丘をのぼってまたひとりになったならそこには
すがすがしい空気の夕暮れが凛としてあるのだ

街の喧騒が遠くでささやくように聞こえても
揺るがずにきちんとたたずんでいるものに逢いたかった

自 ....
両親が出会う前は互いにただの他人同士で
結婚しても他人のままで
その両親から生まれた自分も
他人なのかなぁ?
じいちゃんが逝った朝
病室にばあちゃんの姿がない
窓の外は風にあおられた雪

あたしは瞳孔を確認して
お決まりのせりふを吐く
息子の白髪頭が傾く

「独りになったら
都会に行かん ....
おでん でんでん ほら おでん

だいこんいっぽん すてきな しろだ

いわしのつみれも うろこのぎんに

あぶらげ ゆがいて もちとぎんなん

にんじんは はるをきたいの うめににせ ....
雪祭りで賑わう
地下街をあるいていた

柱の影から目の前に現れた人物が一瞬父かと思った
現実の父より
かなり若いし
実際の父は
病院のベッドで
寝たきりだと
すぐに気づいた

似 ....
冬景色 北国生まれじゃないけれど懐かしいわぁ今日は湯豆腐

かつをぶし削って薫る郷愁は年経るごとに熟成します

水仙をたどれば春はつながるよ ふるさとの土 温かい風

手作りの竹馬結局乗れ ....
抗鬱剤ザクリザクリと切る水菜 親に似たところばかり嫌われている    ザクッザクッ・・・と霜柱
   冬を踏みつぶしていく・・・快感♡





                          2014/02/06
一滴の 揺らぎが訪れ
一斉に 稲の花ほころび
宇宙は それらを わがこととし
ひとつのこらず 見とどけ

そのちいさな いとなみの
いちぶ始終を よろこんだ
霧に つつま ....
生きているということは
自分に穴を開けるということ

生きているということは
穴から塩辛い結晶手放すこと

生きているということは
穴を塞ごうともがくこと

生きているということは
 ....
あまりあたまが
よくないほうが
かわいい
小さいころ
夢の世界は空にあるとおもっていた

雲にのって
とんでいくとおもっていた

かたく手をつないでいないと
別の夢についてしまうから

だいじなものを
からだにくっつけて眠 ....
色をイメージして詩を書いたり、
詩に基調となる色を考えたり、
詩を書くときに色を意識することがよくあります。
なので、色が決まらないと言葉が迷子になったりすることがあります。
そんな時にとって ....
静けさに目ざめた朝
千本格子に寄って眺める
まろくぼやけた夕べの足跡
やはらかに雪肌が吸ひ込む
とほい魚売りの声

せめておぼろな冬の陽が
見まがふばかりに華やぐやう
乾ひたくちび ....
ビル風がないている
5階17号室の伝説
−入室した患者は寛解する−
突き刺さる2月の夕陽

あとどのくらい…?
18号室の質問に
科学者の仮面で答える
3ヶ月≦x≦6ヶ月

藁 ....
祈りや想いが届かないなんて

思ったことなど

一度も

ない

 天然の生粋の心に鎧はない
 されど 裸で 晒す 無能もない
 武器を時に操るマジシャン如く
 智慧と悪知恵の二 ....
最近はコロッケを作っていません
何故なら息子が肉を食べたがるから
「今日のお弁当肉が少なかった」
などと言います
16歳になった息子は
172センチ45キロというかかしっぷり
肉はどこへ行 ....
昨晩
ひとつの恋を失った
ミセス ミスティは
男の不実を責めるでもなく
ピアノの蓋を閉めた

ミとファ
シとドの間に
黒鍵がない理由は
おそらく
その間に
幻想があるからだと
 ....
ぬかったわ
ふるぼこではないか
ぼっこぼこではないか
荒廃した この さもしい自分は
一体どうしたら いいんだ。


いやまて これは
文字の羅列をなぞる指先



田田田田
 ....
バカラさえ覚えなければ寒戻る 安売りのプリンを大量に買い込んでもうちょっと生きる   やわらか日差し午後
  肩までピアノ、湯に浸かる
  浮かぶ椅子の脚、揉みほぐす
  いつも世話になてる
  いつも世話になてるからね
  普段聞けないピアノ音を聞い ....
断裂

断裂

頭部と胴部のミックスジュース

腐敗と分解

再構成による拡散

重力場に支配されない全面的な再出発

そこに自我は残留できないのだろうが、しかし

時よ戻 ....
冬に溶けていた
欠片が
今、きらきらと
夜に降る
氷の棘でした

ひとつはカイの目の中に
ひとつはカイの心臓に

結晶というものは
なんて
おそろしいものでしょう

この世に ....
2月3日 午後8時
そうだ、今日は節分ではないか!
豆まきをやらねば、と突然思いつき
子供達を呼ぶ

「ねえ、豆撒きやるよ〜。おいで〜。」
「豆撒きってなあに?」
「節分の豆撒きだよ。」 ....
父の{ルビ骨=コツ}は先祖代々の墓には入れない
同じ仏教でも宗旨が違うから

そんなことを言ってきたのは
父の後を継いだ弟
新たに入った宗旨に則って 
その寺の経営する墓地に
墓を買った ....
立春やお肌が水をはじかない 良いこと言って聞かれてなかった ほんの数十年前
空がピンク色に染まった夜の日々
凜として生きていた正義の味方

正義の味方は美しく
正義の味方は気高く
正義の味方は清々しく

誰から後ろ指をさされることもなく
 ....
ichirouさんのおすすめリスト(2054)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
丘をのぼる- 梅昆布茶自由詩2014-2-6
独り言3- リィ自由詩3*14-2-6
小雪舞う朝- 藤原絵理 ...自由詩8*14-2-6
おでん- ドクダミ ...自由詩514-2-6
雪祭り- Lucy自由詩19*14-2-6
郷愁- そらの珊 ...短歌11*14-2-6
抗鬱剤ザクリザクリと切る水菜- 北大路京 ...俳句414-2-6
親に似たところばかり嫌われている- 北大路京 ...自由詩414-2-6
【_霜柱_】- 泡沫恋歌自由詩14*14-2-6
- るるりら自由詩20*14-2-6
- そらの珊 ...自由詩1514-2-6
スプール_アンス- a自由詩114-2-6
夢の世界- 朧月自由詩114-2-5
言葉も色色- 殿上 童おすすめリ ...8*14-2-5
- 藤原絵理 ...自由詩5*14-2-5
ジンクス- 藤原絵理 ...自由詩4*14-2-5
祈りや想いの片目瞑り- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-2-5
コロッケ_その3- ふるる自由詩8*14-2-5
【ミセス_M】詩サークル「群青」の一月のお題「霧」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩14*14-2-5
ぬくい- るるりら自由詩9*14-2-5
バカラさえ覚えなければ寒戻る- 北大路京 ...俳句214-2-5
安売りのプリンを大量に買い込んでもうちょっと生きる- 北大路京 ...自由詩414-2-5
Gランドピアッノ島の休日- ヨルノテ ...自由詩214-2-5
不確定性原理は何も保証していない- 2012自由詩2*14-2-4
氷の棘- そらの珊 ...自由詩18*14-2-4
節分_in_アメリカ- 夏美かを ...自由詩26*14-2-4
墓と骨- イナエ自由詩13*14-2-4
立春やお肌が水をはじかない- 北大路京 ...俳句414-2-4
良いこと言って聞かれてなかった- 北大路京 ...自由詩814-2-4
蛙の快楽- ……とあ ...自由詩14+*14-2-4

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