かなしみをください
あなたの傷口のように深い夜に

ことばをください
書き忘れた遺書のように
端正に綴ってみたいのです

桜が眼に沁みてなぜかせつなく
なにかを教えてくれるのですから
 ....
立ち呑み屋のテレビに年老いたプロレスラー ドイツ語で弱音吐いた  春への憧れ


風の唸りとみぞれ雨 白激しくて雪から氷
春は名のみに 待ち待ちし
春への憧れ 今日終えて

春は来にけり 吾が庭に
仏の座母子草 胡瓜草姫踊り子草
さり気なき草々の ....
 
月夜の桜にご用心

照らされた花吹雪に心をもっていかれるという

そんな夜はおひとりになりませんように



 
もうすぐやってくるものを迎えるために
部屋の配置を変える
“あるがままを受け入れる” それが存在の呟きだとして・・・
翼は鳥に似合う
「重いものを背負っていますか?」
おせっかいをやいてみる ....
工場の煙突が
なんだか
昔よく好んで喫んだ
メンソール入りの煙草

マルボロのように見えた
工場はモクモクと
煙突から真っ白な
人間の魂を吐き出して
コンベアの上に
ゴロリ ....
なみだがとまらない

手首でぬぐうと

雨がたたく音がする

ねえ

ぼくのために

マッサージを予約してくれないか


そとは雨だ

想像する

どんな思いをして
 ....
別に昆虫の話じゃありません
これは一種の開き直り
あなたは平和主義者ですか
わたしは違います

大仰に言ってみても
所詮 頭と胸
頭で知った理想を
胸にぶら下げて生きること
本音と建 ....
小枝の別れめに すごした雪が溶けかけている
のしかかられた小枝は いつも 問いはしない
さまよいながら 降り募る 重さにただしなり
折れたら落ちる 回る季節に巡りを てばなし
花芽を ひとつ連 ....
わたしは覚えている
あなたはわたしの詩をよんで
あなたはわたしの言葉をよんで
これがすきだと
はにかむように笑ってくれた

わたしは覚えている
あなたは太陽の下で
あなたは吹雪のなかで ....
君を呼ぶ声を遮る雨音がAm(エーマイナー)からE(イー)に変わった 木蓮の近くに寄せる車いす どこまでも透明な 海流の底

光の道が 幾重にも交差して 

青い荘厳な布を 織り上げている 


光は 時折 潮の流れに乱されながら 

遠く 遠く 

まだ予想もできない ....
夜の森に鹿は居て
、もう書けない
春に実った野ブドウを食べている
わけはないと(は、
違った意味で)当然だったはずのことが
そうではなくなり
永劫のような空腹を抱えて
すっかり神経は擦り ....
高戸橋から江戸川橋の間
神田川は桜に抱かれている

護岸に並んだ二百数十本の幹から
幾千の枝が
それらの枝はその幹の根よりも低く
深く
川面を抱きしめる

ビルとビルに挟まれた都心の ....
いけ、いけ、リスクを獲れ
いけ、いけ、リスクを抉れ
いけ、いけ、リスクを掴め

掌で、あの日流した悔し涙を
もう一度、握り潰して
額には、汗を滲ませ
いざ、中央突破のフィールドへ
繰り ....
私に背中を見せたまま
茫然と立ち尽くしている人を
振り向かせたいから
静寂の悲しみを震わせるために
遠くまで聞こえるように
私は心を刻むのです


私の影に隠れてしまって
ひざを抱え ....
ねずみのご飯が炊きたてだ
とりあえずは笑って過ごせるほど
空気はゆるんだ
ねずみはだんらん
きっと終わりないさむさからのがれたせいで
しっぽを振っては愛情を交換しあっている
ひどい世界で仕 ....
放射冷却の夜があけて
風もなく
日中の気温は上がる

