-
ただのみ ...
自由詩
22*
13-11-30
暖房がよく利いてからスベる芸
-
北大路京 ...
俳句
3
13-11-30
ミツバツツジが連動している
-
北大路京 ...
自由詩
3
13-11-30
アカシックレコードでモテるコツさがしている
-
北大路京 ...
自由詩
3
13-11-30
【非常階段】_詩サークル「群青」11月の課題「非」への提出作 ...
-
そらの珊 ...
自由詩
19
13-11-30
迷い子
-
森川美咲
自由詩
2*
13-11-29
ウクレレを磨くやジョージ・ハリスン忌
-
北大路京 ...
俳句
3
13-11-29
『腐りかけが美味い』腐っていた
-
北大路京 ...
自由詩
9
13-11-29
贈ったポエムが公開されている
-
北大路京 ...
自由詩
5
13-11-29
憧憬
-
霙小町
自由詩
2
13-11-28
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69