この穏やかな春霞
雪どけの水蒸気
あふれる陽光に
紛れ込んだ
毒の微粒子

笑顔に溶かした
敵意のように
言葉に塗られた殺 ....
夜明け
窓を開けると
空に明星が瞬いている

テーブルにこぼした煙草の灰を
手で掬いとっているうちに
夜が終わっていく

春先の
暖かい雨は降り止み
朝日が微かにひかる
神経が泡 ....
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです    携帯は見ない
   家事はいっさいしない
   仕事のことは考えたくない

   窓も開けないで
   一日中 ボーとして
   無為の時を過ごしている

   病気じゃないけど ....
赤い星から届く光と熱を糧として成長した生命
闇に怯える幼い生命をやさしく照らす黄色い星
人は太古から赤い星と黄色い星を崇め慕い
年を数え 循環する季節を知り
様々な物語を幻想してきた

 ....
酒に敗れセンチメンタル放浪者 ああ!計り知れないメモリの揺らぎがムチと成す 刺激

悔しさではない 頼もしさと愉しさ 敬意に値する同じ縄張りのど真ん中で

 私は合掌している 知らず知らずに 指紋の行方を拝むほど
    ....
つまづく者を 見守る者は
つまづくことで何かを 掴んで来た者たちだ
つまづかないよう 見守る者は
つまづく度に何かを 失って来た者たちだ

石造りの壁に つながれたなら
不貞腐れてる間に  ....
様々に


想い


小瓶に溶かした毎日を



忘れない





僕達の留まる時間は瞬きの速さのうち




着飾った混乱の中に一筆を記して






また



あしたの色を探して
 ....
帰宅する

幹線のJRの駅から田舎電車に乗り換え
一五分ほど奥まった田舎の駅
そこが自分の住む家の最寄り駅である。
妻と子が二人、義父母二人
六人が暮らす自分の家だ

自分の父母は随分 ....
雨の止むその一瞬でも唇を重ねた夜のメロディよ鳴れ
ichirouさんのおすすめリスト(2054)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
憧憬。春- 梅昆布茶自由詩24*14-3-31
立ち呑み屋のテレビに年老いたプロレスラー- 北大路京 ...自由詩514-3-31
ドイツ語で弱音吐いた- 北大路京 ...自由詩514-3-31
サークル「群青」_課題「春」_『春への憧れ』- 木原東子自由詩9*14-3-31
ご用心- 殿上 童自由詩21*14-3-30
曖昧な一日- 空丸ゆら ...自由詩1514-3-30
桜のある工場- オダ カ ...自由詩6*14-3-30
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩514-3-30
頭_胸_腹- ただのみ ...自由詩15*14-3-30
巡花芽- 砂木自由詩16*14-3-30
おさななじみ- bookofheaven自由詩4*14-3-30
君を呼ぶ声を遮る雨音がAm(エーマイナー)からE(イー)に変 ...- 北大路京 ...短歌414-3-30
木蓮の近くに寄せる車いす- 北大路京 ...俳句414-3-30
月の光の信仰- いねむり ...自由詩114-3-30
とても単純なカラクリで- もっぷ自由詩314-3-30
桜/きっとそうするしかなかったのだろう- rabbitfighte ...自由詩5*14-3-30
明日への滑走路- 服部 剛自由詩6+14-3-29
触発- 寒雪自由詩714-3-29
ねずみ- 黒髪自由詩2*14-3-29
大気の中に- Lucy自由詩10*14-3-29
桜の樹の下へ- 小林螢太自由詩20*14-3-29
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです- 北大路京 ...自由詩814-3-29
【_仮病_】- 泡沫恋歌自由詩20+*14-3-28
宙の三原色- イナエ自由詩9*14-3-28
酒に敗れセンチメンタル放浪者- 北大路京 ...自由詩114-3-28
貴様へ感謝の念を飛ばす- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-3-27
つまづきの歌- クナリ自由詩7*14-3-27
薔薇色の世界- オリーヴ携帯写真+ ...214-3-27
不安−詩想との訣別- ……とあ ...自由詩17*14-3-27
雨の止むその一瞬でも唇を重ねた夜のメロディよ鳴れ- 北大路京 ...短歌414-3-27

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